バンダイナムコピクチャーズコラボコンテスト第2回の大賞を発表!!

株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメントは、第2回バンダイナムコピクチャーズコラボコンテストの大賞発表をお知らせします。

株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメントのプレスリリース

monogatary.comは、毎日運営より出される「お題」へ自由に「物語」を投稿でき、それに対して挿絵やコメントをつけるなど様々なリアクションをして遊べる小説投稿サイト。過去に主催したコンテスト「モノコン2019」からは、話題曲「アイドル」がグローバルチャートで1位を獲得するなど活躍が目覚ましい“小説を音楽にする“ユニット「YOASOBI」が誕生するなど多くの話題を呼んできました。

昨年末に実施いたしました、「バンダイナムコピクチャーズコラボコンテスト」におきまして、たくさんのご参加いただき誠にありがとうございました。

全ての投稿作品の中から企画担当者により審査を行い、大賞作品が決定いたしましたので以下にお知らせいたします。

【大賞】

「見習い魔女と小さなロボット」(著:星川銀河)

https://monogatary.com/story/455316

今回も、バンダイナムコピクチャーズの担当者の方から頂いた講評を下記に掲載いたします!

是非こちらも合わせてお読みください。

次回、第三回の募集については4月頃の実施を予定しております。

それまでに第一回の大賞作「世直しトーカ」(著・かきぴー)のメディア化についても発表予定になりますので、引き続き楽しみにお待ちください!!

≪はじめに≫

この度は沢山のご応募ありがとうございました。

今回は、3つのトリセツをもとに書かれた皆さんの思い思いの作品を拝読させていただきました。

トリセツごとに作品を複数投稿してくださった方も多く、第1回よりも多種多様なジャンルのストーリーを投稿いただけ、参加スタッフ一同嬉しく思っております。

今回も、どのような基準で選考を行ったのかの総評を公開させていただきます。

この総評をご覧いただき、第3回目のコンテストに向けて物語を膨らませるヒントとなっていただければ幸いです。

≪総評≫

「防災」というテーマをもとに投稿いただきました3つのトリセツから1つ選び、様々な物語をご応募いただきました。

その中で、今回は以下の3点を評価軸といたしました。

A)物語の中でトリセツのおもちゃがしっかり活きているか

B)「防災」というテーマに沿ったものになっているか

C)実際に今後物語の展開が見込めるかどうか

特に、「防災×おもちゃ」のストーリーとしてまとまりがあるか、そして今後の広がりを持たせられるものかという点を軸に選考させていただきました。

この点についてはおもちゃの個性を捉えつつ、独自の視点からポジティブなストーリーを広げていっている作品が非常に多く見受けられた一方で、「防災」という視点がどうしても薄くなっている作品も多くなってしまった印象です。

「防災」「おもちゃ」のどちらかに話が寄ってしまっているが着眼点が素晴らしく、オリジナリティのある作品も多数あり、複合的なテーマ性を丁寧に作品内へと落とし込むステップをもう一段階踏むことで、さらに広がりや深みのある物語が生まれるのではないかと思いました。

そうした視点から投稿いただいた各作品を読ませていただいた結果、

「見習い魔女と小さなロボット」を今回の大賞作品として選定させていただきました。

まず、「ロボット(科学)×魔法」というかけ合わせで物語が構成されているところが印象に残りました。今回のお題に対して、魔法という設定を持ち込んだ発想力には高い独創性と絶妙なバランス感覚を感じました。

魔女や使い魔というファンタジーな存在を持ってきたことによって、ロボットたちが自由に動きまわりしゃべり出すことにも違和感がなく、世界観のまとまりやポップさが強調されたと感じました。

タイトルが内容に基づいたシンプルで分かりやすいものになっていたことも、評価のポイントとなりました。

また、トリセツのおもちゃ5体についても、しっかり1体1体の個性を大切にしつつ物語に盛りこめていると感じました。

見習い魔女とロボットという一見相反する組み合わせの交流を魅力的に描くことによって、主人公がどのようにロボットたちと関わり、一人前の魔女に成長していくのかという今後の広がりが自然と想像できたことも高評価となりました。

そして、冒頭部分にしっかりとおもちゃの説明をすることで、物語に登場するロボットたちの背景を読者に最初に過不足なく説明し、おもちゃたちがその世界においてどんな存在なのかを理解してから読み進められるように工夫されている点も、特筆すべきポイントでした。

おもちゃをお題とした物語であることをしっかりと意識した物語の運びになっていつつ、それが主張しすぎないバランスに丁寧に落とし込めていることは、普段「おもちゃの魅力を広げる作品作り」を行っている立場としても非常に好印象に映りました。

一方で、こちらの作品も他作品同様に「防災」という要素が少なく感じられましたが、全体的なお話のバランスが良いことで今後の展開のなかで無理なく「防災」要素を作劇内に落とし込める余地も十分にあると考えられ、上記の評価ポイントを加味したうえでの総合的な判断のもと、大賞作品に選ばせていただきました。

ご応募いただきました皆様、本当にありがとうございました。

広くお読みいただきたいとも思いますし、受賞作の今後の展開の可能性もございますので、

読者の皆様のお声もmonogatary.comへ是非コメントをお寄せくださいませ。

それでは第3回も引き続きよろしくお願い申し上げます。

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