「第24回地域伝統芸能まつり」観覧者募集(1月28日〆切)

一般財団法人地域創造のプレスリリース

2024年3月3日(日)/NHKホール(東京・渋谷) 観覧無料

地域伝統芸能まつり実行委員会および、一般財団法人地域創造は、全国の地域伝統芸能・古典芸能が一堂に会する『第24回地域伝統芸能まつり』を、2024年3月3日(日)に東京・渋谷のNHKホールで開催。同催事の観覧者をインターネットにて募集します(観覧無料/募集人数2,500名、応募多数の場合は抽選)。

■観覧の応募はインターネットで受付

 観覧をご希望の方は、「地域伝統芸能まつり」ホームページ https://www.jafra.or.jp/project/tradition/matsuri/2024/ より、申込フォームにてご応募ください。【応募締切:2024年1月28日(日)午後11時59分】

■伝統芸能の継承、地域活性化を目的に開催

 「地域伝統芸能まつり」は、日本各地で脈々と受け継がれてきた祭りや芸能を保存、伝承し、地域の活性化を図る取り組みとして2001年より開催。これまで延べ約200演目に及ぶ全国各地の祭事・芸能を紹介してきました。

■今年度のテーマは「翔(しょう)」

 第24回となる今年度は、“「翔」~時を超えて、はばたく生命(いのち)。~”をテーマに実施。おおらかに、天高く飛翔する鳥や龍のような、存在の力強さを、多彩な演目を通じて感じていただくとともに、各地の風土や日本文化の素晴らしさを再発見し、郷土に親しみと誇りを持つきっかけになることを願っています。

■全国津々浦々から集結した7地域の多彩な演目を披露

 地域伝統芸能まつり実行委員会が選出した「行山流舞川鹿子踊」(岩手県一関市)、「重松流祭ばやし」(埼玉県所沢市)、「江戸火消しの梯子乗り」(東京都)、「下平井の鳳凰の舞」(東京都日の出町)、「新城の囃子曲持」(神奈川県川崎市)、「大治太鼓」(愛知県大治町)、「大元神楽」(島根県江津市)の地域伝統芸能7演目に加え、テーマに所縁の深い古典芸能として、狂言「神鳴」(大蔵流)を実演します。

  • 荒天などの影響により公演を中止する場合があります。最新の開催情報は、地域伝統芸能まつりのホームページなどでお知らせいたします。

  • 発熱などの体調に不安がある方は、ご来場をお控えいただくようお願いいたします。

  • ご来場時は手洗いや咳エチケットにご協力ください。

「第24回地域伝統芸能まつり」開催概要

  • テーマ:「翔」 ~時を超えて、はばたく生命。~

  • 日時:2024年3月3日(日) 14:30開演(13:30開場)

  • 会場:NHKホール(東京都渋谷区神南2-2-1)

  • 主催:地域伝統芸能まつり実行委員会/一般財団法人地域創造

    【地域伝統芸能まつり実行委員会】 ※50音順

     鎌田東二(京都大学 名誉教授/天理大学 客員教授)

     香山充弘(一般財団法人地方債協会 会長)

     河内隆(一般財団法人地域創造 理事長)

     熊埜御堂朋子(日本放送協会 理事)

     小松和彦(国際日本文化研究センター 名誉教授)

     下重暁子(作家)             

     田村孝子(前 公益社団法人全国公立文化施設協会 副会長)

     内藤尚志(総務事務次官)

     山本容子(銅版画家)

  • 後援:総務省/文化庁/観光庁/NHK

  • 協力:名鉄観光サービス株式会社

  • 入場料:無料(応募当選者)

  • 募集人数:2,500名

  • 応募方法:「インターネット」 にて受付

    地域伝統芸能まつりホームページ https://www.jafra.or.jp/project/tradition/matsuri/2024/ より、申込フォームにてご応募ください。

    *往復はがきでの応募は受け付けておりません。

    *ご応募いただいたお客様の個人情報は、本催事の抽選、当落告知および個人を特定しない統計資料の作成の目的で使用させていただきます。お客様の事前の承諾なく個人情報を業務委託先以外の第三者に開示、漏洩いたしません。

