株式会社BS日本のプレスリリース
BS日テレでは、10月22日(日)午後3時~4時
「クラシック・キャラバン2023 クラシック音楽が世界をつなぐ」を放送します。
コロナ禍で一度は消えかかった芸術活動、困難に立ち向かうべくクラシック音楽界が一丸となって取り組み一昨年から始まった「クラシック・キャラバン」は、音楽で日本を縦断し、音楽のチカラで多くの人々に感動と勇気をもたらしました。
3年目を迎えた「クラシック・キャラバン2023」は更にパワーアップ。年明け1月7日(日)新潟公演まで、全国27都道府県で開催中です。日本を代表する音楽家を企画アドバイザーに起用してさらに芸術性を充実させる等、よりパワーアップした内容になりました。
番組では、9月13日(水)東京・サントリーホールで行われたガラ・コンサートを中心に、この日のために集結した日本のトップ・アーティストやフリーランスの音楽家たちの音楽に賭ける想いを演奏とインタビューでお伝えします。
また、プロジェクト・アンバサダーの噺家・春風亭小朝と指揮者・鈴木優人との対談では、プロジェクトの意義や、今回のガラ・コンサートの聴きどころなどをご紹介します。
“新時代への挑戦”~歴史を変えた不朽の名作~というテーマのもと、ドビュッシー・ピアソラ・ストラヴィンスキー・武満徹・ベートーベンと、それぞれの時代に音楽で挑戦し歴史を変えてきた作曲家たちの名作を演奏。中でも、ピアソラ×上野耕平(サクソフォン)×スーパー・クラシック・オーケストラはこのガラ・コンサートならではで必見です。
珠玉の名曲と共にクラシック音楽の魅力を余すところなくお届けするスペシャル番組をお見逃しなく。
交響曲第9番 「合唱付き」より第4楽章
(左からソプラノ:隠岐彩夏/カウンターテナー:藤木大地/テノール:宮里直樹/バリトン:大西宇宙)
■春風亭小朝さん(プロジェクト・アンバサダー)×鈴木優人さん(指揮) 対談より
小朝:「新時代への挑戦 歴史を変えた不朽の名作」というようなサブタイトルが付いているんですけども。ドビュッシーって、「牧神の午後の前奏曲」が発表された時に、新しい時代の幕開けみたいに言われたりしたわけじゃないですか。その新しい時代をなぜ迎えたような感じになったんですかね。この曲で。
鈴木:今回、時代を変えた有名な作品も、そうでない作品もあるんですけども、とにかく新しい時代の象徴のような曲を中心に選んでいこうということで。
小朝:前半はドビュッシー、ピアソラ、ストラヴィンスキー、武満徹。そして後半がベートーベンなんですけども、僕ぱっと見た瞬間に一番思ったのは標題のついているものが多いなと。
鈴木:なるほど、確かに。ベートーヴェン以外ですね。
小朝:プロの方から見ると、このプログラムはどういう感じですか?
鈴木:とても異例な感じですね。ガラ・コンサートっていうタイトルなので可能になったといいますか。ガラって、普通はいろんな歌手が来て、バイオリンソロとかそういう奏者の目線でガラ・コンサートってのを作るんですけれども。今回、作曲家が彩り豊かというか。特にドビュッシーからピアソラにジャンプするって、こんなコンサートなかなかないんじゃないかなと思うんです。
小朝:作曲家たちに何か繋がりもあります?
鈴木:無理やりですが、いろいろあるんですね。実はドビュッシーもピアソラも両方ともパリで勉強したとか。ピアソラはタンゴのミュージシャン、コンポーザーとして有名なんですけど、実はパリの音楽院でちゃんと作曲のエリート教育も受けていますから、ドビュッシーとも近いところにいましたし。ストラヴィンスキーの春の祭典は時代を揺るがした大問題作で有名ですけれども、その現場にはドビュッシーも聴きに行っていて。隣りかなんかにいたサンサーンスは怒って帰っちゃったとかね。そういうエピソードがいっぱいあります。武満徹のことを認めた、褒めたたえたのは、ストラビンスキーですし。ベートーベンはもう言うまでもなく全員につながってますけれども、そういう意味でつながりを作ることもできるんですよ。
小朝:このキャラバンの意義はどうですか?
