常磐線舞台芸術祭実行委員会のプレスリリース
「つなぐ、」をテーマに7月31日(月)〜8月13日(日)の期間、24のプログラムを実施してきた常磐線舞台芸術祭 2023は8月13日に閉幕いたしました。
福島県内の浜通りに位置する常磐線沿線を舞台に、南は茨城県磯原駅から北は宮城県亘理駅まで、そして浜通りと中通りの境にある福島駅といった様々な会場で、上演、ワークショップ、地域を知るツアー、食の企画などの多彩なプログラムを実施しました。
7月20日(木)〜8月14日(月)まで実施した、運営資金の一部を募るクラウドファンディングでは、1,235人の方々から13,932,000円(予定)のご寄付を、会期中会場に設置した募金箱では451,311円のご支援をいただくことができました。
常磐線舞台芸術祭は、東日本大震災と原発事故によって大きな傷を負い、いまだにその痛みが残る地域で、地域本来の美しさや魅力を再発見し体感してもらうことを目的とした芸術祭として企画、開催されました。
今後も開催していけることを目指していきたいと思います。引き続きのご支援を何卒よろしくお願いいたします。
*延べ来場・参加者数は有料、無料プログラムを合わせた総数です。
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常磐線舞台芸術祭 2023 開催概要
●開催期間:2023年7月31日(月)〜8月13日(日)
●開催地:福島県、宮城県、茨城県内常磐線沿線、他
●プログラム・ディレクター:柳 美里
●フェスティバル・コーディネーター:平田オリザ
●プロデューサー:鄭 慶一、柳 丈陽
●実行委員:小松理虔、相馬行胤、平田オリザ、古川日出男、柳 美里、和合亮一、いわき芸術文化交流館アリオス
●参加団体・アーティスト:
飴屋法水(飴屋法水たち)/青森中央高校演劇部/福島県の高校生たち/尾崎世界観(クリープハイプ)/小松理虔/後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION)/佐藤厚志/青春五月党/青年団/田島貴男(Original Love)/津村禮次郎/畑澤聖悟/福名理穂(ぱぷりか)/古川日出男/堀川 炎/Miya/ 森 幸彦/山本卓卓(範宙遊泳)/柳 美里/和合亮一/渡辺源四郎商店/他
●主催:常磐線舞台芸術祭実行委員会、一般社団法人常磐線舞台芸術祭、一般社団法人OSPA
●公式サイト https://joban-line-paf.jp/
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実行委員による閉幕コメント
事務局のみなさん、全てのスタッフのみなさん、公演を行ってくださった団体のみなさん、出演者のみなさん、テクニカルチームのみなさん、実行委員のみなさん、運営コーディネーターのみなさん、地域コーディネーターのみなさん、諸々ご協力くださった地元住民の皆様、お客様、ありがとうございました。 |
何よりも大きな事故がなく芸術祭が終わったことに安堵しています。 |
およそ半月にわたり、福島県浜通り、常磐線沿線を舞台に開催してきました「常磐線舞台芸術祭」、皆さんのおかげで、事故なく無事に閉幕できました。舞台芸術は「観客」が存在して初めて成り立つものです。皆さんが感じ、考え、思い、持ち帰り、解釈する。そこまで含んで舞台芸術なのだとおもいますし、そこにこそ「手繰り寄せる線」が生まれる。どうぞ皆さん、芸術祭で感じたもの、考えたこと、味わったものや見た風景を持ち帰り、皆さんの地元で、それぞれの暮らしや人生のスパイスにしていただけたらうれしいです。そうして、ふくしまは、生き続け、あり続ける。線は、残り続ける。その線をたどり、またこの地を訪れてくれる日を、心待ちにしています!! |
多くの皆様のご支援とご協力のおかげで常磐線舞台芸術祭を無事に終える事ができました。本当にありがとうございました。この地に新たな文化を生んでくださいました皆様に心より感謝申し上げます。 |
私が実際に制作者(演出家、脚本家、パフォーマーほか)として関わったのは新地町と富岡町での2プロジェクトで、計4ステージだった。ある新聞の劇評は私たちの新地町での上演を『新地 つなぎ直す絆』との見出しにまとめてくれた。この芸術祭の目的は〈分断〉を消すことで、それが少しでもできたのなら、本当に満足だ。私はまた富岡町でも新地町でも次のようなフレーズを朗読した。若干改めてここにも載せる。「賛成だとか反対だとか、誰が自分の味方だとか敵だとか、それって何をやっているの?」 |
そこに舞台空間をどう立ちあげれば良いのか。企画したプログラムのそれぞれにずっと問われ続けてきた歳月でした。それに応えるべく、たくさんの方と出会い、濃密な打ち合わせを重ねてまいりました。めぐり合ったかけがえのない仲間たちと、新しい何かへと挑もうとした日々が、被災地からの新しい発信の方法のあり方をあらためて教えてくれたように思います。扉を開かせてくれた本芸術祭に、福島人の一人として、深く感謝いたします。 |
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クラウドファンディングについて
2023年7月20日(木)〜8月14日(月)まで目標金額1000万円で挑戦していたクラウドファンディングですが、8月13日(日)に目標金額を達成、最終的に1235名の方から総額13,932,000円(予定)のご寄付をいただき、139%の達成率で終了いたました。ご寄付いただいた資金については、警備・案内・誘導の整備やご案内に必要なガイドブックなど、フェスティバル運営費として活用させていただきます。
クラウドファンディング概要
・プロジェクトタイトル:福島を再発見し「つなぐ、」 常磐線舞台芸術祭の立ち上げにご寄付を
・U R L:https://readyfor.jp/projects/jobanline-paf
・目標金額:10,000,000円
・達成金額:13,932,000万円(予定) / 達成率:139%
・寄付者数:1235名(予定)
・形式:All or Nothing形式 ※期間内に集まった寄付総額が目標金額に到達した場合にのみ、実行者が寄付金を受け取れる仕組み
・公開期間:2023年7月20日(木)10時 〜 8月14日(月)23時
・資金使途:フェスティバル運営費用