株式会社KADOKAWAのプレスリリース
森見登美彦氏の初期代表作のひとつでアニメ版にもファンが多い『四畳半神話大系』。株式会社KADOKAWA(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:松原眞樹)は、続編となる『四畳半タイムマシンブルース』を2020年7月29日(金)に発売します。カバーイラストは、前作に続き、人気イラストレーター・中村佑介氏が担当。カメラを手にした明石さんと時計を中心に、様々な格好をしたキャラクターたちが賑やかに描かれています。
~著者よりメッセージ~
読者の皆様へ、新作小説『四畳半タイムマシンブルース』をお届けいたします。 森見登美彦の小説『四畳半神話大系』、劇団ヨーロッパ企画の舞台「サマータイムマシン・ブルース」。 この二者を合体させればどうなるか、という単純素朴な発想であります。 真夏の四畳半アパート「下鴨幽水荘」を舞台に、『四畳半神話大系』の登場人物たちが、 突然あらわれたタイムマシンをなんとか有効活用しようとするのですが……。 『四畳半神話大系』、じつに十六年ぶりの続篇(?)となります。 コロナの魔風が巷に吹きすさぶ今日この頃、この古風かつ明朗愉快な小説が、 息苦しい自粛生活における一服の清涼剤となれば幸いであります。 森見登美彦 |
【読みどころ 3つのポイント】
1.ひさびさ! 腐れ大学生ものにして『四畳半神話大系』続編
2.ついに! 森見登美彦と劇作家・上田誠、盟友コンビによる 異種コラボ
『四畳半神話大系』と「サマータイムマシン・ブルース」(劇団ヨーロッパ企画の舞台作品)が悪魔合体?
互いに信頼をよせる盟友二人の代表作がひとつになり、この夏いちばん熱いコラボレーションが実現!
3.もちろん! 中村佑介のオリジナル・カバーイラスト
懐かしいあの面々による不毛なやり取りと、タイムマシンをめぐるドタバタに、最初から最後までにやにやと頬が緩んでしまうこと請け合いです!
発表から長い年月が経ってもなお、根強い人気を誇る両作品。その魅力がかけ合わさった本作をどうぞお楽しみください!
★文芸WEBマガジン「カドブン」(https://kadobun.jp/)で第一章44ページ分を公開中!
https://kadobun.jp/serialstory/yojohantb/a5wdgvmfo6go.html
- 『四畳半タイムマシンブルース』について
史上最も迂闊(うかつ)な時間旅行者(タイムトラベラー)たちが繰り広げる冒険喜劇(コメディ)!
炎熱地獄と化した真夏の京都で、学生アパートに唯一のエアコンが動かなくなった。妖怪のごとき悪友・小津が昨夜リモコンを水没させたのだ。残りの夏をどうやって過ごせというのか? 「私」がひそかに想いを寄せるクールビューティ・明石さんと対策を協議しているとき、なんともモッサリした風貌の男子学生が現れた。なんと彼は25年後の未来からタイムマシンに乗ってやってきたという。そのとき「私」に天才的なひらめきが訪れた。このタイムマシンで昨日に戻って、壊れる前のリモコンを持ってくればいい! しかし、小津たちが昨日の世界を勝手気ままに改変するのを目の当たりにした「私」は、世界消滅の危機を予感する。
【書誌情報】
著者:森見登美彦
原案:上田 誠
発売予定:2020年07月29日(金)※電子書籍同日配信予定
定価:本体1,500円+税
装画:中村佑介
装丁:鈴木久美
判型:四六判 単行本
頁数:228頁
ISBN:9784041095638
初出:「カドブンノベル」2020年6月号~8月号
★情報ページ:https://www.kadokawa.co.jp/product/322002000899/
- 既刊情報『四畳半神話大系』(角川文庫) ★アニメ化作品
妄想してないで、とっとと恋路を走りやがれ!
私は冴えない大学3回生。バラ色のキャンパスライフを想像していたのに、現実はほど遠い。できれば1回生に戻ってやり直したい! 4つの並行世界で繰り広げられる、おかしくもほろ苦い青春ストーリー。
【書誌情報】
著者:森見登美彦
定価:本体680円+税
発売:2008年3月25日 ※電子書籍も配信中!
頁数:416頁
ISBN:9784043878017
★情報ページ:https://www.kadokawa.co.jp/product/200603000258/
- プロフィール紹介
【著者】森見登美彦(もりみ とみひこ)
1979年奈良県生まれ。京都大学農学部卒、同大学院農学研究科修士課程修了。2003年『太陽の塔』で日本ファンタジーノベル大賞を受賞しデビュー。07年『夜は短し歩けよ乙女』で山本周五郎賞、10年『ペンギン・ハイウェイ』で日本SF大賞を受賞。主な著書に『有頂天家族』『夜行』『熱帯』などがある。
【原案】上田 誠(うえだ まこと)
1979年京都府生まれ。劇作家、演出家、脚本家、構成作家。劇団ヨーロッパ企画代表。「サマータイムマシン・ブルース」は2001年初演、05年に映画化された。18年には続編「サマータイムマシン・ワンスモア」を上演。17年「来てけつかるべき新世界」で岸田國士戯曲賞受賞。森見登美彦原作のアニメ「四畳半神話大系」「夜は短し歩けよ乙女」「ペンギン・ハイウェイ」で脚本を担当。