演出家・ウォーリー木下が第49回菊田一夫演劇賞を受賞!

演出家のウォーリー木下が第49回菊田一夫演劇賞を受賞したことが5月8日(水)に発表された。

株式会社キューブのプレスリリース

菊田一夫演劇賞とは、演劇界に偉大なる足跡を残した菊田一夫氏の業績を永く伝えるとともに、氏の念願であった演劇の発展のための一助として、大衆演劇の舞台ですぐれた業績を示した芸術家(作家、演出家、俳優、舞台美術家、照明、効果、音楽、振付、その他のスタッフ)を表彰するもの。

ウォーリー木下はミュージカル「チャーリーとチョコレート工場」(2023年)、ミュージカル「町田くんの世界」(2024年)の演出に対しての受賞となった。

ミュージカル「チャーリーとチョコレート工場」は、1964年に出版されたロアルド・ダールの世界的ベストセラー児童文学『チョコレート工場の秘密』を元に、2013年イギリスで初演され、その後ブロードウェイ版も上演された人気ミュージカル。
日本初演となる今回はウォーリー木下が日本版翻訳と演出を担当し、個性豊かなキャスト・確かな実力を持つクリエイター陣をまとめ上げ、世界一ポップでカラフルな「チャーリーとチョコレート工場」を日本オリジナル演出で創り上げた。
舞台美術やLEDモニター、時には甘い香りを駆使し、観客をファンタジックな世界に誘った。

写真提供=東宝演劇部

一方、ミュージカル「町田くんの世界」では小さな世界の繊細な心の動きを柔らかく鮮やかに描き出した。
2015年から18年まで「別冊マーガレット」(集英社)で連載されていた安藤ゆきの漫画「町田くんの世界」をミュージカル化。
周囲の人を愛し、そして周囲から愛される町田くんと彼を中心とした“世界”を、全曲オリジナル楽曲で立ち上げ、和製ミュージカルとしての新たな形を生み出した。

写真提供=東宝演劇部

ウォーリー木下
93年神戸大学在学中に劇団☆世界一団(現sunday)を結成。特に役者の身体性を重視した演出が特徴。テキストに関しても、戯曲以外のものを使用することが多い。映像や音楽を取り入れた言葉を発しない、ノンバーバルパフォーマンス集団 THE ORIGINAL TEMPOのプロデュースを行い、エジンバラ演劇祭にて5つ星を獲得。その後、スロベニアや韓国、ドイツなどと国際共同製作を行い、海外からも高い評価を得ている。ストリートシアターフェス ストレンジシード静岡など様々な演劇祭でフェスティバルディレクターを務めている。近年の代表作に東京2020パラリンピック開会式(演出)、ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」シリーズ(演出・脚本)などがある。メディアアートとパフォーミングアーツの融合で注目を集め、従来の”演劇”という概念を超えた新しい挑戦をし続けている。

▼ミュージカル「チャーリーとチョコレート工場」(2023年) 公式サイト

https://www.tohostage.com/cacf/

▼ミュージカル「町田くんの世界」(2024年) 公式サイト

https://www.tohostage.com/machidakun/

▼一般社団法人 映画演劇文化協会「菊田一夫演劇賞」

https://eibunkyo.jp/theater-award/

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