  • 応募締切:2024年1月28日(日)午後11時59分

    *当落結果は、2月上旬頃に応募者全員にメールにて通知いたします。

    *当選者には、座席指定券を公演日の約1週間前を目処に発送いたします。

    *ご来場は、応募時に登録された方に限らせていただきます。それ以外の方へのチケットの譲渡はお断りいたします。

  • プログラム(予定):

    1. 行山流舞川鹿子踊/岩手県一関市

    2. 重松流祭ばやし/埼玉県所沢市

    3. 下平井の鳳凰の舞/東京都日の出町

    4. 大治太鼓/愛知県大治町

    5. 狂言「神鳴」(大蔵流)/出演:茂山七五三 茂山逸平 他

    6. 新城の囃子曲持/神奈川県川崎市

    7. 大元神楽/島根県江津市

    8. 江戸火消しの梯子乗り/東京都

    ※演目は変更される場合もあります。予めご了承ください。

  • 一般のお問合せ先:ハローダイヤル 050-5541-8600 (全日9:00~20:00)

「第24回地域伝統芸能まつり」各演目の紹介

=地域伝統芸能=

行山流舞川鹿子踊(ぎょうざんりゅうまいかわししおどり)[岩手県・一関市]

 1700年代初頭に宮城県南三陸町から一関市舞川に伝わりました。鹿角がついた頭をかぶり、自ら唄い、太鼓を打ち鳴らし、背負った「ササラ」を揺らしながら勇壮に踊られるもので、五穀豊穣、祖霊供養といった祈りが込められています。40年ほど続く地元小、中学校への育成活動と共に、女性や地域外からの参加にも早くから門戸を開いたことで、若い継承者も育っています。出身者を中心に立ち上げられた「東京鹿踊」との連携や海外公演、体験受け入れなど様々な取組みを行っています。岩手県指定無形民俗文化財。

重松流祭ばやし(じゅうまりゅうまつりばやし)[埼玉県・所沢市]

 重松流祭ばやしは天保元(1830)年、所沢生まれの古谷重松(じゅうまつ)が編み出した囃子の流派です。重松は行商のために近郷近在を歩き、その先々で囃子を伝授したと伝わり、幕末から明治期以降、所沢を中心として多摩地域にかけて広まりました。重松流の特徴は、テンポの良さと屋台囃子の小太鼓二つ(地と絡み)の掛け合いにあるといわれ、囃子に合わせて三番叟(さんばそう)・天狐・獅子・おかめ・ひょっとこ・藤助・外道など、様々な踊りが繰り出されます。現在は、所沢市重松流祭囃子保存会の皆さんなどによって保存伝承されています。

下平井の鳳凰の舞(しもひらいのほうおうのまい)[東京都・日の出町]

 下平井の鳳凰の舞は、奴の舞と、鳳凰の舞の二庭で構成される、全国的にもあまり類例のない貴重な民俗芸能です。残念ながらはっきりとした伝承由来の文献は残っていませんが、雨乞いや悪疫退散の舞として奉納されたそうです。かつては春日神社の祭礼に限らず、度々行われていましたが、明治頃に途絶えてしまいました。昭和初期に復活し、現在では地域住民による保存会の手によって大切に伝承されています。平成18(2006)年に国の重要無形民俗文化財に指定され、令和4(2022)年に「風流踊」としてユネスコ無形文化遺産に登録されました。

大治太鼓(おおはるだいこ)[愛知県・大治町]

 大治太鼓は江戸時代より尾張南西部に伝わる神楽太鼓を基としています。昭和時代には、各字の社務所で練習し秋祭りなどで披露していたようです。徐々に後継者不足となる中、末永く伝えていこうという住民の熱意と大治町の意向が重なり、平成4(1992)年に大治太鼓保存会が創られ、後継者の育成に努めています。太鼓の特徴としては、非常に甲高い音色で細かなリズムを高速で打ち鳴らします。また座って打つ打法はバチを回転させたり飛ばしたりと曲芸性の高い奏法となっています。近年では、様々な種類の太鼓を使用し組み太鼓も取り入れ、さらに演奏を進化させています。

