日本の祝祭舞踏「三番叟」がイギリスの現代舞踊と融合、LGBTQ+ダンスデュオThick&Tightと能楽師の驚愕のコラボ!カンフェティでチケット発売

ロングランプランニング株式会社のプレスリリース

国際能プロジェクト実行委員会主催、能リ・イマジンド 英ロンドン凱旋公演『12拍子の三番叟』が2023年10月31日 (火)に、銕仙会能楽研修所(東京都港区南青山4-21-29)にて上演されます。
チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて発売中です。

カンフェティにてチケット発売中
https://www.confetti-web.com/noh-reimagined
公式ホームページ
https://noh.muarts.org.uk/

Thick & Tight square ©Darren EvansThick & Tight square ©Darren Evans

佐野登 photo by shirotakoji佐野登 photo by shirotakoji

五穀豊穣の祝祭「三番叟」の変拍子がイギリスの現代舞踊とクロスオーバーしたらボーダーが消えた!湧き上がるリズムと祝祭の舞!

今、イギリスで注目度ナンバーワンのLGBTQ+ダンスデュオThick & Tightと能楽師が創造する異次元の祝祭空間が東京に出現。2022年6月にロンドンで開催され、観客の圧倒的な喝采を受けての凱旋公演は、能の古典「三番叟」とイギリスの現代舞踊とのコラボレーション。12拍子の舞がボーダーを軽やかに越境する。

アーティスト・トーク
小沼純一氏(音楽・文芸批評家、早稲田大学教授) が Thick & Tightに作品のメッセージとイギリスの最新クィア・アート事情について、一噌幸弘氏に作曲のプロセスや能の音楽の現代性について聞く。

演目
1. 能楽古典曲/舞囃子
2. 一噌幸弘「12拍子の三番叟」
3. Thick & Tight「Two Moths in Real Time」(日本初演)
4. 一噌幸弘「変幻化2023」(世界初演)

過去公演より photo by Mayumi Hirata過去公演より photo by Mayumi Hirata

過去公演より photo by Mayumi Hirata過去公演より photo by Mayumi Hirata

Thick & TightThick & Tight

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曲目解説

「12拍子の三番叟」
日本古代から受け継がれてきた天下泰平、五穀豊穣の祈りである翁の「三番叟」。その古典の舞が一噌幸弘の手によりフラメンコにインスパイアされた12拍子の三番叟に!緩やかなテンポが段々と急の「ノリ」になり最後は劇的な急の位で終る。特徴的なのは笛2菅、小鼓、大鼓で演奏され、中間部(呂の手)では、2管の笛が8拍子と6拍子に分かれクロスリズムになる。Thick &Tightがイギリスのハーベストの祈りを表現し、能楽囃子のリズムに乗って躍動感に満ちた祝祭の踊りを舞う。

Thick & Tight「Two Moths in Real Time」
Thick & Tightが2匹の蛾となり、自然界の小さく些細な命と人間世界の関係を表現する。地球上の弱者の命の儚さや苦しみへの共感、人間性会の終わりなき貪欲な発展への疑問、自然界のサイクルとの乖離に対する批判、そして「不自然」というレッテルを貼られたLGBTQ+コミュニティからのメッセージが込められている。能からのインスピレーション受けて生まれたこの作品は彼らの芸術表現に新たな境地を開いた。
https://www.thickandtight.com/lostmoths

「変幻化2023」
一噌幸弘による「変幻化」シリーズの最新作。生成流転する自然界のエネルギー中に存在する分断のない「一」の世界。そこでは自然界(宇宙)創造の神様のもと、虫も人間も草木も宇宙的エネルギーの中に仲良く共存していた。ロンドン公演で評を博した「変幻化2022」で共演したメンバーに武田朋子が加わり、能舞、Thick&Tightによるイギリスの現代舞踊、能楽囃子のキラリと光る個性が融合するボーダーのない世界を表現。

Thick & Tightと能リ・イマジンドからのメッセージ

『私たちは今、自然破壊、環境問題、マイノリティーへの差別など、行き詰まった社会 の課題に直面しています。しかし人間は本来、全ての隔たりを超えて共感し、共に世 界を創っていく力を備えているのです。この公演は、現代に生きる私達へのメッセージ を織り交ぜながら、「異なるもの」とのコミュニケーションの大切さと力を喚起させると 信じています。』

Thick & Tightは昨年2022年に来日した際、作品と関連づけたメッセージを込めたプロ ジェクト「消えた蛾 (Lost Moth) 」を実施した 。

https://www.thickandtight.com/lostmoths

  • 出演者情報

一噌幸弘(一噌流笛方)

安土桃山時代より続く能楽一噌流笛方、故一噌幸政の長男として9歳の時に「鞍馬天狗」で初舞台。以後、「道成寺」「翁」等数々の大曲を披く。能楽師として古典の第一線で活躍する一方、古今東西のジャンルの壁を突き破る演奏・作曲活動を行う。日本文化藝術財団より第2回「創造する伝統賞」を受賞。
能リ・イマジンド・フェスティバル第1回より参加。
https://issoyukihiro.com/

一噌幸弘 photo by Junko Kaisato一噌幸弘 photo by Junko Kaisato

Thick & Tight(ダンス)

