やわらかな試行錯誤 — 芸術とわたしたちを感じる45日間 —
アートスクイグル実行委員会のプレスリリース
▲キービジュアル
「Art Squiggle Yokohama 2024」は、”Squiggle(スクイグル) = やわらかな試行錯誤”を繰り返し作品を生み出す若手アーティストを中心に、人の生き方をアート作品・空間を通じて楽しむことができる新しい現代アートフェスティバルです。
フェスティバルのメイン展示では、国内外で更なる活躍が期待されるアーティストと対話をしながら、テーマやコンセプト、制作過程、作品そのものに「スクイグル」が見られる作品を選出しています。主観と客観を行き来する思考のプロセスを経て生まれた多彩な作品群は、現代社会を生きる私たちとのつながりを見出せる点で通底しています。また、空間デザイナーの西尾健史氏が手掛けた展示空間は、アーティストとの対話を重ねながら作られています。来場者は、まるで迷路のように構成された空間を好きな順番で辿りながら、アート鑑賞をお楽しみいただけます。
会場内には、アートについて語り合えるライブラリー&ラウンジも併設するほか、各アーティストのインタビュー記事や作品が掲載された「アーティストノート」を来場者が思い思いに並べて綴じ、自分だけのブックレットを制作して持ち帰ることができるワークショップも実施します。さらに、横浜湾を臨む景色を楽しんでいただける屋外スペースでは、週末に音楽イベント「Sound Squiggle(サウンド・スクイグル)」を開催する予定です。
かつて国内外を繋ぐ経済の要や文化交流の場として機能し、多様な価値観が交錯していた山下ふ頭を舞台に、アーティストや来場者をはじめ、本イベントに関わる全ての人たちとともに、「スクイグル」の在り方や、アートと私たちのつながりを模索する祭典を目指します。
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「Art Squiggle」のコンセプト
▲Squiggleに込めたこと
「まがりくねった / 不規則な / 曲線」の意味を持つ「Squiggle(スクイグル)」という言葉は、直線的でなく予測不能な動きや形状を表すことから、アーティストが創作活動中に経験する迷いや試行錯誤のプロセスを象徴していると考えます。アートを形にするということは、決して一直線に進まない道のりです。そして、このことは私たちの日々の試みにも当てはまるのではないでしょうか。迷ったり、立ち止まったり、失敗をすることは、誰もがたどる人生の道筋であり、自身の個性を磨き上げていくプロセスとも言えるはずです。
アートは、実は私たちから遠いものではありません。私たちが共に生きる時代、社会、暮らしの中のさまざまな経験や感情から生まれてくるものです。「Art Squiggle」は、アート作品が売買されるアートフェアではありませんし、アートを受け身の姿勢で鑑賞する場でもありません。私たちは「スクイグル」をコンセプトとした体験を通じて、アートが私たちと共に歩む存在だと来場者の方に感じていただくことを目的に掲げています。
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山下ふ頭について
山下ふ頭4号屋上
山下ふ頭は、明治維新から世界と日本を繋いで、人、モノ、そして文化が交差し続けてきた場所です。本イベントの会場である山下ふ頭・4号上屋もまた、日本の高度経済成長を支えてきた時代のアイコンであり、巨大な躯体を支えるトラス構造の建築は、昭和の建築技術の粋を集めた圧倒的なスケール感の内部空間を有しています。山下ふ頭は数年後に大規模な再開発が予定されており、本イベントは、歴史的にも貴重な建築物をアートとともに体験する試みでもあります。
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Art Squiggle 会場内コンテンツ
▲Art Squiggle コンテンツ
01. 展示
国内外で更なる活躍が期待される若手や活躍中の作家を中心とした14名と1組のアーティストやコレクティブによる作品を展示します。主観と客観を行き来する思考プロセスを経て作られた多彩な作品群は、日常の中に存在する目で見えないものを可視化し、普遍的なテーマとして切り取りながら時代の空気感をまとっています。新しい視点や気づきを与えてくれるトリガーとなることでしょう。
【展示作家プロフィール】
宇留野圭
1993年岐阜県生まれ。2023年、名古屋芸術大学 大学院美術研究科修了。部屋や洗面台などの身近なモチーフを元に、機械の構造を用いた立体作品や舞台装置の様なインスタレーション作品を制作している。2023年、 ARTIST’S FAIR KYOTO 2023 マイナビART AWARD 最優秀賞受賞。主な個展に「予期せぬ接続」(FOC、石川、2024)、「KEY WAY」(BankART Under35)(BankART Station、神奈川、2023)など。https://www.keiuruno.com
