株式会社講談社のプレスリリース
『ウルトラマン ニュージェネレーション英雄伝』(講談社)
56年の長きにわたり活躍を続けている「ウルトラマンシリーズ」は、現在も最新作『ウルトラマンブレーザー』が大人気を博しています。この長いウルトラマンのテレビシリーズのうちの何作かをまとめた呼び名があるのをご存じでしょうか。
『ウルトラQ』から『ウルトラセブン』までを「昭和第1期」、『帰ってきたウルトラマン』から『ウルトラマンレオ』までを「昭和第2期」、『ウルトラマンティガ』から『ウルトラマンダイナ』までを「平成三部作」、そして『ウルトラマンギンガ』から現行の『ウルトラマンブレーザー』までを「ニュージェネレーションウルトラマン(以下、ニュージェネ)」とファンは呼んでいます。
このニュージェネのウルトラヒーローたち、ウルトラマンゼロ、ウルトラマンギンガからウルトラマンブレーザーまでを大集合させて、「ウルトラマン」「人間」「本編ドラマ」「特撮ドラマ」「怪獣&ヒーロー」という5つの視点から分析・解説したムックが『ウルトラマン ニュージェネレーション英雄伝』です。
「ウルトラマン」ではウルトラヒーローのキャラクターデザインの成り立ちや変身アイテム・連動アイテム、パワーアップについて探ります。「人間」ではウルトラヒーローに変身する主人公や彼らを助ける防衛チーム、そして華やかなヒロインについて分析します。「本編ドラマ」では縦軸となるストーリーや名場面を取り上げます。「特撮ドラマ」ではウルトラマンシリーズならではのアクション、ミニチュア、爆発、CGなどの果たす役割を解説します。「怪獣&ヒーロー」ではもう一方の主役である怪獣や宇宙人やヴィランたち、そしてゲスト出演したレジェンドウルトラマンについて紹介しています。
ニュージェネを総合的かつ多角的に解説しているので、ゲスト出演のニュージェネレーションウルトラマンをチェックしたり、レジェンド怪獣のオリジンを確認したり、ウルトラヒーローの変身アイテムを比較したりと自由自在。
作品を観るときのお供にも、新作を観る前の予備知識を得るのにもぴったりの一冊です。
↑貴重な写真を満載して、各作品のデザインコンセプトを探る。
↑決定的瞬間をキャッチして、特撮に秘められた魅力を深掘りする。
↑登場した怪獣を新怪獣とレジェンド怪獣に分けて紹介。
↑ウルトラヒーローを苦しめた最強のライバルたちも勢揃い。
ニュージェネの大きな特徴として、『ウルトラマンギンガ』とその続編『ウルトラマンギンガS』、『ウルトラマントリガー』とその続編『ウルトラマンデッカー』がそれぞれ共通の世界で戦っていた以外は、各作品が別の次元を舞台にしていながらも、作品の垣根を越えたウルトラマンの共闘が多いことがあげられます。
↑放送中の『ウルトラマンブレーザー』もニュージェネレーションウルトラマンだ。
平成の『ウルトラマンティガ』『ウルトラマンダイナ』は同じ世界観ですが、『ウルトラマンガイア』は前2作とは違う次元におけるストーリーでした。そんなティガ、ダイナ、ガイアが共闘する映画『ウルトラマンティガ・ウルトラマンダイナ&ウルトラマンガイア 超時空の大決戦』はシリーズで初めて確信的に持ち込まれた「マルチバース」的な考え方で、「ウルトラマンも怪獣も存在せず、テレビで『ウルトラマンガイア』が放送されている世界にウルトラヒーローが現れる」という衝撃的な設定でした。
こうした多元的な世界という考え方をより押し進めたニュージェネのウルトラヒーローたちは、次々と新機軸を打ち出した斬新な世界観で活躍し、また次元を超えて共闘するようになったのです。
↑ウルトラマンギンガ(右)はスパークドールズを使って変身するヒーロー。
たとえば、『ウルトラマンギンガ』『ウルトラマンギンガS』『ウルトラマンX』には「スパークドールズ」というウルトラマンや怪獣が人形に変えられてしまったアイテムが登場し、それがストーリーの軸になっています。『ウルトラマンR/B(ルーブ)』の世界には防衛チームがなく、市民である主人公の目線で物語が描かれます。『ウルトラマンギンガS』のウルトラマンビクトリーは地底人のヒーローです。
『ウルトラマンオーブ』では主人公クレナイ ガイに対し無幻魔人ジャグラス ジャグラーという謎のヒールが活躍し、ライバル関係がストーリーを盛り上げました。1話完結が多い従来のウルトラマンシリーズに対し、作品全体を通して登場するヴィランが多いのもニュージェネの特徴です。逆に最新作の『ウルトラマンブレーザー』では従来の1話完結に近い方式で、地球人の言葉を話さないウルトラマンブレーザーと変身者ヒルマ ゲントとのコミュニケーションをテーマにするなど、毎回違うドラマを展開しています。
↑『ウルトラマンR/B』は綾香市を舞台に物語がくりひろげられる。
ニュージェネの世界はこのように無限に可能性を広げています。しかも、次元を超えられるウルトラマンゼロが存在することもあり、ニュージェネウルトラマンたちは世界を越えて共闘することも多いのです。まさに自由自在な世界観は、ウルトラヒーローたちの活躍の場にふさわしいと言えるでしょう。
ニュージェネのもう一つの大きな特徴として、『ウルトラマンギンガ』(全11話)、『ウルトラマンギンガS』(全16話)、『ウルトラマンX』(全22話)の3作品以外はすべて全25話という、総じて比較的コンパクトなシリーズであることがあげられます。
↑ウルトラマンエックスはデータとなってデバイスの中に存在している。
ウルトラマンシリーズは、一つの作品の中でもそれぞれのエピソードが独立して展開されることで、コメディやシリアスストーリーやファンタジーや社会風刺までさまざまなテイストの話が成立するという珍しいシリーズとなっています。さらに作品全体がコンパクトになることで、あらかじめ伏線を張った、メインストーリーとなる縦軸を展開しやすくなりました。
↑ウルトラマンゼットはメダルでタイプチェンジする。
たとえば『ウルトラマンギンガS』ではビクトリウム・キャノンが、『ウルトラマンX』では大災害ウルトラ・フレアが、『ウルトラマンオーブ』では無幻魔人ジャグラス ジャグラーの企みが、『ウルトラマンジード』では悪のウルトラマンベリアルとその息子のジードの関係が、『ウルトラマンR/B』では突然ウルトラマンの力を手に入れた兄弟のドラマが、『ウルトラマンZ』では寄生生物セレブロの陰謀が、『ウルトラマンデッカー』では未来からやって来た異星人アガムスの復讐の結末が、縦軸として描かれました。
↑『ウルトラマンブレーザー』の今後のストーリー展開も見逃せない。
このように長いウルトラマンシリーズの中でも独自のポジションを築いているニュージェネの展開からは、放送中の『ウルトラマンブレーザー』ともども今後も目が離せません。
鑑賞のお供には、『ウルトラマン ニュージェネレーション英雄伝』(定価:2970円〈税込〉)がおすすめです。初心者にもマニアの方にも発見に満ちた一冊になることまちがいなしです。
【商品概要】
●書名:ウルトラマン ニュージェネレーション英雄伝
●定価:2970円(税込)
●体裁:A4判 64ページ カバーつき
●発売日:2023年12月18日
●発行:株式会社講談社
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