愛され続ける「ヤン坊マー坊」がリニューアル!9代目の新たなデザインが決定

1959年に誕生して以来、愛され続けているヤンマーグループの企業マスコットキャラクター「ヤン坊マー坊」の9代目となる新デザインが決定。「心を動かし、未来を動かす」をコンセプトに、グローバルで一般投票が行われ、3案の中から得票数を最も多く集めたデザインを採用しました。変化を遂げつつも、いつまでも変わらない、新たな「ヤン坊マー坊」に注目です。

今年はグローバルな一般投票で決定!9代目ヤン坊マー坊の新デザイン


1959年、農家や漁師の方に役立つ情報を届けたいという思いから始まった「ヤン坊マー坊天気予報」をきっかけに誕生した、ヤンマーグループの企業マスコットキャラクター「ヤン坊マー坊」。

長年にわたり、時代の変化に合わせてその姿を変えながら愛され続けてきましたが、今年で9代目を迎え、この度新たなデザインが決定しました。


今回は、国や地域を問わず、幅広い世代の声や想いを反映するため、2023年11月16日~12月17日の期間にグローバルで一般投票が行われ、3案の中から得票数を最も多く集めたデザインを採用。

選ばれた新デザインは、投票総数7万6568票のうち、6割を超える4万9628票を獲得したとのこと。

今もなお愛され続ける、ヤン坊マー坊のこれまでの歴史について



ヤン坊マー坊天気予報は、ヤンマーが深く関わってきた農家・漁師の方に役立つ情報を届けるため、1959年~2014年の55年に渡り放送。
天気予報終了後は、グッズ販売や滋賀県のヤンマーミュージアム内のシアターや体験コーナーにも登場するなど、現在も多くの人に親しまれ続けているキャラクターです。

これまでも時代と共に変化を遂げていますが、二人の原動力が好奇心・探求心であり、いつの時代も変わらないキャラクター設定に。

9代目のヤン坊マー坊も双子の兄弟で、ヤン坊が兄、そしてマー坊が弟という従来からの設定は変えず、従来からの子供らしさや二人の関係性は残すことで、これまでのヤン坊マー坊に愛着を感じていた人達にも親しみを持ってもらいたいとの想いが込められているとのこと。


一方で、今回アップデートされたのは、マー坊の好きなこととしてeスポーツが追加された点。

過去の「TVゲーム、ラジコン等機械を動かすことが好き」や「スポーツ好き」というキャラクター設定が、現代風にアレンジされています。

9代目のコンセプトは「心を動かし、未来を動かす」


9代目ヤン坊マー坊のコンセプトは、「心を動かし、未来を動かす」。

ヤンマーの祖業であるディーゼルエンジン普及の原動力から、より豊かな未来を目指すために欠かせないのが「原動力」と考えられているのだとか。


18歳~59歳を対象に実施した「未来」に関する意識調査では、50%以上が自身や社会の未来に「不安を抱えている」と回答。

その一方で、このような状況の中でも未来を担う18歳~24歳の次世代層は、約60%が「やりたいことを見つけたい」と感じていることが判明し、さらに、次世代層の約70%がやりたいことを見つけるために体験機会が必要と考えていることも明らかとなりました。


「やりたいことを見つけたい」という想いや悩み、葛藤という次世代の秘めた悩みや葛藤もまた、エネルギーとして未来を動かす大きな力なのです。

ヤン坊マー坊は、次世代層の気持ちに寄り添い、自身がワクワクしながらさまざまなことにチャレンジすることで共感を生み、次世代層の秘めたエネルギーを社会を動かす力に変える、そのような存在を目指しているとのこと。

【調査概要】
実施日:2024年1月
調査対象:1,000名(18歳~59歳の男女)
調査手法:オンライン調査

今回のキャラクターリニューアルの背景について


ヤンマーでは、「FUTURE VISION」に掲げる4つの豊かな社会の実現を通して、「A SUSTAINABLE FUTURE」を創り出すことをパーパスに掲げ、人がいつまでも豊かに暮らせること、自然がいつまでも豊かであり続けること、この二つのサステナビリティを高い次元で両立し、新しい豊かさの実現を目指しています。

「A SUSTAINABLE FUTURE」は、2012年に創業100年を迎えたヤンマーが、次の100年を見据えて掲げたブランドステートメント。

このブランドステートメントやビジョンの根底には、創業者の精神があり、「人を豊かにする」という想いが、人と未来を育む「HANASAKA」という価値観として受け継がれているのだそう。


