「007/カジノロワイヤル」、「オーシャンズ・イレブン」、「ラスベガスをぶっつぶせ」など、洋画ではよく目にする“カジノ・ギャンブル系映画”ですが、邦画ではこういったテーマはあまり取り扱われていません。
それもそのはず、日本にはまだ本物のカジノはないので(2024年春現在)、仮にカジノをテーマにしても視聴者にとって具体的なイメージが湧きにくい、というのはあるでしょう。
ただ、実はカジノ・ギャンブル系漫画はかなりポピュラーで、福本伸行氏の「賭博黙示録カイジ」や「銀と金」、「アカギ〜闇に降り立った天才〜」などは不朽の名作としてファンの間で語り継がれています。
そこで今回は、以下の3つの実写版“超スリル満点カジノ・ギャンブル系邦画”特集をしたいと思います。
- 「カイジ・シリーズ」(全3作品)
- 「銀と金」
- 「賭ケグルイ」
映画ファンの間でも高評価の声が多いこの5作品、それぞれにカジノやギャンブルの醍醐味やエッセンスが凝縮されていて、ときには身が削られるようなスリルを味わえます。
どの作品も、観た後は興奮しすぎてすぐには寝つけなくなるほど…。観る時間には十分気をつけて下さいね!
それでは紹介していきましょう!
カイジシリーズ第1作目の『カイジ 人生逆転ゲーム』
人気漫画家の福本伸行氏による「賭博黙示録カイジ」の実写版第1弾としてリリースされたのがこの『カイジ 人生逆転ゲーム』です。
エンタメラッシュの実写化してよかったアニメ作品ランキングベスト10【150人へのアンケート調査】でも6位にランクインしています。
ネタバレ防止のためにここでは作品の内容に触れませんが、見どころはやはり“生きるか死ぬかをかけてギャンブルに挑むカイジの狂気”でしょうね…。
ゲームに勝つか負けるか…。手に汗握るシーンが満載で、正直見ていて疲れるほどです。
カイジ役を務める藤原竜也はやはりこういう知的でクレイジーな役がよく合いますし、ヒール役の香川照之も文句なし。その他、天海祐希、松尾スズキなど、実力派俳優が脇を固めていて、とにかくキャストの熱がすごいです。
なお、もしこんなギャンブルのスリルを実生活でも味わってみたい、という人は、onlinekajinonihon.comでオンラインカジノゲームを試してみると面白いかもしれません。
この映画でカイジと利根川 (香川照之) が勝負している「Eカード」というジャンルは提供されていませんが、同じくらいスリル満点のカジノゲームが無料で遊べるサイトもたくさん紹介されています。
“沼”をめぐる攻防がエグい『カイジ2 人生奪還ゲーム』
こちらも人生逆転ゲームと原作は同じで、主演も再び藤原竜也が務めています。
ただ、裏カジノの支配人である一条聖也役として伊勢谷友介が新たに参戦し、石田裕美役で吉高由里子も登場します。この2人が前作とは違ったエッセンスを加えてくれていて、斬新です。
前作のように高層ビル、鉄骨渡り、Eカードなどとバリエーションに富んだ展開ではなく、通称“沼”と呼ばれるモンスターパチンコマシーン勝負にフォーカスし、より密度の高い内容となっている点が魅力です。
シリーズ最後を締めくくるにふさわしい豪華キャストの『カイジ ファイナルゲーム』
シリーズ最終作のこの作品は、福本伸行氏自らが脚本の制作に携わり、オリジナルストーリーとして考案されました。
なので、原作にはない「バベルの塔」や「最後の審判」など4つのオリジナルゲームが登場します。
キャスト陣も最終作に相応しく吉田鋼太郎や福士蒼汰、関水渚、新田真剣佑が新たに参戦し、藤原竜也もさらに力のこもった演技を見せてくれます。
なお、シリーズ最新作のマンガである『賭博堕天録カイジ 24億脱出編』はヤンマガWebで読む『賭博堕天録カイジ 24億脱出編』で全話読むことができます。
ギャンブル × 学園ものの異色タッグ『賭ケグルイ 絶体絶命ロシアンルーレット』
こちらはうって変わって、「学園もの+ギャンブル」というなんとも異色なカップリングとなっている作品です。
月間「ガンガンJOKER」で連載されていた河村ほむら原作のマンガがオリジナルとなっていて、映画版では漫画家本人が監修も務めています。
キャストは浜辺美波、高杉真宙、宮沢氷魚、福原遥など、若手俳優が多く、おどろおどろしいカイジシリーズとはかなりテイストが違って、ライトでとっつきやすくはあると思います。
池松壮亮の白熱の演技が光る『銀と金』
こちらは再び福本伸行原作の有名なマンガ「銀と金」の実写版で、映画ではなくアマゾンプライムで配信されているドラマです。
池松壮亮演じる森田鉄雄と大物フィクサーの平井銀二 (リリーフランキー) のタッグがたまらなくカッコよくて、カイジとはまた違ったダークな雰囲気を醸し出しています。
藤原竜也演じるカイジもいいですが、この池松壮亮の森田鉄雄もすさまじい迫力で、圧倒されます。
池松壮亮のファンの人にとっては、「MOZU」の新谷和彦・宏美の再来か、と思わせるほどのハマリ役ぶりだと感じるはずですギャンブル系映画が好きじゃない人でも見てほしい作品です。