HD版でTV初放送！ザ・シネマメンバーズ セレクション【シャンタル・アケルマン】

ザ・シネマメンバーズ セレクション【シャンタル・アケルマン】

ザ・シネマメンバーズがセレクトした上質な映画を特集する【ザ・シネマメンバーズ セレクション】。

12月は、ベルギー出身、代表作『ジャンヌ・ディエルマン ブリュッセル 1080、コメルス河畔通り 23 番地』でその革新的な映像手法が高く評価されている、シャンタル・アケルマン監督の秀作をセレクト。

デビュー短編『街をぶっ飛ばせ』、渡米し撮影したドキュメンタリー『家からの手紙』、

パリのブティックを舞台にしたミュージカルコメディ『ゴールデン・エイティーズ』、

官能的な夜の群像劇『一晩中』、

ユダヤ人のルーツに迫る実験作『アメリカン・ストーリーズ/食事・家族・哲学』を

12月11日(月)～14日(木)にTV初放送となるHD版にて5作品をお届けいたします。

特集ページ：https://www.thecinema.jp/tag/511

《放送作品情報》

●『街をぶっ飛ばせ（短編）』TV初放送

放送日：12月11日(月)6:00～

ゴダールの「気狂いピエロ」を観て映画を志したシャンタル・アケルマンの原点ともいうべき処女短編作

＜あらすじ＞

花束を手にした一人の女性が、陽気に鼻歌を歌いながらアパートの階段を駆け上がる。部屋に入った女性は、小さなキッチンでパスタを作ってまずそうに食べたかと思えば、突然ドアの隙間をテープでふさぐ。そして床に調理器具を放り散らかすと、水をまいてモップで掃除を始め、自分の靴も磨く。女性の予測不能な行動はさらにエスカレートし、乳液を顔に塗りたくって笑顔で踊り出す。そしてついに驚くべき行動に出る。

●『家からの手紙』TV初放送

放送日：12月11日(月)6:30～

ニューヨークへ渡った娘を異国から想う母の強い愛──シャンタル・アケルマン監督が綴る叙情的な映像詩

＜あらすじ＞

ベルギーからニューヨークに渡ったシャンタル・アケルマン監督は、ニューヨークの荒涼とした街並みにカメラを向ける。閑散とした路地、大通りを走る車、街角でたむろする住民たち、地下鉄の車内や駅のホームで電車を待つ人々を映しながら、アケルマンは母から届いた手紙を読んでいく。その文面は、返事を繰り返し催促する一方、異国へ旅立った娘の生活と健康を案じ、その不在を寂しがり帰国を待ち望む内容だった。

●『一晩中』TV初放送

放送日：12月12日(火)6:00～

一晩に繰り返される出会いと別れ──シャンタル・アケルマン監督が詩的な映像で綴る官能的な夜の群像劇

＜あらすじ＞

ブリュッセルの暑い夜。ある女性が愛する男性に会いたくてタクシーでアパートまで向かい、バーでは男女が熱い抱擁を交わしダンスを踊り、人気のない通りで女性が恋人の腕の中に飛び込んでいく。さらに夜は深まっていき、２人きりの時間を過ごすため自分の家に戻る恋人たちもいれば、ある熟年夫婦は街に繰り出す。一方、荷物をまとめて家を飛び出したりカフェで恋人を置き去りにしたり、愛する者たちのすれ違いも生まれていく。

●『ゴールデン・エイティーズ』TV初放送

放送日：12月13日(水)6:00～

伝説の監督シャンタル・アケルマンがミュージカルに挑戦！華やかな街の恋愛群像をポップに織りなす異色作

＜あらすじ＞

高級ブティックを営むジャンヌとシュワルツの息子ロベールは、美容院を経営するリリに恋心を抱くが、家主のジャンも彼女を自分のものにしたいと考えている。また、美容院で働くマドもロベールに想いを寄せていた。そんなある日、イーライという米国人男性が美容院に来店する。実は彼はジャンヌの30年前の恋人だった。ジャンヌがイーライとの再会に心揺れる一方、リリへの愛を成就できないロベールはマドと婚約してしまう。

●『アメリカン・ストーリーズ／食事・家族・哲学』TV初放送

放送日：12月14日(木)6:00～

夜の摩天楼で自らの物語を語り出す移民たち──シャンタル・アケルマン監督がユダヤ人のルーツに迫る実験作

＜あらすじ＞

ヨーロッパから移住して今はニューヨークに住むユダヤ人の老若男女が、次々とカメラの前に現れては移住時の体験を語り始める。ある女性は愛する夫を突然亡くした悲しみを、ある男性は慣れない生活環境のせいで妻が病に伏せた日々を振り返る。さらに、十代の若い女性は迫害を逃れるため親が決めた男性と結婚することへの不安を、貧困に苦しんでいた一家の妻は子どものいない夫婦から受けた援助への感謝と予期せぬ悩みを打ち明ける。

『街をぶっ飛ばせ（短編）』© Fondation Chantal Akerman　『家からの手紙』© Fondation Chantal Akerman　『一晩中』© Fondation Chantal Akerman　『ゴールデン・エイティーズ』© Jean Ber – Fondation Chantal Akerman　『アメリカン・ストーリーズ／食事・家族・哲学』Collections CINEMATEK – © Fondation Chantal Akerman

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