「台湾映画上映&トーク〜台湾映画の”いま”2023」第5回『ハヨン一家〜タイヤル族のスピリット』素人俳優たちの見事な演技に驚愕、普遍的な家族愛に心を揺さぶられる!!

台北駐日経済文化代表処台湾文化センターのプレスリリース

2000年以降の台湾映画の新しい流れがどのように”いま”に繋がってきたのか、そして”いま”何が起きているのかをお届けする台湾文化センターとアジアンパラダイス共催の台湾映画上映&トークイベント「台湾映画の”いま”」。2020年から2022年までコロナ禍によりオンラインで実施してきましたが、ようやく状況が落ち着いて来たことにより、今年は会場+オンラインのハイブリッド形式で開催しております。

8月26日(土)に上映したのは、三世代のタイヤル族の家族を描いたヒューマンドラマ『ハヨン一家〜タイヤル族のスピリット(原題:哈勇家/GAGA)』。

2022年の金馬奨で6部門ノミネートされ、陳潔瑤(ラハ・メボウ)が監督賞を受賞。今年の台北電影奨で長編劇映画賞、編集賞、洪金輝(ホン・ジンフイ)が新人賞を獲得した話題の作品です。

 

日本では台湾原住民の文化や生活を描いた作品は映画祭でたまに上映されるものの、一般公開されることが少ないのが現状です。そんな中で、本イベントでは毎年ラインナップに入れてご紹介してきました。

本作は異なる文化や習慣と共に普遍的な家族愛を描いた内容で、心を揺さぶられた方が多かったようです。

 

(以下、アンケート回答からの抜粋)

「とてもいい映画!派手な映画ではないけれど、家族のささやかなやりとりに、何度も温かな気持ちが胸にこみあげてきた。また、タイヤル族の人々の暮らしや文化も興味深く、観ていてとても楽しかった」

「タイヤル族の文化や伝統が代々受け継がれて行く様を見て、今の日本の暮らしに忘れ去られてしまったものを見るよう」

「家族の思い遣り、過剰な干渉、意地の張り合い、甘え合い、失敗とかを細やかに描かれ、しみじみ良い作品だ」「家族の絆にどんどん引き込まれた」

「原住民の家族ならではのテーマのようでいて、どこの家族にも通じるところもあり、とても興味深く見た」

「美しい自然の風景や人々のリアルな光景に思わず見入ってしまった。選挙と娘の妊娠は大きな出来事だが、全体的に淡々としたタッチで描かれているのがとても良かった」

 

また、アフタートークでの本編解説では演技経験のない出演者がほとんどだったことについての驚きをはじめ、映画を深く理解する助けとなり、活躍する原住民の俳優(歌手兼業も含め)の紹介もたいへん好評でした。

(以下、アンケート回答からの抜粋)

「俳優さんの出自を聞いて驚いた。皆さん、存在感ありすぎ!」

「演技経験が無い人達と思えない。指導も素晴らしいが持って生まれた素質が凄い」

「俳優がほぼ素人であることに衝撃を受けた。特に祖母役はベテラン俳優だと思っていたので」

「製作の背景や監督、原住民の方々について詳しく聞け、映画の理解が深まった」

「台湾(原住民)文化や俳優の方々の背景を知ることで、より深く理解ができた」

「作品をより知る形の補足情報がうれしく、最新情報も役に立つ」

「キリスト教の行事が映画に登場して不思議に感じていたが、トークのお陰で疑問が解消された」

「安定のわかりやすい解説により、映画の中で疑問に感じた部分も合点がいってスッキリした」

 

★陳潔瑤(ラハ・メボウ)からのメッセージ

「今日この映画を見ていただき、とてもうれしく思います。

台湾のひとつの集落の家庭を通して、家族や友人が持っている共通の情感を感じていただきたいです。

そして、皆さんとは違うタイヤル族の文化を知ってもらえれば、と思います」

 

なお、アフタートーク映像はどなたでも見られるよう公開。

さらに詳しい話が聞ける陳潔瑤(ラハ・メボウ)監督インタビューは、Podcastで配信中。

 

◆アフタートーク映像

https://v.classtream.jp/tw-movie/#/player?akey=f561030086754401197534265bb61718

◆陳潔瑤(ラハ・メボウ)監督インタビューPodcast

http://asianparadise.sblo.jp/article/190527045.html

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