イギリスの二人の振付家、ダニエル・ヘイ・ゴードンとエレノア・ペリーによって2012年に設立されたダンス・ユニット。その作品群はLGBTQ+としてのアイデンティティーをメッセージの中心に位置づけ、ユーモアとスパイスの効いた唯一無二の個性的な作風で大きな評価を得ている。サドラーズウェルズ劇場、ロイヤルオペラハウスなどイギリスの主要な劇場から招聘され公演する。 学習障害者によるイギリスのダンスカンパニー「Corali」と長年真摯な協働を続けているが、昨年より日本国内でもダンサーや障害者へのワークショップを実施、世界レベルでダンスのあり方とは何かについて影響を与え続けている。
https://www.thickandtight.com/

photo by Daniel Archerphoto by Daniel Archer

photo by Daniel Archerphoto by Daniel Archer

佐野登(宝生流シテ方)

宝生流18代宗家宝生英雄に師事。「翁」「石橋」「道成寺」「乱」「隅田川」「望月」等の大曲を披く。謡曲・仕舞の指導を中心に、日本の伝統・文化理解教育の一環として「生きる力」をテーマとしたプログラムを日本各地の教育現場で行う。2022年能リ・イマジンドのロンドン公演参加、今年9月、能リ・イマジンド事業の一環としてロンドン現代舞踊の重要拠点The Placeでプロの振付家や舞踊学校の生徒を対象にワークショップを行う等、海外での活動も積極的に行う。能リ・イマジンド・フェスティバ ル第3回参加。

佐野登 photo by shirotakoj佐野登 photo by shirotakoj

田邊恭資(小鼓方大倉流)

新潟県出身。国立能楽堂第七期能楽[三役]研修修了。小鼓方大倉流宗家 大倉源次郎に師事(小鼓)。能リ・イマジンド・フェスティバル第2回、第3回参加。

田邊恭資 photo by Mayumi Hirata田邊恭資 photo by Mayumi Hirata

柿原光博(大鼓方 高安流)

故柿原崇志氏の次男。東京芸術大学卒業。東京を中心とした演能活動の他に、東京・福島・福岡にて愛好者の指導も行う。能リ・イマジンド・フェスティバル第1回より参加。

柿原光博 photo by Hirata Mayumi柿原光博 photo by Hirata Mayumi

武田朋子(篠笛・能管)

江戸囃子の太鼓・笛を習得し、「鼓童」文化財団研修所にて研修を修了。能管を能楽の笛方・一噌幸弘氏に師事。ゆず、石川さゆり、大友克洋作の映画『火要鎮』など、様々なレコーディングに篠笛や能管で参加。上海万博、アスタナ万博、平昌オリンピック公式文化行事に参加するなど海外演奏も多く国内外で幅広く活動中。
https://tomoko-takeda.net/#info

武田朋子武田朋子

  • 能リ・イマジンド( Noh Reimagined)

2016年、英ロンドンで2日間の能リ・イマジンド・フェスティバル第1回を開催以来、一流能楽師による能楽古典曲を上演し、その神髄を世界に伝えると同時にイギリスの主要な芸術団体とのパートナーシップにより、多様な芸術分野のアーティスト達との協働制作、委嘱作品の初演など、650年の伝統を持つ能と現代イギリスの先駆的な芸術を繋ぐ、創造的な活動を展開する。2023年から2024年にかけては、イギリスの若手作曲家、ダンサー、振付家、美術家らとの新たな協働プロジェクトを展開する。2024年6月は、作曲家ベンジャミン・ブリテンが75年前に創始したオールドバラ・フェスティバにて、能「隅田川」を上演する他、イギリス3か所での公演、ワークショップ、委嘱作品の初演等が予定されている。 

プロデューサー、キュレーター:柳沢晶子( Mu:Arts)

https://noh.muarts.org.uk/

  • 公演概要

能リ・イマジンド 英ロンドン凱旋公演『12拍子の三番叟』
 公演期間:2023年10月31日 (火)
会場:銕仙会能楽研修所(東京都港区南青山4-21-29)

■出演者
一噌幸弘(能管、田楽笛、篠笛、リコーダー、角笛)
佐野登(宝生流シテ方)
田邊恭資(小鼓)
柿原光博(大鼓)
武田朋子(篠笛・能管)
Thick & Tight(ダンス)

アーティスト・トーク司会:小沼 純一(音楽・文芸批評家、早稲田大学文学部教授)

■公演スケジュール
10月31日(火) 18:30 開場/19:00 開演

■チケット料金
一般前売:4,000円/当日:4,500円
U30前売:2,000円/当日:2,500円
(全席自由・税込)

<注意事項>
※未就学児童のご入場はお断りさせていただきます。
※チケットの払い戻しは不可とさせていただきますが、不可抗力での公演中止の場合のみ払い戻しを行います。
※会場の座席は座布団と桟敷形式です。

※会場では感染症対策にご協力ください。

■スタッフ
主催:国際能プロジェクト実行委員会(能リ・イマジンド)

制作:柳沢晶子( Mu:Arts)

広報協力:合同会社メメントC・嶽本あゆ美 

チラシ制作:山田真介 yamasin(g)

助成:公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京、グレイトブリテン・ササカワ財団

後援:ブリティッシュカウンシル 

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