宮沢賢治の音楽が甦る特別な夜 ー国指定重要文化財で味わうナイトコンサートー [ SEE SHUN-KAN 青春館コンサートシリーズ ]

盛岡市の中心にある国指定重要文化財「もりおか啄木・賢治青春館(旧第九十銀行本店本館)」で、宮沢賢治の音楽と文学に深く結びついた特別なナイトコンサートが開催されます。

NPO法人いわてアートサポートセンターのプレスリリース

今回のコンサートでは、賢治が体験してきた名曲をひもとき、その宇宙を追体験できます。

宮沢賢治が青年時代を過ごした当時からある旧第九十銀行本店本館で、賢治が当時に学んでいた

チェロの音色が蘇ります。

また、コンサート前後には、明治期のレトロな街並みを散策し、盛岡の夜を楽しむこともできます。

音楽と文学、歴史が交差するこの特別な夜をぜひご堪能ください。


■イベント概要

第1回 SEE SHUN-KANコンサートシリーズ

「賢治の記憶 ー宮沢賢治が触れたチェロの名曲を紐解くー」

山口奏・満田俊彦チェロコンサート

  • 日時:2024年9月28日(土) 19:00開演(18:30開場)

  • 会場:もりおか啄木・賢治青春館 2階展示ホール

  • 料金:3,000円(全席自由)

  • 定員:60席限定

  • 出演者:山口奏(チェロ)、満田俊彦(ピアノ)

宮沢賢治は、30歳の頃チェロを担いで東京に行き、3日間チェロのレッスンを受けたと言われています。その時『ヴィオロンセロ教本」を先生からもらい、岩手に戻ります。今回のコンサートでは、賢治も学んだであろう教本から、チェロの名曲をピックアップし、お聞きいただきます。チェロは岩手県出身でプラハに留学中のチェリスト=山口奏さんによる演奏です。 


第2回 SEE SHUN-KANコンサートシリーズ

「賢治の愛した音楽 ー宮沢賢治が愛した音楽を木管三重奏でひらくー」

トリオアンサンブル ワンズコンサート

  • 日時:2024年10月19日(土) 19:00開演/10月20日(日)11:00開演

  • 会場:もりおか啄木・賢治青春館 2階展示ホール

  • 料金:2,000円(全席自由)

  • 定員:各回60席限定

  • 出演者:トリオアンサンブル ワンズ(木管三重奏)

宮沢賢治が聞いていたとされるレコードには、数多くの作曲家の曲が含まれています。今回はその中から、モーツァルト第40番などを木管三重奏の響きでお聞きいただきます。また、種山ヶ原の歌として、賢治が詩をつけた〈家路〉、モーツァルト《ドン・ジョヴァンニ》の『お手をどうぞ』を主題にしたベートーヴェンによる三重奏曲へと「歌」をテーマにした親しみやすいプログラムをお届けします。


■観光スポットとして

もりおか啄木・賢治青春館

このコンサートが開催される「もりおか啄木・賢治青春館」は、国の重要文化財に指定されている歴史的建造物です。明治期のドイツ風ロマネスク様式とアールヌーボー風のデザインが融合した建物の中で、賢治が愛した音楽を堪能できる贅沢な時間を提供いたします。明治43年に第九十銀行本店本館として落成。 設計は盛岡出身の設計技師、横濱勉。

また、コンサート前後には、近隣の「岩手銀行赤レンガ館」など、明治期に建てられた建造物や町家建築を巡る街歩きも楽しめます。歴史と文化に浸りながら、盛岡の魅力を再発見できるこの機会は、国内外の観光客にとっても見逃せない体験となるはずです。

岩手県盛岡市中ノ橋通1丁目1-25

■チケット情報・お問い合わせ先

購入方法:
もりおか啄木・賢治青春館、もりおか町家物語館、カワトク、井上楽器、オンライン予約可
[第1回コンサート]https://seishunkan.jp/archives/events/events-235
[第2回コンサート] https://seishunkan.jp/archives/events/events-239

お問い合わせ:
NPO法人いわてアートサポートセンター
TEL:019-656-8145
MAIL:seishunkan@iwate-arts.jp
WEB:https://seishunkan.jp


