台北駐日経済文化代表処台湾文化センターのプレスリリース
10月6日夜に山形クリエイティブシティセンターで開かれた同映画祭の「台湾ナイト」イベントに出席した王淑芳・台湾文化センター長は、「台湾の自由、民主主義体制と多様な文化に対する尊重は、ドキュメンタリーを創作する環境としては理想的だ。今回の台湾企画を通して、世界にありのままの台湾を知ってもらえることを期待している」と挨拶し、今後も台日のドキュメンタリー交流を深めていくことに意欲を示した。同イベントには台湾から国家映画・視聴文化センター(TAFI)の林木材・研究開発処処長も出席し、台湾における国際ドキュメンタリー映画祭について紹介した。
10月7日に行われた上映会後のトークイベントで蕭美玲監督は、撮影に12年、編集に3年、合わせて15年の年月をかけ、アスペルガー症候群の娘の成長を記録した作品であることを説明し、同作品を撮り続けた心の遍歴について語った。蕭監督は、監督と母親の二つの立場から、ビデオカメラが自分の感情をコントロールするツールとなると同時に、母と娘が訴えかける対象にもなったと述べ、会場からは蕭監督のきめ細やかな撮影手法への称賛や、同じ母親として映画の内容に共鳴したとの声が上がった。
山形国際ドキュメンタリー映画祭は、アジア初のドキュメンタリーをテーマにした国際映画祭であり、今回は4年ぶりのリアルイベント再開となった。