【新国立劇場】公演記録映像 無料配信 おうちでまったり!「巣ごもりシアター」 6月12日からの配信は、日本人ならば一度は観ておきたい!オペラ『蝶々夫人』

文化庁のプレスリリース

新国立劇場が4月10日から週替わりでお届けしてきた無料配信「巣ごもりシアター」も、残り2週間。
6月12日(金)15:00からは、日本の国立劇場として世界へ誇る名舞台『蝶々夫人』(高校生のためのオペラ鑑賞教室2019年公演)を配信します。この『蝶々夫人』は、現代の決定版として、カメラの台数を増やして収録したスペシャル映像でお届け。オペラは初めてという方はもちろん、『蝶々夫人』は何度も観たという方も、臨場感あふれる映像が感動を新たにします。

巣ごもりシアター『蝶々夫人』視聴サイト: https://www.nntt.jac.go.jp/opera/sugomori-madamabutterfly/

新国立劇場『蝶々夫人』より 撮影:寺司正彦新国立劇場『蝶々夫人』より 撮影:寺司正彦

 

新国立劇場『蝶々夫人』より 撮影:寺司正彦新国立劇場『蝶々夫人』より 撮影:寺司正彦

プッチーニのオペラ『蝶々夫人』は、明治時代の長崎が舞台。アメリカ海軍士官ピンカートンに一途な愛を捧げる15歳の蝶々さんの哀しくも美しい運命が、プッチーニの甘美でドラマティックな音楽で綴られます。日本が舞台とあって世界から一種の”本場”として注目される新国立劇場の『蝶々夫人』は、日本を代表する演出家のひとり栗山民也演出。いわば現代の世界的スタンダードとして親しまれています。『蝶々夫人』は「日本人ならば一度は見ておきたい」と新国立劇場でも随一の人気公演で、上演回数は110回以上、これまでにのべ17万人以上の観客の感動を誘っています。

恋に恋する15歳の少女が米国海軍士官と結ばれ、帰りを待ち続けた後に夫の裏切りを知り、命を絶つ決断をする悲劇のドラマ『蝶々夫人』は、新国立劇場の高校生のためのオペラ鑑賞教室公演でもしばしば上演しており、多くの高校生の心を鷲掴みにしています。共感を呼び、涙を禁じ得ないストーリーは初めてのオペラにもお勧めです。ぜひご家族、お知り合いとお誘いあわせの上、ご覧ください。

『蝶々夫人』に続く『ウェルテル』の配信をもって、「巣ごもりシアター」は6月26日(金)に終了いたします。再び皆様を劇場にお迎えする日を心待ちにしております。

栗山民也演出『蝶々夫人』が現代へ問うメッセージ

 

 

新国立劇場「蝶々夫人」より 撮影:寺司正彦新国立劇場「蝶々夫人」より 撮影:寺司正彦

演劇やミュージカルの秀逸な演出の数々で知られる演出家・栗山民也の『蝶々夫人』は、簡潔な舞台で蝶々さんの愛と絶望を雄弁に語ります。舞台正面奥にはためく星条旗が100年前の西洋と東洋の対立の構図を表し、実は現代の我々の頭の上に今も星条旗がある…と、蝶々さんのいる世界を表現すると同時に、現代を映し出す鏡として舞台が展開するのです。

新国立劇場「蝶々夫人」より 撮影:寺司正彦新国立劇場「蝶々夫人」より 撮影:寺司正彦

人物の内面に迫る演劇的アプローチも特色で、薄っぺらな“日本的”情緒に傾かずガランとした空間の中で、至福の愛の時間や、蝶々さんの希望が絶望に転じるドラマが丁寧に描き出されます。婚礼に臨む蝶々さんの登場のシーン、蝶々さんがはやる気持ちを抑えながら星条旗を見上げるハミングコーラスのシーンの演出などは特に印象的です。そして最終場、蝶々さんの子供が登場する衝撃的なラストシーンは、現代を生きる我々への問いかけとして強い印象を残します。

 

