クラーク記念国際高等学校が中京テレビ放送とメタバースを活用した共同授業を実施(イベントレポート)

学校法人創志学園 クラーク記念国際高等学校のプレスリリース

広域通信制高校のクラーク記念国際高等学校(本校:北海道深川市、校長:吉田洋一、以下:クラーク国際)は、Z世代のテレビ視聴を促進するプロジェクト型学習を、中京テレビ放送株式会社(愛知県名古屋市中村区、代表取締役社長:丸山公夫、以下:中京テレビ)との連携により、2023年5月から7月の3ヶ月間、メタバース空間を活用した共同授業を実施しました。

この共同授業は、クラーク国際の4拠点(CLARK SMART名古屋、岐阜キャンパス、静岡キャンパス、浜松キャンパス)で実施。生徒たちは、課題の発見、情報の収集・分析、そしてプレゼンテーションという一連のプロセスを学ぶ「プロジェクト型学習」を通じて、実践的に幅広い知識と経験を積みました。

中京テレビ放送とメタバースを活用した共同授業を実施中京テレビ放送とメタバースを活用した共同授業を実施

このプロジェクト型学習では、離れた場所にいる生徒同士のコミュニケーションを活性化するため、メタバース空間を活用し、現実世界と仮想空間の両方での学びを通じて意見を共有しました。また、生徒たちは、実際に中京テレビに訪問して放送業界の現場に触れ、現役のアナウンサーから放送業界の最新動向を学び、経験豊富な放送作家から企画書の書き方やリサーチ方法の指導を受講。これらの知識と経験を活かし、チームごとに独自のアイデアを企画書にまとめました。

最終的には、このプロジェクトにおける課題について、自身で導き出したZ世代のテレビ視聴とメディア参加を促進する提案のプレゼンテーションを実施。この実践的なプロセスを通じて、生徒たちは「能動的に問題を解決する」経験を培うとともに、実社会で学ぶことを通じて自らの進路についても深く考えることに繋がりました。

実施後のアンケート結果から、生徒の「高い満足度」と「授業を通じた自身の変化」が見られ、教育成果に期待できることが明らかとなりました。この結果を踏まえ、今後も企業と連携したプロジェクト型学習の推進を行なっていきます。

メタバース空間のクラーク生メタバース空間のクラーク生

【連携までの経緯】

情報の偏りが起こる「フィルターバブル」が社会課題として注目される中、クラーク国際では、実践的に多様な情報との関わり方を学び、さらに社会で活躍するために必要な力である「能動的に問題を解決する力」や「自ら未来を切り拓く力」を実社会で生徒たちが培うことのできる方法を模索していました。

本授業は、それらのクラーク国際が抱える課題の中で、「Z世代と繋がり早期にファン化のきっかけをつくりたい」と考える中京テレビのニーズが合致し、双方の利益に資する産学連携授業として実現したものです。

中京テレビ放送を見学中京テレビ放送を見学

【生徒への成果と影響】

プロジェクトに参加した生徒15名に対する事後調査では、プログラム満足度が80%と評価され、また、この授業が将来に役立つと感じた生徒の割合も80%という評価を得ることができました。

プログラム満足度調査プログラム満足度調査

受講後の自己変化への調査受講後の自己変化への調査

調査概要

  • 調査期間:2023年7月14日

  • 調査機関(調査主体):クラーク国際

  • 調査対象:プログラムを受講した生徒

  • 有効回答数(サンプル数):回収数15件、うち有効回答数15件、有効回答率100%

  • 調査方法(集計方法、算出方法):インターネット調査

アナウンサーによる講演の様子アナウンサーによる講演の様子

【授業概要】

テーマ:高校生がもっと見たくなる朝の情報番組コーナー企画を考えよう

受講形式 :全10回(中京テレビ局内での対面2回、メタバース7回、オンライン会議システム1回

実施期間:2023年5月〜7月(3ヶ月間)

