米ニュージャージー出身のロックバンド、ザ・ガスライト・アンセム 約10年ぶりのカムバックアルバム『History Books』をリリース

The Orchard Japanのプレスリリース

Photo by Kelsey Ayres

米国ニュージャージー州ニューブラウィンズ出身のロックバンド、ザ・ガスライト・アンセムが約10年ぶりにニューアルバムを自身のレーベルRich Mahogany Recordingsからリリース。『History Books』と題されたこのアルバムは、グラミー賞受賞プロデューサーのピーター・ケイティス (ザ・ナショナル、インターポール、デス・キャブ・フォー・キューティー、カート・ヴァイル)と共に、コネチカット州ブリッジポートにある彼のTarquin Studiosで制作された。

アルバムには先行リリースされたシングル「Autumn」やPUPのフロントマン、ステファン・バブコックをフィーチャーした「Little Fires」、更には「Positive Charge」、タイトルトラック「History Books」などのハイライト曲を収録。そのタイトル曲には、長きにわたって彼らを支持してきた同郷ニュージャージー出身のブルース・スプリングスティーンもゲスト参加。フロントマンのブライアン・ファロンとデュエットを繰り広げている。同曲はAP通信などのメディアから即座に賞賛され、”フロントマンのブライアン・ファロンとブルース・スプリングスティーンの心を震わせるハーモニーが舞い上がらせる、雄大なハイウェイロック”と紹介された。

 History Books (ft. Bruce Springsteen)

シングル「History Books」について:

「ブルース・スプリングスティーンから、僕達たちが歌うデュエット曲を書いてほしいと言われた時、僕の頭は爆発してたと思う。世界で最も偉大なソングライターの一人であり、僕のヒーローである彼の歌声が、10月のニュージャージーの小さな木製机に向かって僕が書いた曲の中に永遠に捉えられると考えると、今でも嬉しくてたまらない」。煌びやかに、生活感のある詩を書くファロンの傾向を完璧に捉えた歌詞が基となった「History Books」は、アルバムのテーマである”はかなさ”と”超越”とも呼応する。「ある意味、それぞれの曲は歴史書なんだ。各曲が、過去と僕らが残してきた物についてのストーリーなんだ」と、ファロンは指摘する。

アルバム『History Books』について:

このレコードは、僕達が世界で目にするすべての酷いことや、人生で経験する困難な出来事、そしてそれにどう対処するかといった多くの疑問を投げかけている」とファロンは語る。「その答えは、僕達の全員が一緒にこの状況にあるわけで、たとえ簡単ではなくとも、何とか乗り越えられると思う。このアルバムの主なるメッセージは共感なんだ」。

「このアルバムを作ったことで、僕達はやってきたことを続けたいというのが明確になった。なぜなら、同じやり方でできる人は他にいないから。それが僕にはとても誇りに思えてきた」とファロンは言う。 「結局のところ、たかがロックンロール・ミュージック。とはいえ、人々の人生にポジティブな影響を与えることができると心から信じている。そこには多くの美とマジックがあると思うんだ」。

著名作家ハニフ・アブドゥラキブは『History Books』について次のようなエッセイを寄稿した。

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愛情と保有権の両方がある場所に留まり続ける理由を聞かれても、上手い答えはありません。ずっとそこで暮らしてきたのに、なぜまだオハイオ州コロンバスにいるのかと人々は尋ねますが、私が宇宙の他の場所にいられる、いるべきだと想像しているのかもしれないけれど、私が言えるのはどこに行っても満足はできない、ということ。しかし、最も容易く最良の答えはこうです。しばらく離れていて戻ってきた時に、私に良い言葉をかけてくれるほど私のことを知っている馴染みの顔に会うのが好きです。恋しく思うんです。すでに会話をしていたかのように私に話しかけてくる人たちが、私は好きです。どこか別のタイムラインで始まったことを、どれだけ時間が経っていようと、中断したところから戻って話を続けます。

