【国立劇場おきなわ】第3回「新作組踊戯曲大賞」奨励賞2作品一挙上演!

ー結ばれないはずの二人の恋を描いた「玉掛けの糸(作・鈴木耕太)」と開戦により生き別れになった二人を描いた「恋染の手巾(作・大城貴幸)」。次代へ繋ぐ伝統芸能の新作ならではの魅力ー

文化庁のプレスリリース

新作組踊「玉掛けの糸」「恋染の手巾」

国立劇場おきなわでは、未来へとつながる新たな作品の創造を目指して、組踊上演300年記念の都市に当たる令和元年度から、「新作組踊戯曲大賞」の公募事業をスタートしました。

第3回新作組踊戯曲大賞で奨励賞をとった2作品を舞台化して、今回一挙に上演します。

 →選評はこちら

なお、うちなーぐち(沖縄の方言)で上演しておりますが、舞台両端に設置した電光掲示板で現代語訳の字幕が表示されますので、うちなーぐちが分からない方でも安心してお楽しみいただけます。


日時:令和6年(2024年)9月28日(土)14時開演

会場 国立劇場おきなわ 大劇場

   (沖縄県浦添市勢理客四丁目14番1号)

観劇料:一般3,700円、友の会2,960円、大学生等2,000円、高校生以下1,000円、

    障がい者割2,960円、エコノミー割(見えづらい席)1,850円   

※友の会入会キャンペーン中で、今なら入会金0円。年会費の1,050円だけで入会できます。

 入会後すぐから友の会料金でチケットを購入いただけます。

<出演者・あらすじ>

【第一部】
 新作組踊「玉掛けの糸」作:鈴木耕太           
   演出 振付:金城真次

(あらすじ)
 山奥に一匹で住む蜘蛛の真嘉戸は、毎日獲物をとって暮らしていたが、他の者の命を奪って生きることに疑問を抱いていた。若夏のある日、美しい娘・真露と森を楽しんでいた父親・蝶大主が、偶然にも真嘉戸の巣にかかってしまい、大騒動になってしまう。この出会いが真嘉戸と真露の運命を変えていくことになるのだが、果たして、結ばれないはずの天敵同士である真嘉戸と真露の恋の行方は?

【配役】
  真嘉戸:髙井賢太郎
  蝶大主:上原崇弘
  真露 :仲宗根朝子
  三良 :國場海里

〈地謡〉
 歌三線:赤嶺武志 玉城和樹 竹田祐規 金城亮太
  箏 :米須弥生
  笛 :横目大哉
 胡 弓:森田夏子
 太 鼓:久志大樹

【第二部】
 新作組踊「恋染の手巾」作:大城貴幸
   演出 振付:比嘉いずみ 音楽監修 :大城貴幸

(あらすじ)
 今帰仁生まれの佐久田之子は亡き父の代わりに、遠く離れた沖永良部島に勤めており、島の娘である真鶴と契りを交わす。真鶴から子ができたことを聞いた佐久田之子は喜ぶが、どこか浮かない顔をしていた。心配した真鶴が訊ねると、今帰仁に残してきた母が病に伏しているという。真鶴の勧めにより、故郷へ一度帰ることにした佐久田之子。旅立つ佐久田之子へ真鶴が想いを込めて染めた手巾を手渡し、2人は再会を誓い合う。そんな中、琉球と薩摩が開戦し、2人は生き別れとなってしまい・・・。

【配役】
  佐久田之子:玉城匠
  真鶴   :石嶺李安
  島のノロ :中村知子
  村人   :髙宮城実人 下地心一郎 島袋浩大
       
〈地謡〉
 歌三線:平良大 瀬良垣幸男 島袋奈美 前田博美
  箏 :池間北斗
  笛 :大城建大郎
 胡 弓:大城希里
 太 鼓:宮里和希

※演目・出演者等は変更となる場合がございます。あらかじめご了承ください。

【公演情報詳細】

(日本語)https://www.nt-okinawa.or.jp/performance-info/detail?performance_id=2565

(English)https://www.nt-okinawa.or.jp/english/schedule-for-independent-performances/detail-en/project-performance-in-september-project-20240928


【組踊とは】国立劇場おきなわホームページより転載

組踊とは、唱え、音楽、踊りによって構成される歌舞劇です。組踊は、中国から琉球王国の新しい国王を任命するためにやって来る中国皇帝の使者である冊封使を歓待するため、18世紀初頭の踊奉行であった玉城朝薫によって創始され、1719年の尚敬王の冊封儀礼の際に「二童敵討」と「執心鐘入」が初めて演じられました。

朝薫は、琉球古来の芸能や故事を基礎に、日本芸能(能や歌舞伎)や中国の演劇からヒントを得て組踊を創りました。朝薫が創作した上記2作品の他、「銘苅子」「女物狂」「孝行の巻」は〈朝薫の五番〉と呼ばれ、現在でも人気のある完成度の高い作品です。

1972年、組踊は我が国の優れた芸能の一つであるとして、国の重要無形文化財に指定されました。また、2010年にはユネスコの無形文化遺産となり、世界的にもその価値が高く評価されています。

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