50組以上が出演した国内最大級のHIP HOP FESTIVAL『THE HOPE 2023』30,000人のオーディエンス達の熱狂と共に終幕。

THE HOPE実行委員会PR事務局のプレスリリース

今年は開催場所をお台場に位置する野外の特設会場へと移し、二度目の開催となったTHE HOPE。開催日を前に約30,000枚のチケットが完売し、文字通り日本最大級のヒップホップ・フェスに日本各地から大勢のオーディエンス、そしてアーティストらが集結した。エントランスを抜けると真っ白い「THE HOPE」のモニュメントが観客を迎え入れ、ステージと向かい合うエリアには、Bリーグのチームであるアルバルク東京のバスケットボール・コートや、フードトラックが並ぶ。そしてその奥に設置されているのは、巨大なラジカセを模した豪華なDJブース。贅沢なサウンドシステムに囲まれ、総勢21組もの人気DJらが広場を揺らした。さらに場内にはTOMI-Eや鬼頭らによるグラフティアートも展示され、去年よりもさらに大規模なヒップホップ・フェスとして幕を開けた。

開場間も無くDJ NORIO、DJ KANJIの二人が開幕と同時にオーディエンスを温めると、事前に開催されたオーディションの勝者、横浜出身のCarzが登場。また、同オーディションの準グランプリであるLinkHood、Teitoの2組もDJステージでライブを披露し、フレッシュなエネルギーで観客を沸かせた。

その後、正午ちょうどに前面のスクリーンにTHE HOPEの映像が映し出され、いよいよ本編がスタートする。すでに前方のブロックはオーディエンスでパンパンの状態で、eyden、CYBER RUI、Bonberoらが登場し、アツいスタートを切った。

続いて、自らマイクを握り人気プロデューサーのXanseiが登場。サプライズで、Leon Fanourakis、SANTAWORLDVIEWらも加わり「俺らは猿」をパフォーム。途中でMIYACHIが加わり「CHU-HI」に繋ぎ、最後はJUBEEとPALEDUSKも加わり、アグレッシブな新曲を披露。徐々に会場の一体感が強まっていく中、次いでOnly Uが登場し「Stranger」を躍動感いっぱいに歌う。ralphも「Get Back」や「DOSHABURI (remix)」を立て続けにラップし、緩急つけたフロウでオーディエンスを巧みにコントロールしていく。間髪入れずにHideyoshiが現れると、再びLeon Fanourakisとralphを招き入れて「JITSURYOKU」を三人揃った状態で披露し、一気にオーディエンスを沸かせた。

転換を経て、次いで登場したのは漢 a.k.a GAMI。「デンジャラスなヤツが来るからな」と言い残した後にD.O. が現れた。それぞれ、OG(先輩)らしいメッセージを伝え、ステージからは威厳と経験が滲み出た。バトンを継ぐようにしてRed Eyeが現れると、会場が一気に揺れ始める。世代を繋ぐようにして、その次はANARCHYのパフォーマンスへ。名プロデューサー、スタティック・セレクターのプロデュースによる新曲を披露し、そこにはなんとC.O.S.Aを呼び込み、予想外のコラボ・ステージを実現させた。

温まってきた客席をさらに焚き付けるのはWatson。いくつものパンチラインを繰り出しながら、堂々とスピットし、さらにオーディエンスのエネルギーを引き出していく。シークレット・ゲストとして登場したのは、KOWICHI、Candee、Merry DeloらSELF MADEの面々。クルーの強みを活かしながら次々とマイクリレーを交わしていき、「TEIHEN」でオーディエンスを最高潮に沸かせた。その後すぐ、ステージ上の DJブースにはYUTO&Dope Onigiriの姿が。NARIMIMI、RK Bene Baby、Choppa Capone、Watson、eydenらが次々と現れ、フロアを騒がせている話題曲を次々とラップしていく。勢いを止めぬまま、続いてはLANAの出番が。すでに大きなバズを生み出している彼女だが、「Turn It Up」から「L7 Blues」まで、タイトな持ち時間の中にぎゅっとLANAのエッセンスを詰め込んだ充実のパフォーマンスで魅了した。

