株式会社文化放送のプレスリリース
山根良顕「火曜会って初めて聞いたんですけど、なんですか?」
亀渕昭信「きょうは、この説明をしにきたんです。“発局”ってわかります? たとえば文化放送で作ったら文化放送発で全国に行く。テレビも同じ。制作会社で作ると、『買う局ありますか?』と言って売る。『お宝POPS』も局からの発信(発局)ではないんです。1950年代に集まった民間放送の局が、お金を出し合って『作ろうよ』と言って作ったのが火曜会といった団体。そこが作っているんです」
山根「番組を、団体が作るというね。」
坂口愛美「亀渕さんがなぜラジオパーソナリティになったのか、もともとのところも伺ってよろしいでしょうか?」
亀渕「(ニッポン放送に)アルバイトで入って、ディレクターやって、ベラベラしゃべるのが『おまえおもしろいな』『(番組で)しゃべってみるか』ということになって。ディレクターをやっているから『悪ければ3ヶ月で終わる』というのがだいたいわかる。それと、出ることで、しゃべる人の気持ちがわかるかもしれない。やってみたいなと思ってやったら、うまくいっちゃったんですよ。うまくいっちゃって50年(笑)」
山根「しゃべり手になって、何が受け入れられたんだと思います?」
亀渕「オールナイトニッポンの最初のころって、社員の人たちがしゃべっていた。糸居五郎さん、アンコー(斉藤安弘)さん……そういう人たちの中での競争だった。いままでの視点じゃないことをやっていたから、受け入れられたんじゃないかな。一緒に歌を歌うとか、スタジオの中でハガキをぶん投げるとか、いろんなことをしていたから。いまはそんなパワーもなくて……いやそんなことない(笑)」
山根「やっぱり澱みなく入ってくるよね、亀渕さんのしゃべりって」
坂口「長くやっていらっしゃって、失敗されたこともありますか?」
亀渕「どんな失敗、って知りたいでしょう? 山根さんに聞いてごらん、失敗は全部忘れているから」
山根「忘れますね。なんなら失敗ってエピソードになるから、失敗じゃなくなるんだよね」
亀渕「笑い話になる。それはもう成功なんですよ」
坂口「いまのラジオ業界についてはどう思いますか?」
亀渕「大変じゃないですか? テレビもラジオも。長いものに巻かれるといけない、しっかり自分を持ってやることになってきた。昔と比べて独立する人もたくさんいる。いまの形がいいかどうかもわからないし、新しいことをみんながやるといいと思う。山根さんに言うのは申し訳ないけど、芸人さんがたくさんラジオやっている、そればっかりでもいけない」
山根「そうですね」
亀渕「ラジオを好きな人、ラジオにしか出ない人に、もっともっとやってほしいと思う。ラジオから育った人。文化放送だってアナウンサーがたくさんいるじゃない。ニッポン放送も、どこも。そういう人たちがもっとしゃべってほしいなと思う」
「おとなりさん」は平日月曜~金曜の朝8~11時、文化放送(FM91.6MHz、AM1134kHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
https://radiko.jp/share/?sid=QRR&t=20230922090000
【番組概要】
■タイトル:『おとなりさん』
■放送時間: 毎週月~金曜日 午前8時00分~11時00分 生放送
■パーソナリティ:(月) 平子祐希 (火) 高橋優 (水) 鈴木おさむ (木) 高山一実 (金) 山根良顕
(月~金) 坂口愛美(文化放送アナウンサー)