対象生徒:「スマートスタディコース」に在籍する4拠点の23名(CLARK SMART名古屋、岐阜キャンパス、静岡キャンパス、浜松キャンパス)

取材を受ける生徒取材を受ける生徒

【今後のプロジェクト学習のスケジュール】

下記日程で全国にあるクラーク国際の拠点にて、プロジェクト型学習を実施します。

連携企業

テーマ

プレゼンテーション日程

開催場所

TAT

 ネイルが生活の一部になるにはどうしたらいいか

11月21日(火)

連携校クラーク高等学院大阪梅田校(大阪市北区)

神戸新聞

高校生が考える新聞の課題 

11月22日(水)

播磨印刷センター(兵庫県姫路市)

照来小学校

オンライン声優クラブ

11月29日(水)

オンライン+連携校クラーク高等学院大阪梅田校(大阪市北区)

シヤチハタ

デジタルスタンプアプリの活用提案 

1月31日(水)

オンライン+シヤチハタ本社(愛知県名古屋市)

北海道文化放送

「みんテレ」の新しい企画提案

2月7日(水)

オンライン+北海道を拠点とするキャンパス

熊本県・八代市

い草・畳の新しい価値創造の提案

2月8日(木) 

オンライン+八代ホワイトパレス(熊本県八代市)

シヤチハタ

アートラインを使用したデザインコンテスト

2月末実施予定

オンライン

※メディア関係者の皆様へ。

取材をご希望の方は、クラーク記念国際高等学校の山下まで、お問い合わせください。

クラーク記念国際高等学校 教務進路部(担当:山下)

TEL:078-262-0839

FAX:078-262-0863

e-mail:m.yamashita@clark.ed.jp

メタバース空間のクラーク生メタバース空間のクラーク生

【企業と連携したプロジェクト型学習を実施する目的】

新しい価値創造をテーマに、「能動的に問題を解決する力」と「自ら未来を切り拓く力」を主体的に身につけることを目指しています。この授業が行われたスマートスタディコースの理念、社会で活躍するために必要なスキルである「自ら学ぶ力」を培います。

プレゼンテーションの様子プレゼンテーションの様子

【受講した生徒、教員のコメント】

  1.  受講した生徒の感想

    ■CLARK SMART名古屋 松尾愛実さん

    今回のプロジェクト型学習を通して、ひとつのものをみんなで作り上げることの楽しさと難しさを学び、協働生が身についたと思います。
    企画を考えプレゼンテーションをするまでの期間、特に資料作りのための作業の分担して行っていた時は、複数のパターンを用意して提案していたり、細かいところまで確認して話し合いを行ったり、お互いにアドバイスをし合ったりと、チームメンバーの思いやりを感じる場面が多くありました。それからは、自分も同じように思いやりをもって行動したいと思い、今までよりも意識するようになりました。

    ■CLARK SMART名古屋 長谷川篤志さん

    初めてプロジェクト型学習に参加したので、最初はかなり不安でした。授業では、チームでのグループワークやプレゼンテーションを作成する時に自分の意見をしっかりと他者に伝えたり、チームの為に何ができるかを常に考えることができたことで、受け身にならずに積極的に行動できるようになりました。また、発表する際には、どうやれば他者に伝わりやすいかを考えられるようになりました。この授業で身についた積極的な行動、周りに気を配ることを将来社会人に出てからも継続していきたいと思います。

    松尾愛実さん、長谷川篤志さんが所属する「CLARK SMART名古屋 Bチーム」のプレゼンテーション内容
    タイトル: 「推し教えて!」

    高校生の約半数が「推し」を持つという興味深いデータに着目し、アイドルやアニメのキャラクターなど、若者たちが熱狂する人気キャラクターを紹介する企画。街頭アンケートを実施し、上位に選ばれた推しキャラクターに焦点を当て、その魅力をファン目線で掘り下げて紹介。番組内では、ファンだからこそ知っている「推し」の魅力や、キャラクターの背景、エピソード、人気シーンなどをわかりやすく伝えることで、高校生たちの共感を呼び起こす。高校生たちの共感と参加感を促進し、視聴者の満足度を高める。