<配信概要>
◆G.プッチーニ作曲 オペラ『蝶々夫人』

新国立劇場『蝶々夫人』より 撮影:寺司正彦新国立劇場『蝶々夫人』より 撮影:寺司正彦

(2019年7月6日「高校生のためのオペラ鑑賞教室」公演)
イタリア語上演/日本語字幕付
指揮:飯森範親 演出:栗山民也
出演:小林厚子、小原啓楼、青山 貴、山下牧子、内山信吾、島村武男、星野 淳 ほか
合唱:新国立劇場合唱団 管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
【配信日時】
2020年6月12日(金)15:00~19日(金)14:00

巣ごもりシアター『蝶々夫人』視聴サイト:
https://www.nntt.jac.go.jp/opera/sugomori-madamabutterfly/

英語版 巣ごもりシアター『蝶々夫人』視聴サイト:
https://www.nntt.jac.go.jp/english/productions/opera/project/nntt-at-home-madama-butterfly.html

◆巣ごもりをもっと楽しく!オペラ『蝶々夫人』関連動画
特別映像企画 大野和士のオペラ玉手箱 with Singers
大野和士セレクト「オペラ名曲集」ヴェルディ~サン=サーンス~プッチーニ
https://youtu.be/39JL6psZIzE

 

新国立劇場オペラ芸術監督で世界的指揮者の大野和士自らのピアノ伴奏で、歌手の皆さんと共にオペラを徹底解説する「オペラ玉手箱」シリーズの最新映像。外出自粛下の特別企画として、オペラ名曲集を映像で製作しました。『蝶々夫人』からは蝶々さんの有名なアリア「ある晴れた日に」と、第1幕のクライマックス、蝶々さんとピンカートンの愛の二重唱を取り上げます。ユーモアと音楽への愛がいっぱいのトークを聞けば、オペラを観る視点がちょっと変わります。『蝶々夫人』鑑賞前の予習に、ぜひご覧ください。

◎新国立劇場 「巣ごもりシアター」とは
新型コロナウイルス感染症対策に係る政府等の要請及び緊急事態宣言を受け、新国立劇場は2月26日の公演を最後に、6月末までの主催公演を中止しております。お客様を劇場にお迎えできないこの状況下においても、新国立劇場を応援してくださる皆様と常に共にありたいという思いから、「巣ごもりシアター」として名付けたオンラインでのサービスを、4月10日より開始、これまでにオペラ公演とバレエ公演の計8作品を週替わりで配信しております。
これまでの配信作の多くが視聴回数3万回を超すほどの大好評を博しており、この“巣ごもり”期間に舞台芸術を楽しみたいという方がいかに多くいらっしゃるかを伺うことができます。さらには、普段から舞台に親しみのある方々からの声のみならず、「この機にオペラ・バレエを見てみたくなった!」「劇場が再開したらぜひ生の舞台を楽しみたい!」というご感想も多数お寄せいただき、舞台芸術の振興・普及を理念とする新国立劇場にとっても意義深い試みとなりました。
また、新国立劇場の演劇作品もご自宅でお楽しみいただくべく、「巣ごもりシアター おうちで戯曲」として、当劇場のために書き下ろされた戯曲を、2週間限定で劇場ウェブサイトにて公開をしております。こちらも多くのアクセスをいただいております。
この状況下において芸術を支えようと、寄附という形でご支援くださった皆様、また温かいお言葉を下さった皆様には、新国立劇場関係者一同、深謝申し上げます。再び安心して劇場でお迎えできる日が訪れるまで、「巣ごもりシアター」を通して、少しでも皆様の“巣ごもり”時間を舞台芸術で彩ることができるよう願っております。
●「巣ごもりシアター」総合案内ページはこちら:https://www.nntt.jac.go.jp/sugomori/
●「巣ごもりシアター おうちで戯曲」はこちら:https://www.nntt.jac.go.jp/play/sugomori_gikyoku/

 

新国立劇場オペラパレス新国立劇場オペラパレス

~新国立劇場について~
新国立劇場は、 日本唯一の現代舞台芸術のための国立劇場として、オペラ、 バレエ、 ダンス、 演劇の公演の制作・上演や、 芸術家の研修等の事業を行っています。

Web: https://www.nntt.jac.go.jp/
English Page: https://www.nntt.jac.go.jp/english/

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