灰色の雲が移動し、空に晴れ間が見える頃にステージへ現れたのはDADA。エネルギーいっぱいのステージをこなし、Watsonとの「Satsutaba」を披露したあと、「Highschool Dropout」で出番を締めた。ダンサーを引き連れて安定のパフォーマンスで魅せたのはJP THE WAVY。「Wavebody」で登場し、MC を挟みながら「Cho Wavy De Gomenne」、「Neo Gal Wop」と満遍なく人気曲を繰り出していく。青空が見える頃、続いてTohjiがステージ上に現れる。客席のボルテージが一気に上がり、”Mall Boys”のコール&レスポンスの後にはGummy Boyも加わり、さらにその熱気は高まっていく。「Goku Vibes」のイントロが流れ、Tohjiの隣にはDJ CHARIの姿が。その後、DJ CHARIの掛け声と共に次々とゲスト・アーティストが登場し、Hideyoshi、Only U、(sic)boy、Leon Fanourakis、MIYACHI、ゆるふわギャング、LANA、DADAまでが登場して新作EP『INNER WORLD』の楽曲を惜しみなくステージで再現してみせた。

フェス本編も折り返す頃、Eric.B.Jr.が颯爽とステージを闊歩し、「本当のヒップホップを教えてやるよ」と迫力あるエモーショナルなラップを聞かせる。その後すぐに、DJ BULLSET の「Jakeのライブが始まるぞ!」の号令と共にJin Doggの姿が。ステージを走り回りながら客席を煽り、「ON MY MAMA」ではTAKABOを呼び込む。Petzとの「Blue」を経て、現在、服役中のREAL-Tへメッセージを送ると、そのまま「街風」へ。そして、印象的なイントロが流れた後にジャパニーズマゲニーズの二人が登場した。スモーキーな雰囲気を纏わせながら呼び込んだのは、紅桜。スタンドマイクを持ち、とびきりブルージーに「悲しみの後」に喉を震わせる。「紅、おかえり!」の声が響いた後、さらに、「ganjah ganjah」のコーラスとともにJ-REXXXが勢いよくステージへと飛び出し、最後は4人で「最後の一本」を披露。30,000人のオーディエンスとともに、さらに一体感が増した瞬間を作り上げた。

夕刻に差し掛かる頃、「BUDS MONTAGE」のイントロと共に舐達麻のパフォーマンスがスタートした。分厚いビートと三人のラップ、そしてお台場に吹く秋風が溶け合い、神秘的にも思える時間だ。「ANGELA」ではANARCHYが加わり、その後、G-PLANTSが「The Hope Remix」と短く呟いた後に「OUTLAW」のヴァースをキックし始める。コーラス部分に差し掛かるときにステージに現れたのは、Awich。予想しなかった大きなサプライズに、会場全体がどよめいた。

後半に向けて、会場のボルテージはまだまだ上がっていく。MonyHorseがステージに上がり、NENE、JP THE WAVYともに「SUSUME」、SANTAWORLDVIEWとの「Jet Mode」と、テンポよく客席を沸かせていく。その後、IOがステージに登場。Watsonとの「Honto」、新曲「左利きのBenz」と立て続けに聴かせた。Gottzとの「SUNSET」の後、後ろのスクリーンには”KANDYTOWN”のロゴが。BSC、Dony Joint、Ryohuが現れて「R.T.N」をキックし、KANDYTOWNが復活したかのような嬉しいサプライズ演出も。

続いてはDJブースにDJ TATSUKIが現れ「俺の相方の地元、新小岩に行こうか」と呼びかけてZORN「REP」をプレイ。ZendamanとMUDを呼び込み、新曲を披露すると、Gucci PrinceやSTICKY、Legal-Ize、BIG-Tら亡くなったラッパーたちへシャウトを送り、Masato Hayashi (Pablo Blasta)と「Good Die Young」を披露。そして、最後にMonyHorseとIOが再び現れ「TOKYO KIDS」をキック。さらにZeebraと般若が加わり、リミックスに参加したメンバーも勢揃いした豪華バージョンのパフォーマンスとなった。そし続いたのはRIEHATA with Rht.のステージ。マイクを持ちながら最高のダンス・パフォーマンスも披露し、日本を代表する人気ダンサー・RIEHATAならではのエンターテイメント感満載のライブとなった。