河野未彩
1982年神奈川県生まれ。視覚ディレクター/グラフィックアーティスト。音楽や美術に漂う宇宙観に強く惹かれ、2000年代半ばから創作活動を始める。多摩美術大学プロダクトデザイン専攻卒業後、現象や女性像に着目した色彩快楽的な作品を多数手がける。多色の影をつくる照明「RGB_Light」(https://rgblight.net)は、日米特許取得から製品化までを実現。https://www.md-k.net
川谷光平
1992年島根県生まれ。 東京を拠点に活動する写真家。近い距離感から色鮮やかに被写体を捉える独自の作風が国内外から注目を集める。2019年、JAPAN PHOTO AWARD シャーロット・コットン賞受賞。2021年、Kassel Dummy Award 2020で日本人初の最優秀賞を受賞した作品『Tofu-Knife』を出版。グループ展「BOOK_SPACES、2023」(Museum für Photographie Braunschweig、ドイツ)に参加。https://koheikawatani.com
GROUP
建築プロジェクトを通して、異なる専門性を持つ人々が仮設的かつ継続的に共同できる場の構築を目指し、建築設計・リサーチ・施工をする建築コレクティブ。 「海老名芸術高速」(2021)「新宿ホワイトハウスの庭の改修」(2021)「Involvement/Rain/Water passage」(金沢21世紀美術館、石川、2023)「手入れ/Repair 」(WHITEHOUSE、東京、2021)など。https://www.instagram.com/groupatelier
小林健太
1992年神奈川県生まれ。写真家、アーティスト。立体、パフォーマンス、CG、VR、NFT、ファッションなどメディアを横断しながら写真表現を拡張する。主なグループ展は、「ハロー・ワールド ポスト・ヒューマン時代に向けて」(水戸芸術館、茨城、2018)、「COMING OF AGE」 (パリ、フォンダシオン・ルイ・ヴィトン、2022年)など。サンフランシスコアジア美術館に作品が収蔵されている。https://www.kentacobayashi.com
中島佑太
1985年群馬県生まれ。2008年東京藝術大学美術学部卒業。大学卒業以後、一貫してワークショップを用いた活動を続けているアーティスト。ルールやタブー、当たり前だと考えられていることなどに関心を持ち、遊びや旅といった軽やかなテーマを通してその書き換えを試みている。近年は、保育施設で活動を拡張し、子どもたちやその周りにいる大人たちとの関わりから見えてくる社会の問題や課題をリサーチしながら、芸術と遊びの融合を模索している。https://nakajimayuta.net
沼田侑香
1992年千葉県生まれ。2019~2020年ウィーン美術アカデミーに留学。2022年、東京藝術大学大学院修了。アイロンビーズを用いて描くイメージはピクセル画を連想させ、新次元における表現方法を展開する。「Sapporo Parallel Museum」(北海道)、「USHIKU REDESIGN PROJECT」(千葉)など、プロジェクトベースの展覧会や地域活性プロジェクトにも参加している。https://www.yukanumata.com
山田愛
1992年京都府生まれ。社寺建築や墓石を手がける石材店に生まれ育つ。2017年、東京藝術大学大学院美術研究科先端藝術表現専攻修了。石やドローイングを用いたインスタレーションを主な手法とし、根源的な地点へ誘う鑑賞体験を目指す。主な展示に、「瀬戸内国際芸術祭2019」(高見島、香川、2019)、「第26回岡本太郎現代芸術賞」(川崎市岡本太郎美術館、神奈川、2023)、「ARTISTS’ FAIR KYOTO」(京都新聞社ビル地下、京都、2024)など。https://yamadaai.com
光岡幸一
1990年愛知県生まれ。名前は、字がすべて左右対称になる様にと祖父がつけてくれて、読みは母が考えてくれた。(ゆきかずになる可能性もあった。) 宇多田ヒカルのPVを作りたいという、ただその一心で美大を目指し、唯一受かった建築科に入学し、いろいろあって今は美術家を名乗っている。矢野顕子が歌うみたいに、ランジャタイが漫才をするみたいに、自分も何かをつくっていきたい。一番最初に縄文土器をつくった人はどんな人だったんだろうか? http://mitsuoka.info
マイナビアートコレクション展
若手作家支援を目的のひとつとして掲げる、マイナビアートコレクション収蔵作品の一部を展示いたします。展示は酒井建治、土屋未久、村田啓、楊博、横山麻衣が参加し、また藤倉麻子は特別ステージにて作品を展示します。
特別ステージ:藤倉麻子
