株式会社クロステック・マネジメントのプレスリリース
京都で美術商を営むKANEGAE(Gallery:京都府京都市)と、IoTクリエ―ターの育成やスタートアップ事業を支援する株式会社クロステック・マネジメント(本社:京都府京都市/代表取締役:北村誠)は、工芸の次のすがたを実現させる運動“KOGEI Next”を推進しています。
この度KOGEI Nextと、その派生プロジェクトである“和の響き Melody in Japan“は、4月6日(土)に石川県輪島市の漆職人を支援するチャリティイベント「“継承“彦十蒔絵」を開催致しました。
KOGEI Nextのメンバーである、「彦十蒔絵」は、総合プロデューサーである若宮隆志氏を中心に、それぞれの漆芸の技術を持った職人の集団で、これまで輪島を拠点に国内外で数多くの展示会を開催してきました。
今年1月に発生した令和6年能登半島地震により、輪島を離れて金沢に仮拠点を構え、その生活基盤の立て直しと職人としての仕事の継続をめざしています。
本イベントは、彦十蒔絵の代表である若宮隆志氏、マネージャーの高禎蓮氏を迎え、ゆかりのある音声メディア「漆チャンネル」の主宰セバスチャン高木氏、和楽器バンドのメンバー蜷川べにらが集まり、トークや三味線の生演奏等でのチャリティイベントとして、昼の部、夜の部の2回開催されました。
イベント冒頭では、京都女子大学の学生らが制作した、輪島の被災状況及び、金沢で活動を再開しつつある「彦十蒔絵」を収めた映像が流されました。監修の前崎信也教授からは、厳しい状況への理解とともに、職人の方々の前向きな姿が伝わってほしい。という説明がなされました。
映像に続き、音声コンテンツ『漆チャンネル』を主宰するセバスチャン高木氏と漆坊主若宮氏が登壇、「彦十蒔絵」が輪島の漆芸において、実は特異な存在であること。これからは、美しい愚かさ (Beautiful Foolishness )こそ追求していきたいと、熱いトークを展開しました。
そして、和楽器バンドの津軽三味線奏者である蜷川べにが、彦十蒔絵とのコラボレーションによって生まれた、三味線『Lycoris』を携え登場。その出会いの経緯や、蜷川べにが実際に輪島の工房へ行って漆塗りを体験し、その後のアーティスト活動に与えた影響等を彦十蒔絵マネージャーの高氏、前崎教授と語りました。高氏からは、「本イベントがうまれるきっかけは、べにさんからの励ましのダイレクトメール」といったことも明かされました。
最後に、三味線『Lycoris』による「津軽あいや節」(夜の部では「津軽じょんがら節」)と、生演奏では初となる「Lycoris」が披露され、約90分のイベントは終了しました。
なお、本イベントの収益は、「彦十蒔絵」に全額寄付いたします。
※集合写真:(左から)セバスチャン高木(小学館文化事業局プロデューサー)、若宮隆志(彦十蒔絵_代表) 蜷川べに(和楽器バンド/津軽三味線奏者)高禎蓮(彦十蒔絵)、前崎信也(京都女子大学教授)
■輪島の漆職人支援チャリティイベント「“継承“彦十蒔絵」実施概要
・日時:2024年4月6日(土)①16:00~17:30 ②18:30-20:00
・会場:汐留ホール:https://www.shiodomehall.com/
・出演:若宮隆志(彦十蒔絵_代表) 高禎蓮(彦十蒔絵)
蜷川べに(和楽器バンド/三味線奏者)
セバスチャン高木(小学館文化事業局プロデューサー)
前崎信也(京都女子大学教授)
・プログラム:第1部 彦十蒔絵の現状
第2部 出張!『生・漆チャンネル』 若宮隆志×セバスチャン高木
第3部 『世界に一台のエレキ三味線“Lycoris”×彦十蒔絵』
蜷川べに×前崎信也・高禎蓮
第4部 蜷川べに演奏
・入場料:¥3,000(税込)
・主催:KOGEI Next /和の響き
■彦十蒔絵の作品展示販売実施概要
・2024チャリティイベント図録 : https://my.ebook5.net/Hikoju_Makie/rbL3t3/
・販売期間:2024/4/3(水)〜4/17(水)
・リアル販売:ギャラリー「KANEGAE」 京都府京都市北区紫野下門前町43(大徳寺総門前)
・営業時間:10:00〜17:30
・Tel:075-491-2127/Fax:075-491-4987
・E-mail : kanegae-@wf6.so-net.ne.jp
・ビジュアルデザイン:二瓶晃(京都女子大学)
■漆芸集団「彦十蒔絵」について
