2013年公開、児童虐待の問題を衝撃的に描いた社会派フィクション映画『子宮に沈める』。公開10年に際し、2023年11月に映画館でリバイバル上映決定。

KIRINZI inc.のプレスリリース

2013年に公開され、現在もなお日本中で議論を巻き起こす「大阪2児放置死事件」を基にした社会派フィクション映画『子宮に沈める』。2023年に公開10周年を迎え、11月には「児童虐待防止推進月間」でもあるこの特別な月に、新宿K’s cinemaでのリバイバル上映が決定しました。

映画『子宮に沈める』は2013年11月に新宿K’s cinemaを皮切りに、大阪、名古屋、福岡など各地で公開されました。公開から10年経つ今もNetflix,Amazon Prime video等の配信サービスで視聴ランキング上位に常に入るなど、多くの視聴者に支持されています。

配信で多くの方にご覧いただいている本作ですが、映画館でしか体験できない、細部に拘った美術や演出、母親と子どもの細やかな息づかいなどを感じることで新たな発見があることでしょう。また、映画館での上映体験を他の観客と共有することで、この作品と児童虐待の問題に対峙する機会を持つことができます。

また、今年2月には本作を取り上げたトークとワークショップのイベントが開催されました。現役区議会議員もゲストとして登壇し、「どうしたら子どもを、そして母親を救えたか?」というテーマで、映画を通じて社会問題に取り組む場が提供されました。

11月は「児童虐待防止月間」でもあります。この機会に、再び映画館でこの作品と向き合ってみませんか?

舞台挨拶やトークイベントなども予定しています。最新情報は公式X(旧Twitter)アカウントで随時発信いたします。


・『子宮に沈める』リバイバル上映概要

<上映期間>2023年11月4日(土)〜10日(金) 連日20:50〜上映

<会場> 新宿K’s cinema

料金等の詳細は新宿K’s cinemaのHPをご覧ください。

 https://www.ks-cinema.com/

新予告編はこちら

映画『子宮に沈める』新・予告編

【作品クレジット】

<作品概要>

帰らない夫に一方的な別れを告げられ、子供2人とアパートでの新生活がはじまる。

必死に“良き母”であろうとする主人公、由希子。毎日の長時間労働、資格試験、家事、子育て。

やがて直面する学歴、職歴のないシングルマザーの経済的困窮、社会からの孤立、すぐ隣に見える誘惑。都会で暮らす若いシングルマザーが、孤独に追いつめられ、逃避に陥ることではじまる、子供たちの悲劇。

いかにして若い母親が、殺人者となったのか?小さな命を闇に閉じ込めたのは、誰なのか?

育児放棄という見えにくい現実を、あえて“部屋”という閉ざされた空間のみを使い、衝撃的で静かな映像美で描いた社会派フィクション。

<出演>伊澤恵美子、土屋希乃、土屋瑛輝、辰巳蒼生、仁科百華、田中稔彦

<監督>緒方貴臣(『飢えたライオン』『シンデレラガール』)

2013年/日本映画/95分/カラー/日本語

公式X(旧Twitter):https://twitter.com/sunkintothewomb

公式サイト:https://sunkintothewomb.paranoidkitchen.com/

主演俳優の伊澤恵美子さんと緒方貴臣監督からコメントが届きました。さらに「こうのとりのゆりかご」も運営する慈恵病院の蓮田健院長とオレンジリボンの吉田恒雄理事長からも応援コメントをいただいております。

(以下敬称略)

■主演 由希子役 伊澤恵美子 コメント■

「人生をも変えてしまうような映画に出会い、演じさせてもらえた経験に感謝しています。公開から10年経ち、今もたくさんの方からこの映画を見たという感想が届くというのはすごいことだなと思います。感想も否定的なものだった公開当初に比べ、応援が増えているのも印象的です。映画も社会も次のフェーズに進むタイミングなのかもしれません。ぜひこの機会に映画館でこの作品と向き合っていただければ幸いです。」

■監督 緒方貴臣コメント■

「この映画の基となった大阪の事件から13年、

映画の公開から10年が経ちました

その間、国の施策として様々な虐待防止対策、

子育て支援が行われ、この4月には子ども家庭庁も発足しました

子どもや育児を取り巻く環境はまだ十分とは言えませんが、

児童虐待が家族間だけの問題ではなく、

社会の問題という認識はかなり広がってきたように感じています

しかし今もなお1週間に1人のペースで、

虐待によって子どもが命を落としています

コロナ禍では虐待が増えたとも言われています

それは危機下では社会的立場の弱い者へ皺寄せがいくためです

私たちのすぐ近くに映画の「親子」がいるかもしれない

またその「親子」に自分たちがなる(なった)かもしれない

この映画には、解決策は描かれてません

そもそもこれらの問題に模範解答のような解決策はありませんが、

どうしたら「親子」が、助けられたのか

映画を通じて、考えて頂けたら嬉しいです」

■認定NPO法人児童虐待防止全国ネットワーク(オレンジリボン運動) 理事長 吉田恒雄コメント■

「私たち一人ひとりができることをして、子ども虐待のない社会を目指しましょう

親の貧困やパートナー、近隣・親族からの孤立、メンタル問題などさまざまな原因が重なったとき、子ども虐待につながるといわれています。こうした家族のなかには、不安や遠慮などにより支援から遠ざかってしまう家族もあります。現在の虐待問題に対しては、課題を抱えた家族が安心してSOSを出せるような社会になることが必要です。ちょっとした声掛けや小さなお手伝いなど、私たち一人ひとりが、子どもと子育てを優しく見守り、ちょっとした声掛けや小さなお手伝いなどをして、親が安心して楽しく子育てできる社会=子ども虐待のない社

会をめざしましょう。」

■慈恵病院 院長 蓮田健コメント■

「子どもは慈しまれて育つのが当たり前と思っている人には残酷な映画です。

私の胸にはグサリと突き刺さりましたが、同時に子どものために何をなすべきかを考えさせてくれました。

見放され虐げられている子どもはたくさんいます。

見えていないだけです。

この映画を通じて子ども、そして親を助ける人が一人でも増えることを願っています。」

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