河合拓始(ピアノ)&北嶋愛季(チェロ)、山本和智(作曲)による福岡でのスペシャルイベント開催決定!

2024年9月、福岡の現代音楽シーンを牽引する河合拓始と国内外で精力的な活動を展開している北嶋愛季のライブ、レクチャーやテレビ番組の出演で注目を集める山本和智のレクチャーコンサートが福岡で初開催!

株式会社しろばら百藝社のプレスリリース

河合拓始(ピアノ) 北嶋愛季(チェロ) 山本和智(作曲)

① 河合拓始(Pf)X 北嶋愛季(Vc)LIVE

福岡の現代の音楽シーンを牽引するピアニスト・河合拓始と、バロックから現代音楽、即興演奏までを縦横無尽に行き来する気鋭のチェリスト・北嶋愛季が、待望の共演を福岡で実現します。

会場は、ユニークな音楽スペースとして数々の意欲的な企画が発信されている「箱崎水族舘喫茶室」。福岡初登場となる北嶋愛季と、箱水の常連である河合拓始が織りなす即興デュオは、音楽ファン必見のスペシャルな夜を演出します。

プログラムの見どころ

プログラムには、一柳慧の「ピアノ音楽・第二」(1959)をはじめ、「弦楽器のために・第二」(1961)「ピアノ音楽・第四&第六」(1960-61)など、図形楽譜を用いた前衛的な作品が含まれています。これらの作品は、アメリカ留学から帰国した一柳が、日本の音楽界に衝撃を与えた「ケージ・ショック」の頃に生み出されたものであり、特に「ピアノ音楽・第六」は、大音量での高速演奏が指示されたユニークな楽曲で、迫力あるパフォーマンスが期待されます。

また、北嶋愛季が再演を重ねてきた山本和智の作品「『ヴァーチャリティの平原』第1部 ⅲ-軌道A」(2017年)は、チェロの多様な可能性を引き出す作品として注目されています。オーストラリアの作曲家リザ・リムの「Cello playing – as Meteorology」(2021)は、チェロの演奏を「気象学」に見立てた詩的な作品であり、さらに北嶋が自ら書き下ろした「雲 – アンサンブルのための」(2024)は、同じく気象をテーマにしながら、人間の多様性に鋭く切り込む作品です。北嶋の繊細かつ力強い演奏と、彼女の鋭い視点を堪能できることでしょう。

河合拓始による「あじずモ」(2018)は、「味覚」をテーマにした斬新な作品であり、観客も塩を味わいながら音楽を体験するというユニークな演出が施されます。さらに、二人の初共演となる即興演奏も予定されており、この特別な一夜を通じて、現代音楽の多様性と深みを五感で堪能できる貴重な機会となることでしょう。

演奏曲目(順不同)

一柳慧:「ピアノ音楽・第二」(1959) <ピアノソロ>

一柳慧:「弦楽器のために・第二」(1961) + 「ピアノ音楽・第四」(1960) + 「ピアノ音楽・第六」(1961) <ピアノ+チェロ>

山本和智:『ヴァーチャリティの平原』第1部 ⅲ-軌道A」(2017) <チェロソロ>

河合拓始:「あじずモ」(2018)  #1醤油 #2塩 <ピアノ+チェロ>

Liza Lim:Cello playing – as Meterology (2021) <チェロソロ>
北嶋愛季:「雲 – アンサンブルのための」(2024) <ピアノ+チェロ+語り>

出演者紹介

河合拓始は、福岡県糸島市在住のピアニスト兼作曲家で、現代音楽と即興演奏の分野でその名を馳せています。京都大学経済学部を卒業後、東京藝術大学大学院で音楽学を専攻し、以来、ソロやアンサンブル、様々なジャンルのアーティストとの共演を通じて、豊富なキャリアを積み上げてきました。彼の作品は、トイピアノや鍵盤ハーモニカによるものなど、多様なスタイルを持ち、数々のCDも発表されています。現在、糸島国際芸術祭「糸島芸農」の実行委員を務め、地域の文化振興にも貢献しています。

北嶋愛季は、バロックから現代音楽、即興演奏まで幅広いジャンルで活躍するチェリストです。桐朋学園大学を卒業後、ドイツでの研修を経て、インターナショナル・アンサンブル・モデルン・アカデミーの奨学生として研鑽を積み、メンデルスゾーン・ドイツ国立音楽大学コンクール現代音楽アンサンブル部門で第3位を受賞しました。現在も、ヨーロッパや日本の主要な現代音楽祭に出演し、国際的に活躍しています。

待望の共演は福岡で実現します。どうぞお見逃しなく!