若宮隆志が主宰する漆芸の職人集団。古典的な技術を研究するとともに新しい技術の開発にも積極的に取り組んでいます。かざり、あそび、ユーモアなどを踏まえた古くて新しい意匠の作品により、伝統的な漆芸の世界を復興するための活動を行っています。
URL : https://hikoju-makie.com/
■蜷川べに(和楽器バンド)について
和楽器バンドは、詩吟、和楽器とロックバンドを融合させた8人組の新感覚ロックエンタテインメントバンド。最新作品は、アニメ『範⾺刃⽛』野人戦争編オープニングテーマ「The Beast」収録のオリジナルアルバム「I vs I」。
コロナ禍により苦境に立たされている日本の伝統文化・芸能を支援する“たる募金プロジェクト”を立ちあげる。廃業の危機にあった大手三味線メーカー東京和楽器をはじめ、広島県福山市を通じて、福山琴を支援。楽器メーカーのみならず、岐阜和傘、“沖縄県の伝統文化・芸能”、和太鼓など日本の伝統文化への支援も積極的に行っています。
和楽器バンド Official Website : https://wagakkiband.com/
和楽器バンド – UNIVERSAL MUSIC JAPAN (universal-music.co.jp)
■セバスチャン高木(小学館文化事業局プロデューサー)について
音声メディア「日本文化ラジオ」で配信中の「漆チャンネル」では、蒔絵の歴史、制作過程、材料など漆にまつわる超ディープな話を編集長セバスチャン高木と彦十蒔絵代表若宮隆志で放送中。
多様で奥深い日本文化の魅力をていねいにわかりやすく解説。
・漆チャンネルURL:https://open.spotify.com/playlist/1ixMLDa4A3JvQAa3JgXRDq?si=9db90dd0ec2f4368&nd=1&dlsi=2282a3716ffb4360
■和の響きプロジェクトについて
”和“の響き。それは、日本人が受け継いできた技術と、その時代を生きた人々の流行、そして日本の気候・風土の結合によって生まれた、日本独自の響きといえます。
和楽器だけではなく、「和」と名の付く様々な日本の文化が生み出す”響き”を入口に、日本文化や伝統工芸の魅力を再発見し、それを日本だけでなく海外にも、幅広く届けるプロジェクトです。
■KOGEI Nextについて
100 年後、現代の工芸が古美術品となった時、令和の空気を伝えられる作品とはどのような作品でしょうか?
KOGEI Next は、工芸作家とこれまで関わりの薄かった現代社会が重なることで生まれる作品や活動、
自然環境や社会課題との関わりを通じて、モノとしてだけではない新たな価値を持った工芸の次のすがたを実現させる運動です。
主 催 : KANEGAE、株式会社クロステック・マネジメント
協 賛 : 株式会社ゴールドウイン
パートナー : 京都芸術大学、京都女子大学、一般社団法人アートハブ・アソシエーション、ArtSticker、
ONBEAT、画箋堂、計数技研、Think & Craft、startbahn、DESIGNART TOKYO、和の響き
アドバイザー : 山下裕二(美術史家、美術評論家)
広瀬麻美(浅野研究所・代表取締役)
前﨑信也(京都女子大学・教授、工芸史家)
・URL : https://kogei-next.jp/
・YOUTUBE : https://www.youtube.com/channel/UClAatAqYr-8YabdctOQ1fdg
・Instagram : https://www.instagram.com/kogeinext/
■KANEGAEについて
京都大徳寺総門(京都市北区)正面でギャラリーを運営。
時代屏風、近代美術工芸品、彫刻などを中心に現代美術まで多岐の分野を取り扱っています。
現代の工芸家たちと100年、200年先に古美術作品となった時に、真に誇れる作品を作ろうというプロジェクト
『Japanese Sculpture Next 100 years project』にも取り組んでいます。
URL : https://japanese-sculpture.com/
■株式会社クロステック・マネジメントについて
デザイン×テクノロジーにより様々なビジネスプロタイピングを推進。
住 所:〒606-8271 京都府京都市左京区北白川瓜生山2番地116号(京都芸術大学内)
出資社:学校法人瓜生山学園/株式会社オレンジ・アンド・パートナーズ/株式会社ABBALab/株式会社電通
URL : http://xtech-m.co.jp/