そして、ヤンマーが目指す4つの豊かな社会として、「省エネルギーな暮らしを実現する社会」「安心して仕事・生活ができる社会」「食の恵みを安心して享受できる社会」「ワクワクできる心豊かな体験に満ちた社会」があります。

その実現に向け、テクノロジーを強みとした多彩なソリューションである「事業の力」に加え、「人の力」を大切にし、「人の可能性を信じる、人の挑戦を後押しする」という「HANASAKA」の価値観に通じているとのこと。

一人ひとりの意識を変え、一人ひとりが未来を創る存在であると強く思うこと、それが新しい豊かさ「A SUSTAINABLE FUTURE」の実現の第一歩だと考えられており、天気予報のキャラクターから、未来の可能性に一緒にチャレンジするキャラクターとして担う使命が大きく変化したことから、「心を動かし、未来を動かす」をコンセプトとし、今回リニューアルされました。

デザイン開発に携わる、社外クリエイター陣・チームメンバーのご紹介


9代目の新デザインは、アニメ「未ル」のAnime Expo2023用キービジュアルとコンセプトムービーを担当したアーティストのYKBXをはじめ、クリエイティブディレクターの引地耕太、企画・進行・btraxなどの社外クリエイター陣とヤンマー社内のデザイナーの共創により誕生。

候補の3案は、対面でのワークショップやオンラインでの会議を通し、ヤン坊マー坊の定義再設定から、デザインの細部に至るまでディスカッションを重ねて制作されています。


ビジュアルディレクション・キャラクターデザインのYKBX氏。

映像作品のディレクションや制作に加え、アートディレクション・イラストレーションやアート作品など活動は多岐にわたり、トータルアートディレクションを目指した作品を数々リリースし、国内外の映画祭やイベントでも高く評価されているクリエイター。

また、初音ミクのボーカロイドオペラ「THE END」では、ビジュアルディレクション・演出・映像ディレクターを務め、世界各国で公演するなど、その他にも多くのプロジェクトでジャンルを超えた作品を数々生み出し、受賞歴も多数。


クリエイティブディレクションの引地耕太氏。

1982年生まれ、東京と福岡を拠点とするクリエイティブディレクター・アートディレクター・映像ディレクター・アーティスト。

ブランド戦略とイノベーション創出を専門に、デザイン・アート・テクノロジー・ビジネスの領域
を越えて活動し、大学を卒業後、タナカノリユキ氏のもとで活動を開始。

その後、デジタル・エージェンシー1→10にてNIKEやBOSE、TOYOTAなど数々のグローバルブランドのクリエイティブから、エンターテイメント開発、アートプロジェクトなどを担当。

そして、2020年同社のECD(エグゼクティブクリエイティブディレクター)に就任し、2022年に独立後、より良い未来をつくる人や組織と協働し、事業からブランド・サービス・プロダクト・エンターテイメント・広告・アートに至るまで、クリエイティビティの力で社会にポジティブな変化を創り出している。

また、同年からはFintechスタートアップであるKyashのデザイン責任者への就任や、東京造形大学での創造性教育や講演活動など、活動の幅は多岐にわたる。

さらに、2025年大阪・関西万博デザインシステム「EXPO 2025 DesignSystem」にて、クリエイティブディレクター・アートディレクターを務めます。


ヤンマーホールディングス株式会社の取締役・チーフブランディングオフィサー・ブランド部長(CBO)、長屋 明浩氏。

トヨタ自動車に30年勤務し、レクサスブランド企画室長・トヨタデザイン部長・子会社社長を歴任。

その後、ヤマハ発動機に移籍し、クリエイティブ本部長として前商品デザイン開発とグローバルブランディングを8年担当したのち、同様のニーズからヤンマーに転籍、現職。

アニメプロジェクト「未ル」や新ヤン坊マー坊のブランディング等の責任者として、各プロジェクトを手掛けています。


ヤンマーホールディングス株式会社のブランド部・デザイン部・ビジュアルコミュニケーショングループ、印田 千容。

京都教育大学の情報造形専攻を卒業後、大阪のデザイン制作会社にて企業のロゴやパッケージ、イラスト等の制作に携わり、2019年にヤンマーへ入社。

ロゴ・ポスター・商品・建築内グラフィック・キャラクターイラストなどヤンマーのブランディングに関わり、ビジュアルコミュニケーション全般を担当。

そして、アニメプロジェクト「未ル」ではロボットデザインの原案を担当し、新ヤン坊マー坊ではキャラクターデザインを手掛けています。

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