UFCでの武道探求:戦闘スタイルの包括的ガイド

UFCとは、アルティメット ファイティング チャンピオンシップのことで、世界最高峰の総合格闘技団体の一つです。UFCは世界73か国以上から最高峰の選手が参戦し、29か国165都市で680以上の大会を開催しており、172の国および地域で40の言語でテレビ放送されます。イベントも年間40以上開催されています。総合格闘技の最高の団体と自称しており、世界中の総合格闘家が集結し、月に1回のメインイベントでさまざまな体重階級で戦います。ここではUFCのスタイルについて解説します。UFCは様々な格闘スタイルを取り入れており、これがこの団体の特徴であり人気が高い理由にもなっています。

格闘技は数百ある

格闘技の種類はどのくらいあるのでしょうか?調べてみると少なくとも180以上はあるようです。空手、テコンドー、ブラジリアン柔術などが有名ですが、たとえば忍術とかも一応格闘スタイルの一つとして数えられます。中には武器を使う格闘スタイルもありますが、さすがに武器の使用は基本的な総合格闘技のルールでは認められません(他の格闘技と比較すると総合格闘技のルールは規制が少ないのですが、それでも禁止行為はあります)。そのため、総合格闘技を始めてみたい、試合観戦を楽しみたい、スポーツベッティングで勝敗予想をやりたい、と考えている場合はよく出てくるスタイルだけ知っておけば十分だと思います。例えば、相撲だったら曙が昔総合格闘技に参戦していました。日本でも毎年大晦日に放送されていて視聴率も良かったので、試合を見た人は多いと思います。ただ戦績は1勝11敗となっており正直振るわなかったことから、今後相撲界から総合格闘技へ転向する選手は少ないのではないでしょうか。実際、あんまり相撲の出身者はいないですね。ということで、まずは総合格闘技でよく出てくるメジャーなスタイルを包括的に知っておきましょう。

ボクシング

ボクシングは各ラウンドの中でポイントを獲得していくスポーツで、打撃が中心となります。ポイントはリングの外で試合を見ているジャッジによって判定されます。たとえば、相手にパンチをヒットさせると得点になります。また、相手の打撃を防御した時なども得点になります。最終ラウンド終了後に各ボクサーの得点が決定されます。

試合はいくつかのラウンドに分かれています。通常3分となっており、ラウンド数は試合が始まる前に決定されます。そして各ラウンドの間には1分間の休憩時間が与えられます。この時間、ボクサーはリング隅に座り、トレーナーやコーチからアドバイスを受けられます。

ボクシングの試合はこのようにポイントを獲得して勝利する方法もありますが、観客が最も盛り上がる勝ち方は相手をノックアウトすることです。足以外の体のどこかが床に触れると、審判は10カウントを取ります。カウントが終了した時点で起き上がれなかった場合、その時点で試合が終了します。総合格闘技でもボクシング出身の選手の多くはKOを狙っています。

ちなみに現在最も活躍しているボクサーは井上尚弥選手。井上選手の試合はスポーツベットでも何度も対象になっており注目されています。まだまだボクシングで活躍していく選手だとは思いますが、もし井上選手のような選手が総合格闘技に転向するのも面白い。そんな未来に期待したいところです。

キックボクシング

キックボクシングはボクシングと比較すると戦術の自由度が高くなります。ボクシングはグローブを装着する形で手が制限されています。また、攻撃する場所はベルトより上のみに制限されます。それに対し、キックボクシングは手だけではなく足や膝なども使うことができます。

キックボクシングは複数の武道がルーツになっています。1970年代にアメリカで始まった比較的新しいスポーツです。ルールはボクシングと同じくポイント制で、ジャッジが各プレイヤーのパフォーマンスを判定し勝敗を決定します。もちろん、ノックアウトすればポイントに関係なく勝利可能です。

攻撃の選択肢が広いため、ボクシングよりもキックボクシングの方が総合格闘技に近いスポーツと言えるでしょう。そのため、キックボクシング出身の選手は総合格闘技に非常に多いです。

空手

空手は沖縄が発祥となっている武道です。キックボクシングとは対照的に歴史がかなり古く1300年代誕生とされています。一部投げ技、関節技、組技などが含まれるスタイルもありますが、基本的にはパンチ、キック、など打撃スタイルがメインになっています。

空手もポイント制のスポーツで、終了前に対戦相手より8ポイントリードした場合はその時点で勝ちとなります。得点となる技が出されると審判によって試合が一旦中断されます。そして、審判がその攻撃に対して「有効(1ポイント)」、「技あり(2ポイント)」、「一本(3ポイント)」を宣言します。その審判の掛け声とともにまた試合再開となります。

ちなみに空手を使う総合格闘家としては、リョート・マチダ選手が非常に有名です。22歳の時に日本からブラジルへ移住した選手です。UFCでも長く活躍しており、キャリアを通じてノックダウンを計14回も奪っています。ボクシングと比べると空手出身でUFCなどの総合格闘技で活躍している選手は正直少ないのですが、リョート・マチダ選手は空手の可能性を証明したと思います。今後は空手出身の総合格闘家も増えていくのかもしれません。

テコンドー

テコンドーは韓国発祥の武道です。特に蹴りに重点が置かれており、試合の中では頭の高さで飛び蹴りを繰り出す場面が多くみられます。試合は3ラウンドで行われます。試合終了時に最も多くポイントを獲得したプレイヤーが勝者となりますが、テコンドーもノックアウトによる勝利があります。

ポイント制で、相手の胴体や頭に蹴りやパンチを当てるとポイントが取れます。ただし、注目すべきは打撃に威力が伴わないとカウントされないという点です。軽く触ったようなキックの場合、相手に当てても審判はポイントとは認めません。

レスリング

レスリングは主に「タックル」に重点が置かれます。相手にタックルをしかけ、1秒間両肩をマット上にしっかり押さえつけると勝利となります。これをフォールと呼びます。これ以外にもたとえば相手の足をホールドする技(アンクルホールド)などを使ってポイントを稼ぎ試合に勝つことはできます。ただし、レスリングではほとんどの選手がタックルによるフォールを狙っているため、レスリングはタックルが中心の格闘技と言えるでしょう。

ムエタイ

ムエタイはキックボクシングと似ている格闘技として知られています。タイで古くからある武術で、16世紀頃発祥と言われています。キックボクシングと最も異なる点は「クリンチ」と呼ばれる相手の首をつかんで体制を崩す技が認められていることでしょう。また、採点の際は技の美しさや力強さが重視される点も特徴です。

ムエタイ選手として有名なのは日本ではブアカーオ選手でしょう。ストリートファイターに出てきそうな人間離れした肉体を持っています。ブアカーオ選手の試合が開催された時はまだステークなどスポーツベッティングが無い時代でしたが、もしあればそのオッズはどうなっていたのか気になるところです。本当に異常な強さでほとんど負けていなかったため、オッズは1.0倍に近いかなり低い状態になっていたと予想します。

ブラジリアン柔術

寝技主体の格闘技です。関節技や締め技を駆使して戦います。打撃は使わず、相手の動きやポジションをよく観察しそれに合わせて最適な技を繰り出していく格闘技になります。体だけでなく頭も使う格闘技とも言われます。

ロイス・グレイシーがブラジリアン柔術を使う格闘家として最も有名で伝説的な選手です。グレイシーは日本の桜庭和志とも戦っており、日本でも知っている人は多いでしょう。グレイシー一族が格闘技界で使ったテクニックはグレイシー柔術とも呼ばれます。総合格闘技で最も有効な戦闘スタイルの一つになっています。

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