パリ五輪競技「ブレイキン」でますます注目!テレビでも盛り上がるダンス熱を視聴質データで分析

REVISIO株式会社のプレスリリース

ご家庭に人体認識技術を搭載した機器を設置し、テレビスクリーンへの「注視」を測るREVISIO株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 郡谷康士、以下REVISIO)は、パリ五輪での「ブレイキン」競技採用に伴い日本でもますます高まるダンス人気の傾向を、地上波テレビ番組の視聴データを基に分析致しました。


パリ五輪で初採用!「ブレイキン」とは?

オリンピックで初めて正式種目として採用される「ブレイキン」は、ストリートカルチャーから生まれた新競技です。DJの即興の音楽に合わせて1対1で対戦。選手たちは事前に音楽を知らされないため、即興性と個性の表現力が問われます。主な要素は「トップロック」「フットワーク」「パワームーブ」「フリーズ」の4つで、これらを組み合わせたパフォーマンスで競い合います。

日本からの出場選手は、男子では旗手を務める「Shigekix」こと半井重幸選手(22歳)が注目株。スピーディーな動きと音楽との調和が持ち味で、世界選手権でのメダル獲得歴も。もう1名は「Hiro10」こと大能寛飛選手(19歳)で、今年に入ってから急成長を遂げているブレイキン日本代表最年少選手です。

女子では、世界選手権優勝経験を持つ2選手が出場。「AYUMI」福島あゆみ選手(41歳)は独自の技と巧みな足さばきが特徴。一方「AMI」湯浅亜実選手(25歳)は、流れるような動きと高い技術を持つオールラウンダーとして知られています。


テレビ番組でも盛り上がるダンス熱

パリ五輪が近づく中、各局が特番でダンス企画を放送し、いずれも大きな話題となりました。今回は、日本テレビ「THE DANCE DAY」、TBS「音楽の日」、フジテレビ「27時間テレビ」の視聴データを通して、日本のダンス人気を分析していきましょう。


■「THE DANCE DAY」は3年連続で個人全体注目度が上昇

「THE DANCE DAY」はプロアマ不問で「どれだけ観客を楽しませられるか、会場を沸かすことができるか」を重点に審査するダンスNo.1決定戦。3回目の開催となる今年は、年齢制限が撤廃され、より幅広い層のダンサーが参加可能になりました。

日本テレビでは、大会決勝の模様を毎年5月に放送していますが、注目度は年々上昇しており、視聴者のダンス熱の高まりがうかがえます。2022年の放送では個人全体注目度が62.2%だったのに対し、2024年には63.7%まで上昇。コア視聴層(13-49歳)の注目度も60%を超える高水準を維持しています。

さらに、2024年の放送では男性の注目度が62.6%、女性が64.6%と、性別を問わず高い支持を得ました。この番組で優勝したブレイキンチーム「JINJO CREW」のメンバーHiro10は、当時パリ五輪の日本代表候補でもあり(その後日本代表へ選出)、視聴者はオリンピックへの期待感をさらに高めたことでしょう。

■人気アーティスト18組・総勢125名による豪華ダンスバトルで魅了した「音楽の日」

TBSで2011年から毎年放送されている夏の大型音楽特番「音楽の日」でも、ここ数年はダンス企画に力を入れています。今年は「垣根は越えた!今度はバトルだ!」と題して、世界的ダンスパフォーマンスグループ・s**t kingzが企画をプロデュース。グループ対抗バトルや、各グループから選抜されたダンサー8名による1on1ダンスバトルなど、プライム帯の20時台を丸一時間使って企画を放送しました。

REVISIOでは、独自の毎分波形データを使って、このダンス企画の中で最も視聴者をくぎづけにしたのはどのシーンだったのか分析してみました。

緑色の波形は、「音楽の日」19時からの個人全体注目度の推移を表しています。ダンス企画が放送された20時台は、前後の時間帯より波形が上昇していることがわかります。

最も注視されたのは、グループ対抗バトルでSnow Manの岩本照さん・宮舘涼太さん・佐久間大介さんがパフォーマンスしたシーンで注目度は73.9%。プライム帯の平均を15%も超える高い注目度を獲得しました。最近はドラマやバラエティでの活躍が目立つSnow Manですが、対戦相手のBE:FIRSTに引けを取らない、エンターテイメント性溢れる演技を披露したことで視聴者をくぎづけに。SNSでも賞賛の声が相次ぎました。

企画はその後、総勢125名のパフォーマーが一堂に会し踊る圧巻のクライマックスを迎えます。1時間にわたるダンス企画全体の注目度は62.5%で、全体を通してもプライム帯の平均を超える結果となりました。

大型歌番組の中で、ダンスだけで構成された企画が成立する時代が来ることは、数年前までは考えられなかったことでしょう。ダンス人気は若年層や一部の人たちのものだけではなく、文化として日本に浸透していることが注目度の高さに表れていると言えそうです。

