「新しい学校のリーダーズ」と中高生を中心とした個性あふれる学生ダンサーたちが共演!「True Colors DANCE 2024」コラボステージを披露!
一般財団法人日本財団 DIVERSITY IN THE ARTSのプレスリリース
「超いろとりどり!音楽&ダンス」のテーマ通り、ダンサブルな楽曲でイベントはスタート。ブルーノ・マーズ「Uptown Funk」に乗せて、出演アーティストが次々に登場するや大きな歓声が。「のっけからヤバイね!」というMCウエンツ瑛士の言葉通りに、どんなイベントになるのか期待が高まる。
もう1人のMC影山優佳が「多様な個性を尊重して楽しむ」というイベントのテーマを紹介。会場では、障害のある方もイベントを楽しんで頂くためのさまざまな鑑賞サポートが行われた。2人の手話通訳がMCのトーク内容を伝え、さらに2名の手話パフォーマーが情感をこめて歌詞を表現、トークや歌詞の字幕もリアルタイムでビジョンに表示された。また、振動を介して音を感じ取るボディソニックを備えた座席や、網膜にレーザーを投射して弱視を補助する機器・レティッサオンハンドなどが用意され、障害やニーズに応じた鑑賞サポートを活用しながら楽しむ観客の様子も紹介された。
イベントのトップバッターはFANTATICS。軽快なボーカルに本格的なダンスという彼ららしいスタイルで「STAR BOYS」を披露。続く名曲「Choo Choo TRAIN」では、オリジナルにアレンジした縦列ダンスでスタート。メンバーに異なる障害がある脅威の多国籍ブレイキンクルー、ILL-Abilitiesとバッチリ息のあったコンビネーションもあり、このイベントならではのコラボの楽しみ方を垣間見ることができた。
オーストラリアを拠点に活動する車いすジャズ・ボーカリスト、トニー・ディー。「Only You」では、スウィンギンなジャズサウンドに乗せてハートフルな歌声を披露。続くコラボステージは、「The Lady is A Tramp」でフィリピン出身のボーカリスト遥海とデュエットし、お互い抜群の歌唱力で軽妙な恋のゲームを歌いあげた。そして遙海が、ヒット曲「Pride」のパワフルな歌唱で、会場の空気を一変させる。
そんな中、突如暗転しチャイムが。昨年の「NHK紅白歌合戦」初出場から日本武道館公演のソールドアウトをはじめ国内外で快進撃が止まらない、新しい学校のリーダーズだ。ゴージャスなオリジナルのどてら姿で、新曲「Toryanse」で登場し、「Giri Giri」では、青春の焦燥感を強いビートで歌い上げ、彼女たちらしい学校ネタの歌詞字幕がビジョンに映し出される。しっかり歌詞を把握しながらパフォーマンスを楽しめるのは、このイベントならでは。そして大ヒット曲「オトナブルー」では、もちろん場内みんなで「首振りダンス」。ダンサブルな手話パフォーマーとSUZUKAの掛け合いも見どころだった。
続いて「新しい学校のリーダーズ」の楽曲「踊る本能001」をテーマソングにした「True Colors DANCE 2024」というプロジェクトが紹介された。ステージに「新しい学校のリーダーズ」と共にズラリと並んだ34名は、関東の強豪高校のダンス部員、ろう者、ダウン症、車いすユーザーなどさまざまな違いを持つ中高大学生ダンサー、そして「ダンスで福祉をデザインする」ことを掲げる「SOCIAL WORKEEERZ」と世界的ダンサー「Miyu」。
本能のままに狂喜乱舞のパフォーマンスが繰り出される中、突如音楽が止まり、体を手足で鳴らす「ストンプ」でブレイクダウン。体が弾く生のビートが折り重なり、共鳴し、拡散し、掛け声と共に波動となって、会場の空気を揺らす。音も自分たちの体で出す。これぞLIVE、これぞ生きているダンスだ。そしてSUZUKAの「踊る本能〜!」のシャウトで、ハウス〜クランプ〜ブレイキンのダンスが繰り出され、ステージはさらにヒートアップ!SUZUKAは「この曲もめっちゃ喜んでいるし、踊る喜びをみんなで味わえたっていうとんでもない経験でした。みんなが個性と自由ではみ出していける世界を、このダンスで体現できたらと思います!」と熱くメッセージを送った。
続いては、さまざまなハンデキャップを持ちながら世界的に活躍する日本人アーティストが登場。
全盲のシンガーソングライター、佐藤ひらりは「5歳の頃から大事に歌っていた」という「Amazing Grace」を披露。神々しいまでの歌声が会場を祝福のムードで包み込んだ。
続く全盲のギタリスト、田川ヒロアキは、ネックを上から押さえる特殊奏法で「アヴェ・マリア」をメロディアスに奏でると、一転ハードなロックナンバーで駆け抜ける。幅広い音楽性と高度なテクニックを披露した。
そしてレゲエ調のゆったりしたリズムでの「カントリー・ロード」ではMC影山優佳が出演し、「小学校の頃に学んだ」という手話を情感たっぷりに表現していた。
発達障害を抱える野田あすかは、ドビュッシー「月の光」で美しい夜景が浮かび上がるようなピアノの調べを。ビリー・ジョエル「ピアノ・マン」では、MCウエンツ瑛士の力強い美声に野田あすかのピアノも呼応していく。ウエンツは「あすかさんのピアノは一音一音、感情を伝えてくれる。僕達なりのピアノマンができたと思います」と語った。
