俳優・山西惇が第31回読売演劇大賞で最優秀男優賞を受賞!

1/19に発表された第31回読売演劇大賞ノミネート。男優賞にノミネートされた山西惇が最優秀男優賞を受賞したことが2/2に発表された。

株式会社キューブのプレスリリース

山西は2020年に第27回で優秀男優賞を受賞しており、4年ぶりの男優賞受賞で、今回念願の最優秀賞受賞となった。

「エンジェルス・イン・アメリカ」のロイ・コーン役、「闇に咲く花」の牛木公麿役の演技に対して最優秀男優賞を受賞となった。

「エンジェルス・イン・アメリカ」で山西は、傲慢でアクの強い凄腕弁護士のロイ・コーン役を演じた。
ロイ・コーンは登場人物の中で唯一実在の人物がモデルとなった役。
山西は当時の映像や彼自身のドキュメンタリーなどを見て、当時の空気感、彼の口調や佇まい、などを研究したそうだ。
自身の鏡前にロイ・コーンの写真を貼り、日々表情作りの参考にしたり、後にエイズと診断される設定のため4kgほど減量し作品に挑んだ。

「闇に咲く花」では、終戦から2年後、空襲により焼け落ち、廃墟になりつつある神社が物語の舞台となり、山西は神主の牛木公麿役を演じた。
戦後の庶民の背負っていたモノを、当時の日本人の目で捉え直すのに苦労したとのこと。牛木公麿が息子の健太郎と出会うまでの人生を具体的に想像して、彼の人となりを理解する助けにしたそうだ。
また、役を自分の身体に落とし込むため、台本に書かれている実際の場所を歩いてみたり、時代背景を心に留めるようにしていた。公麿を演じ、役を生きることで自分自身にもたくさんの気付きがあったそうだ。

【山西惇コメント】
2度目のノミネートだけでも光栄に思っていましたので、大変嬉しいです。
対象となった2作品に関わった全ての方たち、これまでの演劇人生で出会った皆さんに、心から感謝します。
この賞に負けぬよう、これからも一作一作、愚直に丁寧に戯曲と向き合い、人生の喜びやこの世界の美しさを少しでも伝えられる俳優になりたいと思います。

演劇「エンジェルス・イン・アメリカ」 2023年4-5月公演
撮影:宮川舞子 提供:新国立劇場

舞台「闇に咲く花」 2023年7-9月公演  提供:こまつ座

山西惇 プロフィール
京都府出身。劇団「そとばこまち」を経て、舞台のほか、「相棒」シリーズの角田課長役やバラエティー番組など映像でも活躍。2020年に第27回読売演劇大賞優秀男優賞を受賞。近年の主な舞台に、「斑鳩の王子―戯史 聖徳太子伝」「チョコレートドーナツ」など。現在放送中のテレビ朝日「相棒season22」(毎週水曜21:00〜OA)に出演中。

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