1992年埼玉県生まれ。都市・郊外を横断的に整備するインフラストラクチャーやそれらに付属する風景の奥行きに注目し、主に3DCGアニメーションの手法を用いた作品を制作。2018年東京藝術大学大学院メディア映像専攻修了。近年の参加展覧会に「都市にひそむミエナイモノ展」(SusHi Tech Square、東京、2023-4年)、「エナジー・イン・ルーラル [展覧会第二期]」(ACAC、青森、2023年)など。
02. ライブラリー&ラウンジ
会場内のライブラリー&ラウンジは、アートについて学んだり、考えを巡らせたり、誰かと対話をしたりする場です。ライブラリーには、嗜好の異なる複数の書店が「スクイグル」をテーマに選んだ書籍約100冊が並びます。会場構成は一方向に進む動線ではありませんので、ライブラリー&ラウンジで「スクイグル」しながら、それぞれのペースでアート鑑賞をお楽しみください。
03. 「アーティストノート」製作&ワークショップ
会場内では、参加作家のインタビュー記事や作品画像が掲載された紙を好きな順番に並べて綴じ、自分だけの冊子を製作してお持ち帰りいただけます。各作家の「スクイグル」の過程を知ることでよりアートを身近に感じ、それぞれの日常に戻った後も本展でのアート体験を思い出させてくれる一冊が生まれます。
また、展示とあわせて作家やクリエイターたちによるワークショップを開催予定です。
中島佑太ワークショップ「”労働”、“仕事”、“遊び”について考える (仮) 」
中島佑太は、アートと社会をつなぐ作品としてワークショップを行うアーティストです。今回のワークショップは、参加者が大きな石から砂を削って砂場を作るというもの。削ったり、掘ったり、砂場で遊んだりしながら、社会で当たり前に存在するものの裏側にある「労働」や「仕事」について考えるきっかけを与えてくれます。
沼田侑香ワークショップ「アイロンビーズで作るピクセルアート体験」
沼田侑香の作品を見本にしながら、誰でも簡単にアイロンビーズを使って素敵なピクセルアート作品が作れるワークショップを開催。お子様から大人まで幅広く楽しめる内容です。
MOBIUMワークショップ
MOBIUMは大型バスをベースとする、移動を主体とした表現の場です。これまでにもさまざまな場所で、展示や音楽の公演、映像上映などを問わず表現活動を行ってきました。本イベントでは、山下ふ頭の風や日光など環境情報にフォーカスしたワークショップを開催予定。
04. 屋外エリアでの音楽イベント「Sound Squiggle」
屋外エリアの大型テントの中では、週末に音楽イベント「Sound Squiggle(サウンド・スクイグル)」を開催予定です。広大な屋外エリアからは、横浜港を臨む眺めをお楽しみいただけます。アート鑑賞の合間に、インプットしたものを自分自身の中に取り入れる時間や友人と話しながらアウトプットする時間を過ごす場としてもぴったりです。参加アーティストや開催日時は後日発表となります。
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「ART SQUIGLLE YOKOHAMA 2024」 開催概要
【タイトル】Art Squiggle Yokohama 2024 (アートスクイグルヨコハマ 2024 )
【サブタイトル】やわらかな試行錯誤 — 芸術とわたしたちを感じる45日間 —
【会期日時】2024年7⽉19⽇(⾦)〜9⽉1⽇(⽇) (45日間開催)
平日・日・祝日 11:00-20:00 (19:15 最終入場)/ 金・土 11:00-21:00 (20:15 最終入場)
【開催地】横浜山下ふ頭(〒231-0023 神奈川県横浜市中区山下町)
【入場料】前売り 2,200円
当⽇ 2,400円
⼤学⽣、⾼校⽣ 1,500円
横浜市⺠割 前売り 2,000円
当⽇ 2,200円
※中学⽣以下無料(入場時に受付にて学生証提示)
※障がい者⼿帳をお持ちの⽅と介護の⽅1名は無料
※前売り:来場日前日23:59までの購入が対象
※大学生、高校生:入場時に受付にて学生証提示
※横浜市⺠割:横浜市内在住の⽅(入場時に受付にて要証明)は⼀般料⾦より200円割引
【チケット販売】ArtSticker( https://artsticker.app/ )にて販売中
販売URL https://artsticker.page.link/ART_SQUIGGLE_YOKOHAMA_2024
【主催】アートスクイグル実行委員会 (マイナビ、他)
【企画制作】MAGUS、博報堂DYメディアパートナーズ
【後援】横浜市にぎわいスポーツ文化局、横浜港ハーバーリゾート協会、J-WAVE
【協力】東急、カリモク家具
【公式サイト】https://artsquiggle.com/
【公式SNS】
Instagram @artsquiggle_official https://www.instagram.com/artsquiggle_official