『キッチンから花束を』6月26日 御礼舞台挨拶レポート     @ヒューマントラストシネマ有楽町

株式会社ギグリーボックスのプレスリリース

「改めて感じるのはね、なんか目に見えない絆で、お客様と 結ばれてる。それをすごく感じます」 

ふーみんママ

1971年の開店以来、著名なクリエイターや文化人たちの食卓的存在となり、昼夜問わず賑わいをみせる中華風家庭料理の店「ふーみん」 と、 ふーみんママ のドキュメンタリー映画『キッチンから花束を』(5月31日から公開中)が、公開して4週目をむかえるヒューマントラストシネマ有楽町で御礼舞台挨拶を行いました。この日は菊池監督、ふーみんママこと斉風瑞さん、現「ふーみん」の代表、瀧澤一喜さんが登壇しました。

まず冒頭、菊池監督から「骨董通り、そして階段を下るとまずお店に、そしてお店に入るとまず見えてくるのはすごく大きな開かれた厨房。 そこには本当に大柄な料理人の方々が皆さん腕を振るっていて、その中にとてもとても小さなママがいる。その光景を記録したいなと思ったのが4年前。こうして、ママと、瀧澤さんと作品と一緒にここに今立てていること自体、すごい感無量です。ありがとうございます。」という挨拶で始まりました。

すでに公開から1ヶ月近く経ったことに問われた菊池監督は「まず、映画ってすごくたくさんの映画がいっぱい生まれ続けていて、1週間、2週間っていうのが大半だと思うんですが、今回4週ってすごい嬉しいなっていうのと、もう一つ嬉しいご報告が劇場さんからあって、5週目もヒューマントラストシネマ有楽町で続行が決定しました。ありがとうございます」と答え、客席から拍手が起こりました。

また、監督として伝えたかった所、こだわった所を聞かれ、「まず、一番は、あの数々の料理が”ふーみん”の厨房からホールに手渡される場所で取りたいなって思っていました。それが一番リアルだと思っていたので。数々の料理が出てくると思うんですが、一番心がけたのは、美味しそうに撮ろうとは思っていませんでした。美味しそうに撮るのではなく、なんかこう、料理を見たときに、グッときてほしいなっていうライティングだったり、物語を感じてほしいなっていうところを心がけましたね」

何回も本作を鑑賞しているというふーみんママ。改めて感想をお聞きすると、「どうですか、なかなか自分が主人公の映画っていうのは、人生の中で経験する人は少ないと思うんですけども。改めて感じるのはね、なんか目に見えない絆で、なんかお客様と結ばれてる。うん、それをすごく感じます」

映画化の話が来た時のことをふーみんママは「もう本当に、なんで、なんで、だったんです。それで最初のうちはお断りしていたと思うんですね。でもそのうち監督が会うたびに”撮りましょう”って言ってくださるので、ちょうど50年、”ふーみん”50年の年でしたので、50年の記念になればいいかって言ってお受けしたんです。まさかね、全国公開になるなんて夢にも思ってなかった」

同じく映画化の話をされた時のことを瀧澤さんは「一番最初に、店が終わって電車で帰っている途中に菊池監督から電話があって、”映画が撮りたいんだ”っていわれて、正直、映画ってきっとお金も時間もいっぱいかかるもんだと思って、”いいの?本当にやるの”って言ったのを覚えています。そしたら彼は、”いや、そういうことじゃないんだって。お金でも時間でもなくて、もう撮りたいんだ、残したいんだ”って言ってくれて。夜中24時くらいの話ですかね」

実は、菊池監督と瀧澤さんは小、中学校の同級生で、”キク””タキ”と呼び合う仲。偶然にもお店で20年ぶりの再会があり、現在に至る。「同級生とこうやって一緒に舞台に立てるっていうのはね、すご嬉しい」と菊池監督は語った。

”ふーみん”が長年愛されている理由を問われ、ふーみんママは「どうでしょうね。なんでしょう、多分、このちっちゃい私が調理場で一生懸命やってる姿を、皆さん応援してくださったのじゃないかなと思います。