②山本和智による「レクチャー&コンサート」in 福岡「つまり、現代音楽とは。」

現代音楽の魅力をわかりやすく解説 – 作曲家・山本和智によるレクチャー&コンサート

昨年、千葉県浦安市で開催されたレクチャーコンサートで大好評を博した作曲家・山本和智が、ついに福岡に初登場します。現代音楽の第一人者である山本が、独学で習得した音楽と作曲の知識を駆使し、難解と思われがちな現代音楽をわかりやすく解説します。

山本の語り口は、聴衆に寄り添った親しみやすさが特徴で、これまでにも多くのファンを魅了してきました。テレビ番組では劇団ひとりさんを現代音楽の世界へと誘うトークを披露し、その卓越した解説力が注目されています。

午前0時の森(日テレ)2024年2月19日放送回出演時の様子

講師の紹介

山本和智は、オーケストラから室内楽、映画音楽まで幅広いジャンルで活躍し、国際的に高い評価を受けている作曲家です。2006年にはモリナーリ国際作曲賞(カナダ)で第1位を獲得し、2009年度武満徹作曲賞では第2位を受賞するなど、数多くの受賞歴があります。2024年2月には、神奈川フィルハーモニー管弦楽団の定期公演で新作委嘱作品が演奏され、今年度後半には邦楽演奏者による新作が次々と発表される予定です。

特別ゲストの北嶋愛季とともに

今回のレクチャー&コンサートでは、山本和智が全幅の信頼を寄せるチェリスト・北嶋愛季を迎え、演奏を交えた特別なひとときをお届けします。前半は、山本による「現代音楽」の解説、後半は北嶋による演奏で、現代音楽の世界をさらに深く探求していただけます。会場は、コーヒーが自慢の「箱崎水族舘喫茶室」。リラックスした雰囲気の中で、現代音楽の魅力を存分に味わってください。

演奏作品(予定・順不同)

  • J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲 第一番より前奏曲

  • J.ケージ:龍安寺(一部)

  • H.ラッヘンマン:プレッション

  • 山本和智:『ヴァーチャリティの平原』第1部 ⅲ-軌道A」

現代音楽に苦手意識を持っている方こそ必聴です。どうぞお楽しみに!


福岡第一高等学校音楽科での特別レクチャー ※非公開

山本和智と北嶋愛季が、福岡第一高等学校の音楽科の学生に向けて、現代音楽についての特別レクチャーを行います。作曲家と演奏家の視点から現代音楽の魅力を紐解き、学生たちはその豊かな表現と奥深さに触れる貴重な機会となるでしょう。


概要

① 河合拓始(Pf) X 北嶋愛季(Vc)LIVE

日時: 2024年9月6日(金)19:00開演(18:30開場)

会場: 箱崎水族舘喫茶室(福岡市東区箱崎1-37-21)
TEL: 092-986-4134
http://www.hakosui.net/

料金: 2,000円+1ドリンクオーダー(要予約)

出演: 河合拓始(ピアノ)、北嶋愛季(チェロ)

主催・お問い合わせ: 株式会社しろばら百藝社
Email: info@shirobara-artisan.com

予約フォーム: https://forms.gle/SakGAzkVhQmqSjiF8

イベント詳細: https://shirobara-artisan.com/20240906-hakosui/

② レクチャー&コンサート「つまり、現代音楽とは。」

日時: 2024年9月8日(日)14:00開演(13:30開場)

会場: 箱崎水族舘喫茶室(福岡市東区箱崎1-37-21)
TEL: 092-986-4134
http://www.hakosui.net/

料金: 2,000円+1ドリンクオーダー(要予約)

出演: 山本和智(作曲)、北嶋愛季(チェロ)

主催・お問い合わせ: 株式会社しろばら百藝社
Email: info@shirobara-artisan.com

予約フォーム: https://forms.gle/ma6C7YLuVUa88VuH8

イベント詳細: https://shirobara-artisan.com/240908_lecture/

両イベントとも、予約は上記の予約フォームまたは、info@shirobara-artisan.comまで、イベント名、お名前、人数をお知らせください。

③ 福岡第一高等学校音楽科での特別レクチャー ※非公開

日時: 2024年9月5日(木)13:40~15:30

会場: 福岡第一高等学校 音楽実習室(福岡県福岡市南区向野1丁目7)

備考: こちらは関係者のみの非公開イベントです。取材を希望されるプレス関係者の方は、株式会社しろばら百藝社までご連絡ください。
Email: info@shirobara-artisan.com