  2. 担当教員の感想

    ■CLARK SMART名古屋 新開力也先生

    放送作家の立場になり、企画した内容が放映された後の責任を負う覚悟をもってもらうため、「視聴率1%の重み」を受講生に伝えました。働く側の大変さ、そして仕事にかける本気と覚悟。その理解のもとに1回1回の授業に参加することで、仕事をすることの難しさを越えた、やりがいや面白さを感じる心の成長を期待しています。どの生徒も、熱く、高校生にしか考えられない企画作りをやり遂げたと思います。

  3. 中京テレビ担当者の感想

    ■中京テレビ 編成・山下勇樹さん

    若い視聴者に響く魅力的な番組を制作するためには、「こうすればテレビを楽しんでもらえるのではないか」という視点や、「若い世代に共感を呼ぶアイデアは何か」を考えることが重要だと感じました。視聴者を引き寄せるような「若年層のアイデア」を積極的に後押する使命を、テレビ局に携わる人間として再確認しました。今回の授業では、素晴らしいアイデアに出会えることができました。生徒たちには、これからもネットだけでなく、テレビも視聴していただけると嬉しいです。

    ■中京テレビ 制作・河合宜明さん

    私が高校生の頃は、テレビを視聴することに多くの時間を費やしていたので、今の中学生や高校生がテレビを見ないというのが信じられません。でも、そのような生徒でも、テレビの企画を考えられるということを知り、現在の高校生は「すごい」と感じました。私たちの世代の多くは、考え方が固まってきてしまうため、高校生が考えた企画や発想は、私たちにとって良い刺激と勉強になりました。本当にありがとうございました。

中京テレビ社員の方からのレクチャーの様子中京テレビ社員の方からのレクチャーの様子

【中京テレビ放送株式会社について】

中京テレビは、三井物産株式会社、株式会社エクオル(三井物産グループ)とともに、メタバースを活用した商材開発、販売をしています。昨年は、愛知県教育委員会と連携し、探究の時間を活用して、メタバース空間に外部講師をお招きした出前授業を実施するなど、教育分野には特に力を入れております。

また、新たに「広告ではない、Z世代のファン化を実現するサービス『StudyJam』」の提供を開始致します。自身のキャリアや成長の為に様々な経験を求めている高校生と、高校世代にアプローチしたい企業を繋げる事で、双方にとって新たな学びとなる場を創出します。

エブリバース:https://www.ctv.co.jp/swing/everyverse/

メタバース出前授業:https://www.ctv.co.jp/swing/everyverse/kyouiku.html

StudyJam:https://www.ctv.co.jp/studyjam/

プレゼンテーションの様子プレゼンテーションの様子

【クラーク記念国際高等学校について】

「Boys,Be Ambitious!」で知られるクラーク博士の精神を教育理念に受け継ぐ唯一の教育機関として1992年に開校。北海道深川に本校を設置し、全国60を超える教育拠点で11,000人以上が学び、これまで9万人以上の卒業生を輩出しています。通信制でありながら全日制と同様に毎日制服を着て通学して学ぶ「全日型教育」という新たな学びのスタイルを開発・導入。カリキュラムの柔軟性を生かし、生徒のニーズに合わせた様々な特徴ある授業を展開しています。毎年、海外大学や国公立、有名私立大学などへの進学者も多数輩出しています。2021年度からは場所、時間にとらわれず学習する「スマートスタディコース」が新開講。幅広い教育ニーズに応える高校として高校生たちの「夢・挑戦・達成」を支えています。
公式サイト:https://www.clark.ed.jp/

【取材に関するお問い合わせ】

クラーク記念国際高等学校 教務進路部(担当:山下)

TEL:078-262-0839

FAX:078-262-0863

e-mail:m.yamashita@clark.ed.jp

【入学に関するお問い合わせ

クラーク記念国際高等学校 入試入学相談窓口

TEL:0120-833-350

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