岡山芸術創造劇場 ハレノワ 開館事業として、岡山・三重にて 「老い」が楽しみになる演劇作品を2024年3月に上演

公益財団法人 岡山文化芸術創造 岡山芸術創造劇場のプレスリリース

老いの明るい未来を模索する集団「老いのプレーパーク」による岡山・三重ツアー

公益財団法人 岡山文化芸術創造は、岡山芸術創造劇場の開館事業として、「老いと演劇」OiBokkeShi主宰の菅原直樹氏と三重県文化会館と、岡山・三重の市民キャストでつくる「老い」が楽しみになる演劇作品を、2024年3月に岡山と三重の2都市で上演します。2018年三重県文化会館でスタートした「老いのプレーパーク」を岡山でも立ち上げ、岡山芸術創造劇場 ハレノワの創造事業の柱となる事業が始動します。

【老いのプレーパークとは】
2018年三重県文化会館にて、県内のシニアや介護関係者、認知症当事者を中心に、老いの明るい未来を模索する目的で立ち上げられた集団。岡山で「老い」「ぼけ」「死」と向き合う劇団OiBokkeShiを主宰する菅原直樹氏とともに、1年に1回のペースで公演を実施しています。2023年度岡山芸術創造劇場でも新たに老いのプレーパークを立ち上げます。

老いのプレーパーク『あたらしい生活シアター』(2021) 撮影:松原豊

『老人ハイスクールDX』(2019) 撮影:松原豊

【老いのプレーパーク 岡山・三重ツアー 企画概要】
日本はいまや高齢化社会を超えて「超高齢化社会」に直面しています。社会問題として高齢化が叫ばれるなか、三重県文化会館では「介護を楽しむ」「明るく老いる」という2つの視点から2017年にプロジェクトを立ち上げ、2018年度から始まった「老いのプレーパーク」は、「明るく老いる」をテーマに「老いと演劇」OiBokkeShi主宰の菅原直樹氏とタッグを組み、現在に至るまで毎年公演を実施しています。
岡山芸術創造劇場も、地域の劇場として高齢化という社会問題と向き合い、岡山で「老いのプレーパーク」を立ち上げることに挑戦します。初年度は、OiBokkeShiと三重県文化会館とともに、11月から稽古をはじめ、岡山・三重の2会場で公演を実施します。岡山メンバー出演の『老人ハイスクール』と、三重メンバー出演の新作『いざゆかん』の2本立てで上演いたします。
どちらも「老い」や「介護」を演劇で明るく描いた、「老い」に前向きな気持ちになれる作品です。

「老人ハイスクール」作・演出:菅原直樹
少子化で廃校になった学校が老人ホームとして再利用されている。ある朝、目覚めた入居者のハットリさんは「さて、テストの採点をするか」とつぶやいた。ハットリさんの勘違いからはじまる、高齢者ばかりのスクールライフ。老人ホーム青春群像劇。

「いざゆかん」作・演出:菅原直樹
岡山で一人暮らしをしていたウタコさんは、三重の息子家族と同居することになった。しかし、息子家族はめちゃくちゃだった。息子は小さな頃からの夢を叶えてヒーローとして活躍しているが、真の悪党が嫁であることを知らない。在宅アクションアドベンチャー。

【スタッフ・キャスト】
作・演出:菅原直樹
出演  :公募岡山メンバー(約20名)・三重メンバー(約10名)

【岡山公演】
日時:2024年3月3日(日)14時開演
会場:岡山芸術創造劇場 ハレノワ 小劇場
演目:「老人ハイスクール」(出演:岡山メンバー10名)
   「いざゆかん」(出演:三重メンバー10名程度)
   岡山メンバーのうち「老人ハイスクール」に出演しない10名も、
   別演目で舞台に出演します。

【三重公演】
日時:2024年3月9日(土)・10日(日)両日14時開演
会場:三重県文化会館 小ホール
演目:「老人ハイスクール」(出演:岡山メンバー10名)
   「いざゆかん」(出演:三重メンバー10名)
   三重メンバーのうち「いざゆかん」に出演しないメンバーも、
   別演目で舞台に出演します。

■岡山公演に向けてのスケジュール
稽古日程:11月11日(土)10:00~12:00 ※岡山メンバー顔合わせ
     11月19日(日)14:00~17:00
     12月2日(土) 14:00~17:00 ※岡山・三重オンライン交流会
     12月3日(日) 14:00~17:00
     1月13日(土) 14:00~17:00
     1月14日(日) 14:00~17:00
     1月27日(土) 14:30~17:30 ※三重メンバーとの合同稽古
     1月28日(日) 10:00~13:00 ※三重メンバーとの合同稽古
     2月10日(土) 14:00~17:00 
     2月25日(日) 14:00~17:00
     2月27日(火)~3月3日(日)終日
稽古会場:岡山芸術創造劇場 ハレノワ内(予定)

■作・演出 菅原直樹氏から参加者へのメッセージ
人はみな俳優で、人生という舞台で役を演じています。人生のこれまでを振り返ったり、これからを想像したりして、いつもの“わたし”とは違う“わたし”を演じてみませんか。
人生はいつもぶっつけ本番ですが、仲間と演じ合うことでリハーサルができます。
ともに「老い」「ぼけ」「死」の明るい未来を描きましょう。

■菅原直樹 プロフィール
劇作家、演出家、俳優、介護福祉士。
「老いと演劇」OiBokkeShi主宰。平田オリザが主宰する青年団に俳優として所属。2010年より特別養護老人ホームの介護職員として勤務。2012年、東日本大震災を機に岡山県に移住。認知症ケアに演劇的手法を活用した「老いと演劇のワークショップ」を全国各地で展開。2016年より活動拠点を岡山県奈義町に移す。平成30年度(第69回)芸術選奨文部科学大臣賞新人賞(芸術振興部門)受賞。

主催   :岡山市、公益財団法人 岡山文化芸術創造、
      三重県文化会館[指定管理者:公益財団法人三重県文化振興事業団]
企画・制作:岡山芸術創造劇場、三重県文化会館

菅原直樹氏 (撮影:草加和輝)

岡山芸術創造劇場 ハレノワ 外観

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