英語能 青い月のメンフィス(Blue Moon Over Memphis)公演 - 能が英語になったとき –

早稲田大学のプレスリリース

詳細は早稲田大学公式WEBサイトをご覧ください⇒
Blue Moon Over Memphis
早稲田大学 (東京都新宿区:総長 田中愛治、以下、早大)は、米国カリフォルニア大学ロサンゼルス校(以下、UCLA)との共同連携事業である柳井イニシアティブの取り組みとして、日本文化の魅力を海外に発信しています。このたび「英語能 青い月のメンフィス(Blue Moon Over Memphis)公演」を2024年7月19日(金)及び21日(日)に開催いたします。
 
この作品は、アメリカ人の劇作家Deborah Brevoort*1によって日本の伝統芸能である能に刺激を受け、エルビス・プレスリーを題材に1993年に書かれました。2018年UCLAにおいて開催したイベント*2で本作品が披露された際には、従来の能の概念にとらわれない新たな取り組みとして、地元祇LA Timesの記事に取り上げられ、大きな反響がありました。能をベースにしながらも、デニム素材を使用した衣装やエルビスをモデルにした能面を使用するなど、これまでにない自由で新しい演劇のスタイルを築いている本作品を、世界各地から集まるシアター能楽メンバーによってお届けします。
 

開催概要

*東京公演*

日時 2024年7月19日(金) 17:30~20:30(開場時間17:00)
会場 早大大隈記念講堂 東京都新宿区戸塚町1-104
対象 学生、教職員、一般の方、どなたでもご参加いただけます。
参加費 無料、自由席
主催 UCLA-早稲田 柳井イニシアティブ、シアター能楽
協力 早大演劇博物館

 
*京都公演*

日時 2024年7月21日(日) 14:00~17:00(開場時間13:30)
会場 京都金剛能楽堂 京都府京都市上京区烏丸通中立売上ル
対象 学生、教職員、一般の方、どなたでもご参加いただけます。
参加費 無料、自由席
主催 UCLA-早稲田 柳井イニシアティブ、シアター能楽

申込方法

 
下のURLから所定の申込フォームよりご登録ください。
URL:https://www.waseda.jp/culture/news/2024/04/08/23727/
 

公演内容

◆舞囃子 高砂 [13分]
◆狂言 梟   [20分]
◆英語能 青い月のメンフィス(Blue Moon Over Memphis) [70分]
* 舞囃子は日本語、狂言は英語で演じます。
 
「青い月のメンフィス」の台本が掲載されたカタログ「エルビスの幽玄」を制作中
 内容:台本(日本語訳付き)、演者のエッセイ、解説(音楽、衣装、面)、
対談(漫画家成田美名子先生×シアター能楽リチャード・エマート氏)、他
 
用語解説
※1 Deborah Brevoort
演劇、ミュージカル、オペラの劇作家。国際的に上映されている戯曲「The Women of Lockerbie」や、全米の劇場で上映された多くのコメディやドラマ作品で知られている。2023年、オペラアメリカのキャンベル・オペラ台本作家賞を受賞。
 
※2 2018年にUCLAで開催したイベント
 2018年10月15日から2日間にわたり、日・米の研究者、能楽師、能面師がUCLAに一堂に会し、日本の伝統芸能に触れる機会を与えるべく開催された「英語能-2Days of Noh」。イベントの様子は「LA TIMES」にも紹介されて、大きな反響を得た。https://www.waseda.jp/inst/sgu/news-through-2023/2019/03/22/4969/
 
柳井イニシアティブとは
正式名称:柳井正イニシアティブ グローバル・ジャパン・ヒューマニティーズ・プロジェクト
所在地: 東京都新宿区西早稲田1-6-1 早稲田大学柳井イニシアティブ(文化企画課内)
柳井正氏(株式会社ファーストリテイリング代表取締役会長兼社長)のご寄付により2014年に発足したカルフォルニア大学ロサンゼルス校との共同連携事業です。日本文化研究者の知識と経験をグローバルに伝播させるとともに、国籍を問わず、研究者や学生が互いに切磋琢磨するなかで、未来の日本文化研究を伝承し、かつ新たに創造することを目指し、積極的に国際発信していきます。
 
柳井イニシアティブ
http://yanai-initiative.ucla.edu/ja
早稲田大学柳井イニシアティブ
https://www.waseda.jp/culture/yanai/
 
シアター能楽とは
欧米および海外を拠点とする演者を中心に構成された国際的なパフォーマンス団体です。日本の能楽を広く海外で紹介することで能楽に対する国際的理解を深め、交流を図るとともに、日本で親しまれている伝統芸能としての能楽の更なる発展を促すことも目的としています。2000年の設立以来、多くの能楽師と共同で伝統的な能楽の英語翻訳をはじめ、その演目の英語と日本語の双方による公演を実施するだけでなく、自分たちで創作した作品の英語公演を実施しています。
”Blue Moon Over Memphis”は伝統的な演目を英語に翻訳したのではなく、英語によって書き下ろされた作品であることが重要な意味があります。日本の伝統芸能でありながら英語を用い、また古典を尊重しながら現代の詩的な言葉を使った英語能は、新たな日本文化の魅力を発信し、伝統的な能との共存・共栄をはかりながら、国際的な文化関係の発展に貢献しています。
 
直近主な公演
2017年 英語能「Blue Moon Over Memphis」~2018年、アメリカツアー
2019年 英語能「Emily」ロンドン公演
2019年 英語能「Gettysburg」アメリカツアー
2020年 英語能「Between the Stones」ヨーロッパツアー(喜多流大島能楽堂との合同)
2022年 オペラ「The Night Song of Orpheus」ワシントンツアー(InSeriesとの共演)
2023年 フランス語能「Medea」パリ公演(カンパニー三楽との共演)
 
ウェブサイト:Theatre Nohgaku https://www.theatrenohgaku.org/

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