■芸人の本気ダンス!高校生たちとの見事なコラボレーションを披露した「27時間テレビ」

「日本一楽しい学園祭」をテーマに放送された今年のFNS27時間テレビ。同局の人気バラエティ「新しいカギ」出演メンバーの霜降り明星・チョコレートプラネット・ハナコが総合司会を務めました。学校かくれんぼ、逃走中、ハモネプなどフジテレビの人気コンテンツ特別版が放送される中、トリを飾った企画は「カギダンススタジアム」。全国各地の高校生ダンサーが、27時間テレビの出演タレント一人ずつとコラボして、この日のために作ったオリジナルダンスを披露しました。

芸人が忙しい合間を縫って本気でダンスに取り組む姿、高校生との強い絆を感じさせるパフォーマンスに多くの人が魅了されたこの企画を、毎分波形で振り返りましょう。


18:50頃から始まった同企画の中で、最も視聴者がくぎづけになったのは20:01。霜降り明星・せいやさんがKADOKAWA DREAMS YOUTHとのコラボダンスを披露したシーンでした。個人全体注目度は70.7%で、こちらも「音楽の日」同様プライム帯の平均を大きく超える注目度をたたき出しました。

KADOKAWA DREAMS YOUTHは「D.LEAGUE」の強豪KADOKAWA DREAMSの次世代を担うユースチーム。高校生とはいえ「プロダンサー」であるユースメンバーと「笑いのプロ」であるせいやさんは、互いにリスペクトし合いながら今回の企画コンセプト“日本一たのしいダンス”を徹底的に追及したダンスを作り上げました。

せいや×KADOKAWAチームのパフォーマンスは、全7組中の4組目、企画開始から約1時間が経過したタイミングでした。1組目~3組目までのパフォーマンスが想像をはるかに超える高いクオリティだったことで、視聴者は画面にくぎづけになったのでしょう。波形からは注目度がぐんぐん上昇していく様子が読み取れます。

ちなみに、カギダンススタジアムの優勝は5組目に登場したチョコレートプラネット松尾駿さん×埼玉県・武南高等学校でした。同チームのパフォーマンスが放送された20:30~21:00頃の個人全体注目度は64.4%。こちらも引き続き高い注目度を維持していました。

ダンス企画全体を通した個人全体注目度は62.0%でした。ダンスをテーマにしたコンテンツが、プライム帯で約3時間もの間多くの視聴者をくぎづけにしていたことは、まさにダンス人気の高まりを象徴している結果といえるでしょう。

このように、多くの人々を惹きつけ高い注目度を記録しているダンスコンテンツ。この人気ぶりは、ブレイキンというオリンピック新種目への注目度にも直結するでしょう。若い世代を中心として広がった支持が幅広い層に浸透し始めた今、パリ五輪でのブレイキン競技は日本においても盛り上がることは間違いありません。

ダイナミックな動きと音楽性、そして個性的な表現が融合するブレイキン。その魅力が、オリンピックという世界最大の舞台で花開く瞬間を、多くの人々が心待ちにしています。

ブレイキン競技は、女子8月9日、男子8月10日に行われます。

■最新のパリオリンピック中継の視聴率・注目度は「RE.Source」でご覧いただけます

REVISIOの視聴データ公開サイト「RE.Source」では、オリンピック中継を含む過去1週間の関東・関西地域での地上波6局7チャンネルの世帯視聴率・注目度を毎日更新中。どなたでも無料でご覧いただけます(注目度をご覧頂く際はお名前とメールアドレスの登録が必要です)。ぜひアクセスしてみてください。

■その他のテレビ番組分析は「視聴質ブログ」をチェック

REVISIOでは、視聴者がテレビに目線をどれだけ向けたかという「注視データ」を毎秒で独自に取得しております。REVISIOが運営する「視聴質ブログ」では、このデータを用いて各クールごとのドラマや人気のバラエティ番組、話題になったスポーツ中継などジャンルを問わずテレビ番組を分析したコラムを無料公開しております。ぜひご覧ください。


■今回分析に利用した指標について

※注目度とは?
テレビの前にいる人(滞在者)のうち、テレビ画面に視線を向けていた人(注視者)の割合を表します。シーンに注目している度合いがわかります。

注目度説明画像

<本件に関する問い合わせ先>

REVISIO株式会社 広報担当 安武
東京都千代田区大手町1丁目6番1号大手町ビル
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Tel(担当直通) 050-5897-4931

【REVISIO株式会社について】

REVISIO株式会社は2022/10/1より、TVISION INSIGHTS株式会社から社名を変更いたしました。
人体認識技術によってテレビ番組・CMの視聴態勢データを取得し、BtoB向け視聴分析サービスを提供しています。ご家庭のテレビに、REVISIOが独自に開発した人体認識技術を搭載した調査機器を設置し、調査参加者の視聴態勢を毎秒で自動的に取得。「誰がテレビの前にいて、ちゃんと見ているか」というREVISIO独自の注視データを広告主・広告会社・放送局など国内累計200社以上のクライアントにご活用いただいています。
現在、国内では関東エリアの2,000世帯・関西エリア600世帯、地上波/MX/BSの全番組の視聴データ、ならびにコネクテッドTVの注視データを提供しています。

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