【高校部活動に関する意識調査】ダンス部を通して得られるものは”仲間”と”リスペクト精神” ー X世代からZ世代の意識に変化

話題のブレイキンも高校ダンス部に広まる

エイベックス・エンタテインメント株式会社のプレスリリース

 エイベックス・アライアンス&パートナーズ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:丹雅彦、以下AAP)は、高校の部活動とダンス部に関する識査を実施しました。エイベックスは、創業以来ダンスミュージックやダンスアニメ、ダンススクール、また、次世代を担う高校生にダンスを通じた社会経験機会の創出として『avex presents DANCE CLUB CHAMPIONSHIP(全国高等学校ダンス部選手権)』を開催するなど、多様な形でダンスカルチャーを盛り上げて参りました。

そこで、高校部活動におけるダンス部の実態を再認識することを目的に、X・Y・Z世代ごとに、ダンスの魅力についてのアンケート調査を実施し、調査結果を基にダンスカルチャーを今なお牽引するTRFのSAMとダンス部メディア「ダンスク!」を運営する石原ヒサヨシ氏にインタビューを行いました。主な調査結果は、以下の通りです。

▼調査結果サマリー

パリオリンピックの新種目にブレイキンが採用されることで関心を集めているダンス。X世代(1960年?1979年生まれ)・Y世代(1980年?1995年生まれ)・Z世代(1995年~2010年生まれ)に分けて、高校部活動についてとダンス部についての実態を調査。

その結果、Z世代は部活動において「仲間や相手チームを讃えあう・尊重する」ことを重視しており、X世代との間で最も大きな意識の差がありました。また、ダンス部の魅力については、「みんなと一緒に一つのことを成し遂げられる」ことが、世代を問わず最高く、チームワークや仲間を尊重する、大切にする意識が高まっていることがわかりました。

▼調査結果概要

1:X世代と比べZ世代が重視する部活動の指針は「仲間や相手チームを讃えあう・尊重する」ことであり、日ごろから大切にしている価値観と一致

2:ダンス部の魅力は、世代を問わず「チームワーク」、「仲間や相手チームを讃えあう・尊重する」こと

3:ダンス部の魅力は「団結力」や「表現力」の向上。Z世代では「コミュニケーション能力」の向上が増加

 

1:部活動の指針は「仲間や相手チームを讃えあう・尊重する」ことがZ世代で大きく変化

全体的にX世代からZ世代にかけて、ポイントが高くなりましたが、最もポイント差が開いたのは

「仲間や相手チームを讃えあう、尊重する」で、18.9ポイントの差となりました。

また、Z世代においては、「自分たちで考え、主体的に行動する」、「チームメンバーとの絆や団結力を大切にしていた」項目もポイントが高く、仲間をリスペクトすることやチームワークを大切にしていることがわかりました。

 

また、日ごろから大切にしている価値観や行動について、X世代が「他人から認められることより、自分らしく生きることを大切にしたい」と回答した人が多かった一方で、Z世代は「他人を蹴落とすのではなく、みんなで乗り越えていく」と回答した人が多く、Z世代は部活動同様に、仲間や相手チームを讃えあう・尊重することを重要視していることが分かりました。

 

2:ダンス部所属のZ世代でも「チームワーク」、「仲間や相手チームを讃えあう・尊重する」ことが大切

ダンス部に所属していたZ世代でも、「チームワーク・団結力」についで、「仲間や相手チームを讃えあう、尊重する」を大切にしていたと答えた人が多かったことがわかりました。

▼ダンス部メディア「ダンスク!」を運営する石原氏が語る、ダンス部の特徴

「仲間と出会え、一生の宝物のような経験や表現力が得られる」

高校ダンス部は勝ち負けだけではない経験を手に入れることができる。3年間の集大成をステージでみんなが一体になれる瞬間はかけがえのないものです。仲間と出会い、新しい自分の居場所を探す中で、ダンスでクライマックスを迎える何とも言えない心の充実感は醍醐味だと思います。

また、部活動としてダンスに取り組んでいるケースは世界的に見てもあまりなく、ストリートダンスを全員でやるような協調性やチームワークは日本人ならではの競技だと言えます。

3:ダンス部の魅力は「コミュニケーション能力」の意識に変化

ダンス部に所属していたX~Z世代を比較して、ポイントが大きく増えたのは「コミュニケーション能力の向上」であることがわかりました。また、「みんなと一緒にひとつのことを成し遂げられる」のポイントは下がっているものの、全体的には高いポイントを得ています。

▼TRF・SAMさんが見る、ダンスの魅力「ダンスはアート。自分の内側を表現していく世界」

どちらかというとダンスはスポーツより、アートに近い。自分の中にあるものを外に表現していくっていう世界。その世界を自分たちで表現して踊って、結果コミュニケーションにも繋がる。みんなで一緒にひとつのものを作ることに充実感を感じられます。また、ダンスは時代が進めば進むだけ進化していく、常にトレンドが生まれるクリエイディブな領域にあるように感じます。

ストリートカルチャーやエックスゲームがどんどんメジャーになっていますが、ダンスが注目されるのは少し遅かったのかなと思います。個人的にはブレイキンは特にカルチャー的な要素が多いので、技だけではなく、どれくらいフリーズしたかとか、音がよく効いてるかとか、そういった部分にも注目してもらいたいです。

▼石原氏「ヒップホップカルチャーの進化に期待」

ブレイキンが注目されて、大多数の方に影響を与えることができる。そういう意味ではストリートカルチャーの進化の大きなタイミングになったと思います。Shigekix(半井 重幸)がスターになることにも期待したいし、高校ダンス部においてもブレイキンのチームが増えていってほしいと思います。

第12回DCC関東大会にて、ブレイキンで優勝した武南高等学校

 エイベックスでは、ダンスを通じた高校生の部活動に関する調査、並びにダンスカルチャーを発展させるための情報を引き続き発信していく予定です。


▼プロフィール/SAM(TRF・ダンスクリエーター)

1962年、埼玉県生まれ。15歳で初めてダンスの面白さを知り、単身ニューヨークへダンス留学。1993年、TRFのメンバーとしてメジャーデビュー。コンサートのステージ構成・演出をはじめ、多数のアーティストの振付、プロデュースを行い、ダンスクリエーターとして活躍中。2016年には一般社団法人ダレデモダンスを設立、代表理事に就任。 誰もがダンスに親しみやすい環境を創出し、子どもからシニアまで幅広い年代へのダンスの普と、質の高い指導者の育成、ダンサーの活躍の場の拡大を目指す活動を行っている。

▼『第12回 全国高等学校ダンス部選手権 | DANCE CLUB CHAMPIONSHIP』 決勝大会概要

DANCE CLUB CHAMPIONSHIPは全国高等学校のダンス部の頂点を決めるダンスのイベントです。漢字二文字に込められたテーマの表現力、技術力、独創性などを競います。

開催日時:2024年8月20日(火) 開場 13:20/開演 14:30

会場:東京ガーデンシアター(東京都江東区有明2-1-6)

公式サイト https://dcc.avex.jp/

▼調査概要

調査名:高校生の部活動に関する調査

調査委託先:マクロミル

調査方法:インターネットリサーチ

調査対象者:全国18~64歳の最終学歴高校卒業以上の部活動経験者(現役高校生除く)

回答者数:1,104人

割付方法:世代別割付

調査実施期間:2024年3月13日(水)~2024年3月19日(火)

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