日没とともに、赤くステージを彩ったのはAK-69。生ギターを携えた迫力ある構成で、自身がラップを始めた27年前を振り返りながら、感慨深いMCとともにグイグイとオーディエンスをAKワールドへと引き込んでいく。「時代がどうなっても奪われないもの、それはアティチュード、魂、生き様。ヒップホップという音楽に誇りを持て」と呼びかけ、圧巻のラップを轟かせた。終盤の「START IT AGAIN」では歌い出しのリリックから30,000人の合唱が響き、その影響力の大きさを伺わせた。AK-69が去った後、ステージにはそのままバックDJ RYOWが。CYBER RUIとMaRIによる「Bling Bling」の後、本邦初公開となる「OSANPO」のリミックスとして、SOCKS、そしてR-指定と般若が加わったスペシャル・バージョンが披露された。そして、般若とR-指定による「ビートモクソモネェカラキキナ」、MCのG.O.T.O.が「この曲が世に出て20周年なんです」と前置きし、TOKONA-Xの代表曲「WHO ARE U?」に名古屋のOG、”E”qual、そしてAK-69、さらに紅桜が参加した前代未聞のリミックス・バージョンが次々とパフォームされ、観客たちの度肝を抜いた。

そして、続いてステージにはKEIJUが。JJJを迎えて新作EP『Speed Tape』から「Wind Rise」、そしてJJJ名義の「STRAND」を披露。Kohjiyaも参加し、落ち着いたヴァイブスながら熱のあるKEIJUならではのステージで終始オーディエンスを盛り上げた。心地よい夜風とマッチするライブだったのがBIM。アッパーなヴァイブスで、C.O.S.A.との「Intelligent Bad Bwoy」や「Buddy」と新曲から代表曲までを繋いでいく。

いよいよライブは後半へ。チルなビートともにPUNPEEが現れる。「夜を使い果たして」をラップし、会場はノスタルジックなムードに。「お隣さんより凡人」では日本語ラップの名フレーズを織り込んだ特別なリミックス・バージョンをキックし、BIMを呼び込んでの「Night Rider」、そして最後は「タイムマシーンにのって」を披露してステージを去っていく。

続いて「美人」とともに、ちゃんみなのパフォーマンスがスタート。ダンスのフォーメーション、衣装、その歌唱力と、どこを取っても圧倒的な存在感と完成度。新曲「B級」や人気曲「Never Grow Up」を歌い、あっとう間にちゃんみなワールドを作り上げた。「やっとこんなイベントに出ることができた」と思いを吐露する場面も。

クライマックスに近づく中、本人が登場する前から会場では¥ellow Bucksを呼ぶ声が。「Balls Out」で登場し、その瞬間、後方まで一気に観客の手が上がる。C.O.S.A.を迎えた新曲、そしてANARCHYとの「I Know What」を経て、AK-69との「Bussin’」へ。そして、再度AK-69が口を開く。「俺がマイクを置く日をずっと考えている」と切り出し、来年2月に¥ellow Bucksと2マンライブを行うことを発表した。場所は、名古屋を代表する大舞台である日本ガイシホール。AK自ら「(¥ellow Bucksを)デカいステージに連れていきたい」と呼びかけ、その後、「Yessir」のパフォーマンスへと続いた。

THE HOPEの幕を下ろすヘッドライナー、BAD HOP。この日は金子ノブアキらが率いるバンド編成でのライブを披露した。「全員着いて来い!」とシャウトし、「Kawasaki Drift」からスタート。アグレッシヴなバンド・サウンドは、さらにドライヴ感を増幅させる。ヘヴィーなバンド・アレンジを施した「Friends」や「Highland」は、まさにヘッドライナーとしてふさわしい抜群の仕上がり。「Suicide」、「Bayside Dream」といったエモーショナルな楽曲を挟み、T-PablowがBAD HOPの解散について話を切り出した。「まだ日本のラッパーが足を踏み入れたことがない場所、最後は東京ドームでライブします」と伝え、スクリーンには2024年2月に解散LIVEが東京ドームで開催される旨が映し出された。最後は、現在制作中だというアルバムから新曲を特別にパフォーム。大きな余韻を残してBAD HOPのメンバーがステージを去った後には、大輪の花火が夜空を彩った。

34組を超えるアーティスト、そしてDJ BULLSET、DJ CHARI&TATSUKI、DJ DEFLO、DopeOnigiri、DJ 8MAN、FOOLISH MAN、FUJI TRILL、DJ GEORGE、DJ JAM、DJ KANJI、DJ KEKKE、DJ KEM、DJ KOTARO、DJ NISHIMIYA、DJ NORIO、DJ RYOW、DJ SID、DJ SN-Z、U-LEE、VLOT、YUTOなど21組にも及ぶDJが参加したTHE HOPE。多くのサプライズもあり、日本最大規模のヒップホップ・フェスとして伝説的な1日を創り上げ、まばゆい瞬間に溢れた内容となった。

 

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