ザ・ガスライト・アンセムが私たちの元に戻ってくるには良い時期です。彼らが殆ど消えていなかったとしても、戻ってくるのなら。聞いてくれる人がいるなら(数えるには多すぎるが)教えてあげると、時間というペースの錯覚が、特に急降下して感じられる。日々は遅く感じるが、月々は早く過ぎ去っていく。現在の自分とかつての若い頃の自分との距離を分けて考えるのが難しくなることがあるんです。夜通し運転してジャージーに到着し、ガスライト・アンセムのライブのチケットの列に並ぶのに何とか間に合ったこともあった私ですが、年齢、時間、悲しみという現実がなければ、この2者を必ずしも絶対に引き離す必要があるものかはわかりません。歳を重ねることを恐れないバンドがいるのは嬉しいことです。日々、生き延びるためのジレンマに当惑しながらも楽しんでいるように思える楽曲なら、いっそう良いかもしれません。正直言って、当惑はさせられますが。

『History Books』を手にすることができて幸せです。私の耳、私の頭、私の心にとって、ある種の厳かな感謝の気持ちが込み上げてくるアルバムです。既存のガスライト・アンセムの作品群とまったく掛け離れているわけではないけれど、楽曲には優しさが溢れています。「Autumn」は、愛する人のことを考えずに将来を描いてしまう恋人たちのラブソング。彼らの現在の愛情を、厳しく残酷な時間の流れから切り離すことができない恋人たちの曲です。「Empires」は一見シニカルに見受けるかもしれないけれど、話し手は世界のせいで頑なになっているだけで、一皮めくればその裏には、優しく慈悲深い生き方を求めている人物がいるわけです。「Little Fires」は、アクセル全開です。本気で踏み込んだ時のバンドの音を聴かせてくれますが、その勢いはキャッチーなフックと衝突し、またその歌詞の高揚感とも衝突する。このアルバムに網羅されているのは、人生や年齢を重ねる上でのあらゆる局面です。複雑なこと、存在に関わること、小さな推進力をもった喜びに満ちたこと。

しかし、それよりもすべてが快適で親しみをもって感じられます。 まるでしばらく家を離れていて戻ってきたら、知っている顔が一人ではなく、合唱団全員と会ったかのように。その全員が、あなたがいなかった間に起こった話を伝えたがっています。少し歳をとった人もいます。恋に落ちた人も、破れた人も。でも知らないでしょう、彼らはまた恋に落ちたのです。亡くなった人もいれば、私達の多くはまだここにいます。 このアルバムは異なる10人分の帰省が一度にあったかのような感じです。彼ら全員が最高のニュースを届けてくれるのです。

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ザ・ガスライト・アンセム(The Gaslight Anthem):

ブライアン・ファロン(リードボーカル、リズムギター)

アレックス・ロザミア(リードギター、バックボーカル)

アレックス・レヴィン(ベースギター、バックボーカル)

ベニー・ホロウィッツ(ドラム、パーカッション、バックボーカル)

ハニフ・アブドゥラキブ(Hanif Abdurraqib):

アメリカの詩人、エッセイスト、文化批評家。アブドゥラキブの執筆は『フェイダー』、『ニューヨーク・タイムズ』、『ピッチフォーク』などに掲載され、音楽、文化、アイデンティティについて寄稿している。

リリース情報

The Gaslight Anthem ニュー・アルバム

『History Books』配信中

配信リンク:https://orcd.co/historybooks

トラックリスト

1. Spider Bites

2. History Books (Feat. Bruce Springsteen)

3. Autumn

4. Positive Charge

5. Michigan, 1975

6. Little Fires

7. The Weatherman

8. Empires

9. I Live In The Room Above Her

10. A Lifetime Of Preludes

ミュージック・ビデオ

「Spider Bites」https://www.youtube.com/watch?v=aL_6MQ-ffUA

「Autumn」https://www.youtube.com/watch?v=lYx9o-GVPF0

「Little Fires」https://www.youtube.com/watch?v=mXs1n2bL0oE

「History Books (ft. Bruce Springsteen) https://www.youtube.com/watch?v=gyUgfrCegOs

「Positive Charge」https://www.youtube.com/watch?v=Rymbk5I_WlA

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The Orchard Japanは、音楽配信とアーティスト&レーベルサービスにおけるテクノロジーを駆使したディストリビューター。

ニューヨークに本社を置き、世界45以上の市場でアーティストがグローバルに活躍し、最大限のパワーを発揮するための多角的サポートをしている。

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