【SEE SHUN-KANコンサートシリーズについて】

石川啄木・宮沢賢治、双方とも「音楽」と深い結び付きをもった人生でした。啄木は作曲家・ワーグナーの研究に没頭し、自分で作曲したとも言われています。賢治の作品からはベートーヴェンの交響曲が聞こえ、彼が集めたレコードにはショパン、ドビュッシー、ストラヴィンスキー等、色彩豊かなクラシック音楽を愛した痕跡が残っています。青春館コンサートシリーズ「SEE SHUN-KAN」は、岩手にゆかりのある音楽家たちと一緒に、啄木・賢治が聞いた音楽をひもとき、彼らと音楽のつながりの糸をたぐりよせてみようという試みです。
第1回は賢治とチェロ、第2回は賢治の聞いた音楽をテーマにお送りします。


文化庁 令和6 年度「文化資源活用事業費補助金(全国各地の魅力的な文化財活用推進事業)」採択事業


【アーティスト】

山口 奏 | チェロ 

Kana Yamaguchi | Cello
岩手県滝沢市出身。9歳よりチェロを始める。東京音楽大学卒業後、チェコ政府奨学金を得てプラハ芸術アカデミー室内楽科に在籍。2023年度より同大学のチェロ科在籍中。2022年北国際音楽コンぺティション第2位。エクトル・カルテットとして International music competition Dvořák mladým 金賞受賞。これまでにチェロを三浦祥子、羽川真介、河野文昭、山本裕康、苅田雅治、富岡廉太郎、Jaroslav Kulhan、Michal Kaňka各氏に師事。室内楽をウェールズ弦楽四重奏団、パノハ弦楽四重奏団各団体に師事。

滿田 俊彦 | ピアノ

Toshihiko Mitsuda | Piano
10歳よりピアノを始める。東京音楽大学・同大学院卒業。これまで様々なコンクールに入賞している他、ジャンル・場所を問わず演奏会等に出演している。 ピアノソロだけでなく、アンサンブルやブラスバンド・オーケストラとの共演などもしており、幅広く演奏活動をしている。 これまでにピアノソロを大谷眞実、西川秀人、故野島稔各氏に、伴奏法を山洞智、只野なつき、山田武彦各氏に師事。

■トリオアンサンブル ワンズ(木管三重奏)

Trio ensemble WANS | Woodwind trio

岩手を中心に精力的に活動している若手木管奏者が2023年に結成したフルート、クラリネット、ファゴットによるアンサンブルトリオ「WANS」唯一の音を求めて、ワンズと命名。というのは後付けで、本来は3人とも犬を飼っていることが由来しており、「わんこと一緒にクラシックコンサート」など、ジャンルを超えて、クラシック音楽の魅力を伝える企画を実施している。3人というコンパクトな編成ながら、軽やかなものはもちろん、重厚感ある多彩な演奏を得意とする。 

□ 村野井 友菜 | フルート

Yuna Muranoi | Flute
盛岡市出身。常盤木学園高等学校音楽科卒業。国立音楽大学音楽学部演奏学科フルート専攻卒業。これまでにフルートを中島誠一、山元康生、佐久間由美子の各氏に師事。現在、ソロのほか室内楽、オーケストラの団員として演奏活動を行う。また、指導者として、後進の育成にも力を入れており、2020年に日本クラシック音楽コンクール「優秀指導者賞」を受賞。コンクールにおいて、優勝者、入賞者を数多く輩出している。ヤマハ大人音楽レッスンのフルート科及びリコーダー科の講師としても活動。

□ 木戸口 夏海 | クラリネット
Natsumi Kidoguchi | Clarinet

北上市出身・在住。専修大学北上高等学校を経て、国立音楽大学演奏・創作学科弦管打楽器専修クラリネット専攻を卒業。これまでに、クラリネットをエマニュエル・ヌヴー氏に師事。現在、音楽の森ヴァース株式会社講師、さくらホール・前沢ふれあいセンター連携事業アウトリーチ「いわての演奏家とつくる音楽会」第3期登録アーティスト。クラリネットアンサンブル『ClarinetFarbe』主宰。ソロのほか室内楽・オーケストラ等で幅広く演奏活動を行っている。また、指導者として後進の育成にも当たっている。

□ 宮崎 航大 | ファゴット

Kodai Miyazaki | Fagotto

盛岡市出身。国立音楽大学附属高校を卒業後、ウィーン私立音楽芸術大学にてウィーン・フィルハーモニー管弦楽団首席ファゴット奏者のソフィー・デルヴォー氏の元でファゴットを専攻。これまでに馬込勇氏、ミヒャエル・ヴェルバ氏に師事。また、フィルハーモニー・ザルツブルクの2022年アカデミー生としてザルツブルクを中心にオーケストラ演奏会に出演。The Norma Hooks Young Artist International Competition 2021 にて第3位。2022年7月「第2回イブラ・グランド・アワード・ジャパン」にて準グランプリ(第2位)を受賞。

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