プロフィール

河合拓始 KWAI Takuji

ピアニスト、作曲家。1963年兵庫県神戸市生まれ。幼時よりクラシックピアノを学び、その後現代音楽に取り組む。1987年頃から即興演奏を始める。1988年京都大学経済学部(社会思想史専攻)卒業、1991年東京藝術大学大学院(音楽学専攻)修了。在学中から即興音楽家としてソロやアンサンブルのほか、様々なジャンルのアーティストと共働する。近年は現代音楽作品コンサートと即興ライブを中心に、作曲、トイピアノや鍵盤ハーモニカの演奏会、朗読や舞踊との共演、ことば表現やパフォーマンス、一般の方々とのワークショップなど活動は多岐に渡る。 2008年・2012年欧州演奏旅行。2011年ニューヨークでの第一回UnCaged Toy Piano Festivalに招聘参加。東京で二十数年活動後、2012年から福岡県糸島市在住。CDに図形楽譜による「一柳慧ピアノ音楽」(Omegapoint)、トイピアノによる「マ・メール・ロワ」「小組曲」(Novel Cell Poem)など。糸島国際芸術祭「糸島芸農」実行委員。任意団体「くさびら企画」(旧:クリスチャン・ウォルフの音楽コンサート実行委員会)代表。

公式ウェブサイト:http://www.sepia.dti.ne.jp/kawai/

近年の主なコンサート:
2023年 「自然真営楽」(アクロス福岡円形ホール)
2022年 「ここが家だ」(アクロス福岡円形ホール)
2021年 「システムを変える~クリスチャン・ウォルフの音楽」(アクロス福岡円形ホール)
2021年 「一柳慧マラソンコンサート」(神奈川県立音楽堂)
2018年~ プロジェクト”あじミずモ”
2015年・2018年 「高橋アキ+河合拓始・二台ピアノコンサート」(両国門天ホール)
2014年~ 糸島国際芸術祭「糸島芸農」(隔年開催)で”イなりプロジェクト”奉納パフォーマンス
2014年 「ヘッセに寄せて」(東京、福岡、神戸など)
2013年 「実験工房ピアノ演奏会再現コンサート」(北九州芸術劇場、世田谷美術館)

Photo: Shu Nakagawa

北嶋愛季 KITAJIMA Aki

チェリスト・保育士・パフォーマンスコーチ。 

千葉県出身。7歳よりチェロを始める。桐朋女子高等学校音楽科(男女共学)および桐朋学園大学音楽学部卒業。松波恵子氏、また東京音楽大学大学院研究科(科目等履修生)に おいて堀了介氏に師事。 ドイツ国立トロッシンゲン音楽大学においてチェロをフランシス・グトン氏、現代音楽をエリック・ボルギア氏(アンサンブル・アスコルタ)、即興演奏をハラルド・キミング氏、トーマス・ヴェンク氏に師事。2013 年ディプロム課程修了。   

2013/14年度インターナショナル・アンサンブル・モデルン・アカデミー奨学生 として、アンサンブル・ モデルンの元で研修。メンデルスゾーン・ドイツ国立音楽大学コンクール現代音楽アンサンブル部門第3位受賞 。

ドイツ国立フランクフルト音楽・舞台芸術大学において、バロックチェロをクリスティン・フォン・デア・ゴルツ氏に師事。2017年修士号取得。

「クルト・ヴァイル音 楽祭(デッサウ/ドイツ)」「Die Ruhrtriennale(デュイスブルク/ドイツ)」「cresc…ビエ   ンナーレ現代音楽祭  (フランクフルト/ドイツ)」「ガウデアムス音楽週間(ユトレヒト/オランダ)」「サントリーサマーフェスティバル(東京)」などの現代音楽祭、また日本作曲家協議会、日本現代音楽協会、21世紀音楽の会などが主催する現代音楽演奏会に出演し、同世代作曲家の初演にも多く携わる。 弦楽四重奏として出演した第三回 伊左治直 個展~南蛮劇場」が第18回(2018年度)佐治敬三賞受賞。 

2018年より、バロックチェロとモダンチェロ 2 台のチェロによるリサイタルを、フランクフルト・ミュンヘン・東京で定期的 に行う。 

即興デュオOKA-ARUKI、近現代の室内楽曲を探求、発表する「みのりて」、親子向けワークショップや演奏会を行うciel各メンバー。
www.akikitajima.com

Photo: Jörgen Axelvall

山本和智 YAMAMOTO Kazutomo

独学で作曲を学ぶ。オーケストラ、室内楽、アンサンブル、合唱、独奏曲、映画音楽など作曲活動は広範にわたり、2006年モリナーリ国際作曲賞第1位(カナダ)、2007年AIC / Mostly Modern 国際作曲コンクール第1位(アイルランド)、 2009年度武満徹作曲賞第2位、2010年第5回JFC作曲賞、2011年TOKYO EXPERIMENTAL FESTIVAL- SOUND, ART & PERFORMANCE vol.7奨励賞受賞など、作品は国内外問わず高く評価されており、2020年にはサントリーサマーフェスティバルにてオーケストラ作品の新作を初演し好評を博した。2009年より『特殊音樂祭』をプロデュース。現代音楽ファンのみならず多くの聴衆を獲得し注目度の高いイベントへと成長させた。今後も、作曲・プロデュースの両面で活躍が期待されている。和光大学表現学部総合文化学科非常勤講師。

https://kazutomoyamamoto.b-sheet.jp

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