株式会社BS朝日のプレスリリース
女優・松下奈緒がナビゲーターを務めるBS朝日の特別番組「地球クライシス2023 第7弾」(9月24日(日)よる9時〜)の収録がこのほど、都内で行われた。
今回のテーマは、気候変動による生態系の変化。 (左から)望月理恵、依田司、松下奈緒、江守正多、道家哲平
松下がナビゲーターを務めるのは4回目。今回のテーマは、気候変動による生態系の変化。カリフォルニアでのホオジロザメの北上、ウニの大量発生、森林火災と動物の被害と保護を描いた英BBCのドキュメンタリー。独自取材では、静岡県伊豆の国市でカワウが大量繁殖し、名産品であるアユの漁獲量が激減している現状などを紹介。地球の今と未来を、望月理恵の進行で気象予報士の依田司、気候科学者の江守正多とともに考えていく。
松下が一番驚いたというのが、三重県四日市で外来種のミナミアオカメムシが生息域を拡大し、コメ、大豆、ゴマが食害にあっているというレポート。原因は冬の最低気温が上昇し、カメムシの越冬が可能となったこと。その対策には殺虫しかない。しかも、三重県に限ったことではなく、全国的に繁殖。「カメムシ注意報」も発令されているのだ。
ゲストコーナーでは、国際自然保護連合(通称IUCN) 日本委員会事務局長の道家(どうけ)哲平さんが登場。大量発生する生き物がいる一方、絶滅危惧種(レッドリスト)入りする生き物が増えていることを紹介。2016年には約2万4000種だった絶滅危惧種は、2022年には約4万2000種と倍増し、「生物多様性」が失われているというのだ。道家さんからは「トナカイ、コアラ、キリン、アワビ、マツタケのうち、2015年以降にレッドリストに入った生物は?」とのクイズも。答えた松下もビックリだった。
最後には、江守がカーボンフットプリント計測WEBアプリ「じぶんごとプラネット」(国立環境研究所 一般社団法人コード・フォー・ジャパン共同開発)を紹介。住環境データ、電気使用量などを入力すると、個人のカーボンフットプリント量(二酸化炭素排出量)が算出されるというもので、日本人1人あたりの年間排出量の平均は、7トンCO2e。産業革命後の気温上昇を1.5℃~2℃以内のおさえるという目標に対しては、2030年までに平均3トンCO2eに減らす必要があると言われている。松下ら出演者も挑戦したが、結果は? 松下は「無関心が一番危険。この気持ちは明日以降も忘れないことが大切。100%環境にいいものしか売っていない世の中になればいいのですが、それは難しいですね。いろいろな意見はありますが、番組が何かのきっかけになれば、うれしいです」と結んだ。
BS朝日では9月18日(月)から「地球のあしたを考えようWEEK」を開催。10のレギュラー番組で地球温暖化にまつわる情報をとりあげ、最終日となる24日(日)に「地球クライシス」を放送。また、同期間より「地球クライシス」内でとりあげたカーボンフットプリント計測アプリ「じぶんごとプラネット」と連携した「踏み出そう!地球のための一歩」キャンペーンも展開。
●収録を終えて、松下に聞く
一番無関心が良くないと思いました。今日の思いを数カ月後にも持ち続けることが大事。
――今回、印象に残っているトピックスは?
温暖化が農業にも影響が出ていることは知っていましたが、カメムシが生息域を拡大していることには驚きました。予測できないようなことが、地球上で起こっているんだと身近に感じました。
――「じぶんごとプラネット」はいかがでしたか?
個人の排出量が数値で出されると、非常に分かりやすく、環境問題に近づけた感じがしました。これまでも目標を掲げることの大切さについてはたくさん勉強してきましたが、実際にどうすればいいのかは難しいので、個人レベルでできることが目に見えて良かったです。今の自分を知る意味でも、非常に良いアプリだなと思いました。
――番組を通して、どんなことを感じましたか?
環境にやさしいからと言って、すぐに「電気自動車に乗り換えます」というのは難しいですし、ちょっとの距離を歩くくらいしかできませんが、一番無関心が良くないと思いました。今日の思いを数カ月後にも持ち続けることが大事。番組を通して、皆様にもいろんなことを知ってもらえたらなと思います。
■番組概要
「地球クライシス2023 ~気候危機 転換への道しるべ~第7弾」
2023年9月24日(日) よる9時~11時放送
番組サイト:https://www.bs-asahi.co.jp/earth-crisis2023-2/
「踏み出そう!地球のための一歩」サイト:https://www.bs-asahi.co.jp/chikyunoashita2023/cp/
(9月18日よりオープン)
■CAST
ナビゲーター:松下奈緒
出演:依田 司(気象予報士)、江守正多(気候科学者)
ゲスト:道家哲平(国際自然保護連合 日本委員会事務局長)
進行:望月理恵
■STAFF
制作:BS朝日、テレビ朝日映像
プロデューサー: 茂木あや香(BS朝日)、久保田雄志(BS朝日)、光瀬史郎(テレビ朝日映像)