鈴木:コロナ禍にできたコンサートで。移動もできなかったじゃないですか、2020年は他の県には行かないでくださいみたいな時代も結構ありましたし。そういう中でお仕事もなくなっちゃって、音楽家が。そんな中で、少しでも集まって音楽をして、しかもお客さんに届けるというところまでできる。本当は旅して行くって僕らの使命なんですよね。師匠も落語をするためにあちこちいらっしゃると思うんですけれども、その旅ができなくなってた時代に生まれた、すごくユニークな企画だなと思います。
春風亭小朝(プロジェクト・アンバサダー)と鈴木優人(指揮)の対談
■上野耕平さん(サクソフォン) インタビューより
※クラシック・キャラバンに初めて参加した感想は?
スタープレーヤーの皆さんが一堂に会して「スッゲーいい音するなあ」と思いました。
とても素敵な取り組みだと思いますし、色々なオーケストラだったり、色々なところから集まって一つの公演を作って、全国を回っていくって、聴衆の皆さんもきっとわくわくするでしょうし、演奏者の我々もわくわくする。素晴らしい企画だと思います。
※ピアソラの作品をサクソフォンで演奏する魅力とは?
このサクソフォンという楽器、クラシックのサクソフォンはまだ一般的ではないので、まだまだこれからのところではあるのですが。現時点でのクラシックのサクソフォンは、とてもきらびやかで豊かで優しくて温かい音が出る楽器でもあるのですけど、むしろ真逆の表情も持っているんですね。ものすごく寂しくて孤独でどん底に落ちたような音も表現できる楽器なんです。僕は、そこが魅力的だなと思っているんですね。この楽器の持つ表情とピアソラの音楽の相性が本当にいいんですよ。なので今回の3曲に限らず、僕は普段のコンサートでもピアソラの作品を取り上げたりとか、バンドネオンとの共演があったりもしますので、本当にこの楽器とピアソラ作品の親和性の高さを日々感じていますね。
上野耕平(サクソフォン)
<番組概要>
【タイトル】クラシック・キャラバン2023 クラシック音楽が世界をつなぐ
【放送予定】10月22日(日)15:00~16:00
【放送局】BS日テレ
【写真コピーライト】ⒸBS日テレ
【出演】春風亭小朝(プロジェクト・アンバサダー)
鈴木優人(指揮)
上野耕平(サクソフォン)、前田妃奈(ヴァイオリン)、隠岐彩夏(ソプラノ)
藤木大地(カウンターテナー)、宮里直樹(テノール)、大西宇宙(バリトン)
東京混声合唱団/二期会合唱団/藤原歌劇団合唱部(合唱)
スーパー・クラシック・オーケストラ(管弦楽)
【放送曲目】予定 ※演奏曲は一部抜粋で放送いたします。
ドビュッシー: 牧神の午後への前奏曲
ピアソラ: エスクワロ/オブリビオン/リベルタンゴ
(サクソフォン:上野耕平)
ストラヴィンスキー:バレエ音楽「春の祭典」 ~ 第2部 生贄の儀式
序奏、乙女の神秘的な踊り、選ばれし生贄への賛美、祖先の召還、祖先の儀式、生贄の踊り
武満徹: ノスタルジア -アンドレイ・タルコフスキーの追憶に
(ヴァイオリン:前田妃奈)
ベートーヴェン: 交響曲第9番 「合唱付き」より第4楽章
(ソプラノ:隠岐彩夏/カウンターテナー:藤木大地/テノール:宮里直樹/バリトン:大西宇宙/
合唱:東京混声合唱団/二期会合唱団/藤原歌劇団合唱部)
収録公演:
クラシック・キャラバン2023 東京公演
クラシック音楽が世界をつなぐ ~輝く未来に向けて~
華麗なるガラ・コンサート
“新時代への挑戦” ~歴史を変えた不朽の名作から
日時:2023年9月13日(水) 会場:サントリーホール 大ホール
一般社団法人日本クラシック音楽事業協会/ザ・シンフォニーホール
【番組HP】https://www.bs4.jp/cc2023/
【クラシック・キャラバン公式HP】https://www.classic-caravan.com/