新城の囃子曲持(しんじょうのはやしきょくもち)[神奈川県・川崎市]

 囃子曲持はお囃子の調べとともに、米俵や脚立、桶などを使って曲芸を行う民俗芸能です。新城の囃子と曲持は共に明治の初め頃に伝わったとされ、個々に伝承してきた囃子連中と曲持連中が昭和48(1973)年に一体となり、保存会が結成されました。鎌倉囃子の系統を引く軽快なお囃子に乗せて行われる曲持は、約55kgの俵を持ち上げる基本形から、約25kgの俵を脚立や桶などの道具で受け取るなど、他に類を見ない力強い芸が特徴です。昭和52(1977)年に神奈川県民俗芸能50選に選ばれ、昭和53(1978)年に川崎市重要習俗技芸(川崎市指定文化財)に指定されています。

大元神楽(おおもとかぐら)[島根県・江津市]

 大元神楽は古くから島根県の西部に広くあった大元信仰に由来し石見神楽の原型とされています。一種の農耕神的なものとして村々に祀られる集落の神「大元神」を祀って、6年に一度夜を徹して行う式年神楽です。大元神楽特有の演目や石見神楽と同様な演目があり、ゆったりとした六調子で舞います。氏子の舞だけではなく、神社の神職によって舞われる神事舞が受け継がれており、この中でも「託舞」と呼ばれる神がかり託宣の古儀を伝承されている事が一般の神楽に見られない大きな特徴です。昭和54(1979)年に国の重要無形民俗文化財、令和元(2019)年に日本遺産へそれぞれ指定・認定されました。

江戸火消しの梯子乗り(えどひけしのはしごのり)[東京都]

 消防出初式は、年明けの恒例行事として各地で行われています。今日では様々な消防演技が披露される中にあって、「纏(まとい)振り」や「梯子乗り」、「木遣(きやり)歌」は、江戸時代の町火消の心意気を今に伝えています。梯子乗りの起源は定かではありませんが、万治2(1659)年1月4日に、時の老中稲葉伊予守正則が、定火消総勢四隊を率いて上野東照宮前で顔見世の儀式「出初」を行い、気勢を上げたことに由来すると伝えられています。現在、各自治体の消防出初式において演じられる梯子乗りは、消防職員や消防団員が行っていますが、東京消防出初式では、「江戸消防記念会」がその技を保存、伝承しています。

=古典芸能=

狂言「神鳴(かみなり)」(大蔵流)

 一天にわかにかき曇り、都から東へと下るヤブ医者の目の前に、轟音とともに空から落ちてきたのはナント!あの神鳴様ではありませんか。腰を打って痛がる神鳴に、手当をするヤブ医者の手には大きな針が握られています。さて、どうなりますか。出演/茂山七五三 茂山逸平 他

開催にあたって

地域伝統芸能まつり実行委員会 会長 小松和彦

 「地域伝統芸能まつり」は、日本各地に脈々と受け継がれてきた芸能を保存・伝承し、地域の活性化をはかる取り組みです。各地の伝統ある祭事や古典芸能が一堂に会し、個性を競い合う新たな“祭”が、日本文化の素睛らしさを再発見し、郷土に親しみと誇りをもつ契機となることを願っています。24回目となる今回のテーマは「翔(しょう)」。おおらかに、力強く、天高く飛翔する鳥や龍のイメージは、私たちのあこがれであり、ともにありたいと願う神仏の姿そのものではないでしょうか。そんな存在の力強さを感じる多彩なまつりや芸能を楽しみ、その歴史や地域性の一端に触れていただきたいと思います。

一般財団法人地域創造について

 一般財団法人地域創造は、文化・芸術の振興による創造性豊かな地域づくりを目的として、全国の地方団体等の出捐により1994年に設立されました。財団事業として、地域における文化・芸術活動を担う人材の育成や、公立文化施設の活性化を図るための各種支援事業(クラシック音楽・現代ダンス・演劇・邦楽・美術・助成)など、多彩なプログラムを実施しています。

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