次に登場したのは東京2020パラリンピック閉会式でパフォーマンスをしたデフダンサー、GenGen。エド・シーラン「Shape of you」に乗せ、アーティスティックな衣装で、全身の感覚で音を表現。途中で音が途切れ、無音で踊るパートも取り入れ、音がない世界を観客と共有する試みも行った。「ダンスは人生であり、使命、目標。人と人のつながりを作ってくれる、大きな愛のあるものです」と、懸命に語った。
そして大気のメインダンサー&バックボーカル・グループ、超特急。テーマソングである「Burn!」をフレッシュに披露、続く昭和の名曲「前略、道の上より」のカバーでは一転、SOCIAL WORKEEERZとのコラボで男らしく気合の入ったパフォーマンス。低身長症プロダンサーDAIKIをセンターに置いた、このイベントならではの貴重なフォーメーションも披露した。
メンバーに異なる障害がある脅威の多国籍ブレイキンクルー、「言い訳なし、限界なし」のILL-Abilities。静謐な曲でのストイックなムードのなか、予想を超える技の連続に人間の持つエネルギーとそこから生まれる芸術性が表現されていた。スローな動きでのブレイキン技だからこそ、彼らのスキル&フィジカルの底力を感じさせられた。
トリは実力派シンガー、森崎ウィン。「Fly with Me〜Don’t Booドンブラザーズ」では、軽快なグルーヴに乗せて、ハイトーンな歌声が響き渡る。「Beat it」では、本家マイケル・ジャクソンばりのシャウトを、田川ヒロアキのエッジの効いたギターソロが追いかけ、得意のライトハンド奏法で超人的なプレイを連発。間奏では、ILL Abilities、Miyu、GenGenも加わり、個性がカラフルに交差するダンスセッションを繰り広げた。
盛り上がりが最高潮になったまま、エンディングへ。出演者が集まりブルーノ・マーズ「Just the way you are」を大合唱。
ステージ上にさまざまな衣装、さまざまな個性、さまざまな色が。
でも愛でつながれば、すべては1つ。違いも差別も区別もない。
「Just the way you are」=“そのまま”の個性を尊重する世界の可能性を音楽とダンスで表現する「True Colors SPECIAL LIVE 2024」は感動と共に幕を閉じた。
なおこのイベントの模様は3月17日16時より、Eテレで放送される予定となっている。ぜひお見逃しなく。
《オンエア情報》
番組タイトル:「超いろとりどり!音楽ライブ ~エンタメでダイバーシティを大発見!」
放送日時:3月17日(日) 16:00~17:00 (Eテレ)
NHKプラス https://plus.nhk.jp/
※この番組は放送中や放送後7日間、パソコンやスマホで視聴可能。
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《「True Colors SPECIAL LIVE 2024」概要》
開催日時:2024年3月7日(木)開場17:15/開演18:30
会場:NHKホール(東京・渋谷)
出演:
<MC>ウエンツ瑛士・影山優佳
<出演>新しい学校のリーダーズ/ILL-Abilities(イル・アビリティーズ)/GenGen/佐藤ひらり/田川ヒロアキ/超特急/トニー・ディー/遥海/野田あすか/FANTASTICS/森崎ウィン
Miyu、SOCIAL WORKEEERZ、True Colors DANCERS(True Colors DANCE2024)
RIMI、kuniy(手話パフォーマー)、武井誠、麻生かおり(手話通訳)
主催:⼀般財団法⼈ ⽇本財団 DIVERSITY IN THE ARTS
助成:⽇本財団
企画・制作:株式会社NHKエンタープライズ
後援:日本障害フォーラム
協賛:パイオニア株式会社
協力:株式会社QDレーザ(鑑賞サポート)
■True Colors SPECIAL LIVE 2024公式サイト https://www.diversity-in-the-arts.jp/tcf/splive2024/
■True Colors DANCE 2024公式サイト https://www.diversity-in-the-arts.jp/tcf/tcd2024/
《True Colors Festivalとは》
「True Colors Festival-超ダイバーシティ芸術祭-」は、日本財団と日本財団DIVERSITY IN THE ARTSが誰もがその人らしさ(True Colors)を大切にしながら共に生きる未来をめざして展開する実験的なプロジェクトです。障害をはじめ多様なちがいがまぜこぜになる未来社会をステージ上や会場でつくりだし、それを「面白い」「ワクワクする」と感じる人の輪を広げるため2019年から展開しています。
過去の取り組みについてはTrue Colors Festivalウェブサイトをご参照ください。