今年はこれで行こうと思ってるんだけどっていう、冷やしそばを試食してもらったり、”パンチが足りない”とかね、いろいろ言ってくださる方がいらっしゃるんです。そういうお客様とそういう関係が多かったと思います」

司会者から「”ふーみん”に一度でも行ったことのある方、手を挙げていただけますか?」と客席に問いかけると、ほぼ全員が挙手。いかに”ふーみん”またママが愛されているかが、よく伝わる光景だった。

最後のコメントを振られたふーみんママからは、「継続は力なりっていうのをこの映画を通して実感しています。 頑張ってよかったです」

そして菊池監督は、「先週も熊本で舞台挨拶があって、そこでも皆さんにお話ししたんですけれども、料理ってあの風土だと思っていて、その土地だったり水だったり人だったりとか、なんかそういう料理、そしてやっぱり家族がすごい紡いできたものが料理なんじゃないかなって。そして、”ふーみん”は南青山っていう土地に根ざしてやってきたお店。でも全国にもきっとそういうお店がたくさんあって、この映画を観てくださったと。

もちろん”ふーみん”に来ていただくっていうこともあると思うんですが、なんか皆さんが持っている、その料理という、そのストーリーというか、そういうものを感じていただいて、一人だけではなく、大切な人や大好きな人と食卓を囲んでいただけたらなと思います、今日はありがとうございました」

斉風瑞(さいふうみ)と南青山「ふーみん」の物語

台湾人の両親をもち、日本で生まれ育った斉風瑞(ふーみんママ) は、

友人の一言から 1971 年、神宮前に小さな中華風家庭料理のお店「ふーみん」をオープン。父と母からもらった確かな味覚と温かな愛情。なぜ、「ふーみん」は 50 年にわたって愛されつづけるのか。様々なメニューが生まれたストーリー、ふーみんママと料理の原点。

数々の証言、日本と台湾、そして斉風瑞の家族を 3 年半にわたり追いつづけた長編ドキュメンタリー映画作品。

【公開劇場情報】

●5/31(金)~公開

東京 | ヒューマントラストシネマ有楽町

●6/14(金)〜

千葉 | 千葉劇場  

●6/21(金)〜

宮城 | フォーラム仙台 福島 | まちポレいわき 熊本 | Denkikan

●6/22(土)〜

沖縄 | 桜坂劇場

●6/28(金)〜

静岡 | 静岡シネ・ギャラリー 長野 | 長野千石劇場  センゲキシネマズ

●7/5(金)〜

静岡 | CINEMA e_RA 

●7/12金)〜

兵庫 | シネ・ピピア 広島 | 八丁座

●7/19(金)〜

山形 | フォーラム山形 

●7/26(金)〜

兵庫 | 豊岡劇場  大分 | 別府ブルーバード

●8/2(金)〜

宮崎 | 宮崎キネマ館

●8/9(金)〜

岡山 | シネ・クレール丸の内

●8/24(土)〜

群馬 | 前橋シネマハウス

●順次公開

山形| 鶴岡まちなかキネマ 広島 | 福山駅前シネマモード  大分 | 日田シネマテーク・リベルテ

 

※コピーライト:ⒸEight Pictures

予告編(youtube) URL  https://youtu.be/4R58nPbK2OY?feature=shared

斉風瑞      監督 菊池久志

語り:井川遥               台湾コーディネーター:青木由香

音楽:高木正勝             音楽プロデューサー:山田勝也

劇中イラスト:高妍            アートディレクション:GOO CHOKI PAR

照明:入尾明慶  粂川葉        プロデューサー:菊池久志  岩本桃子

ミックス:森浩一              配給:ギグリーボックス

メインビジュアル撮影:若木信吾   制作:エイトピクチャーズ

コピーライト:ⒸEight Pictures

公式HP:www.negiwantan.com   公式SNS:X、Instagra:@fumin_movie

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