作品展示に加え、公開インタビュー、レクチャーパフォーマンス、ワークショップ、DJ/VJなどの多様な催しを「西麻布を“裏返す”ためのアクション」として実行。MYAF2024の関連展示として開催。
エイベックス・クリエイター・エージェンシー株式会社のプレスリリース
エイベックス・クリエイター・エージェンシー(本社:東京都港区、代表取締役社長:加藤信介、以下:ACA)が運営する夜のオルタナティヴ・スペース「WALL_alternative」では、2024年10月7日(月)から10月19日(土)まで「FAYM2024」を開催いたします。
2024年10月11日(金)から10月14日(月・祝)まで、国内最大級のアートとカルチャーの祭典『MEET YOUR ART FESTIVAL 2024「NEW ERA」』が東京・天王洲運河一帯(寺田倉庫を中心とした7会場)にて開催予定、「FAYM2024」はその関連企画となります。
本展企画を務める島影圭佑は障害福祉、情報技術、デザインが交わる領域で活動を開始し、そこから作品であると同時に知であるという中庸的な形式の探求、そこでの展覧会の在り方やアーカイブの方法論などを実践を通じて実験し続けています。WALL_altenrnativeは開業以来、「多様なカルチャーを横断し、新しいムーブメントが生まれる拠点」であることをコンセプトに掲げ活動してきました。今回は、島影圭佑が約20名の出演者とともに仕掛ける様々な実践から新しい発見やムーヴメントが生まれることを目指します。
本展では、作品展示に加えて、公開インタビュー、レクチャーパフォーマンス、ワークショップ、DJ/VJなどの多様な催しを「西麻布を“裏返す”ためのアクション」として実行します。いまここにおける場所性や過去に遡行しその歴史性を辿ることを通じて、西麻布の新たな姿を見つけ出すと同時に、そこに眠る継承すべき文化的な精神性を自分たちの魂に取り入れる回路を構築することを試みます。
展覧会初日である、10月7日(月)にはオープニングイベントとして、TRFのリーダーであると同時にエイベックス創成期の中核にいたDJ KOO氏に対して、哲学研究者の佐々木晃也氏が中心となって公開型のインタビューイベントを行ないます。DJ KOO氏への公開インタビューを本展の象徴的なアクションとし、それを皮切りに「FAYM2024」を開幕いたします。ぜひご来場ください。
〈オープニングイベント〉
■DJ KOOに聞く!エイベックス創成期
本インタビューではエイベックス創成期の風景をDJ KOO氏から共有していただきつつ、当時いかにして音楽業界に風穴が開いたのか、またそこで西麻布のカルチャーシーンはどう絡み合っていたのか、その当時のDJ KOO氏の記憶や感情についてうかがいます。それを通じてアート業界に新たなムーヴメントを起こすことを試みるMEET YOUR ART FESTIVALの今日的意義について考えると同時に、DJ KOO氏の視点からWALL_alternativeがある西麻布の文化的歴史に遡行します。
出演者:DJ KOO/佐々木晃也
日程:2024年10月7日(月)
時間:18:00-19:30 ※17:30開場・受付
会場:WALL_alternative
申込URL:https://forms.gle/vekLoujyeDwXBrJV6
入場:無料、ワンドリンク制(¥1,000)
※先着順、事前申込制、上限に達し次第申込受付を終了します。
※決済はキャッシュレス対応のみです。
※着席できる椅子には限りがございます。
着席希望の方は、キャンプ椅子やクッションをご持参ください。
※イベント終了後の20:00以降は通常営業を行います。
DJ KOO(ディージェイ・コー)
1961年、東京都出身。DJ、大阪芸術大学客員教授、日本盆踊り協会特別芸術顧問。TRFリーダーであり、日本屈指の盛り上げ番長。
日本の文化である“お祭り”“盆踊り”とのコラボレーションはエンターテイメント型ジャパンカルチャーの発信として、国内外において精力的に活動を行っている。
2019年8月に行われたアフリカ国際会議TICAD7の前夜祭として、アフリカ盆踊りを実現した。
2024年2月18日、日本武道館で開催されたTRF 30周年記念ライブではチケットは完売、大成功で幕を閉じた。
8月30日、SAMとDJ KOOが新ユニット「B.O.C(SAM& DJ KOO)」でデビュー。デジタルS G「NARIYAMA NAIGHT featuring 呂布カルマ」をリリース。
“触れ合う人々をエネルギッシュに!元気に!笑顔に!”をモットーに、日本屈指の盛り上げ番長として、日本中を爆上げしている。
佐々木晃也
1989年生まれ。哲学研究者。大阪大学大学院 人間科学研究科 博士後期課程。20世紀後半の主に仏語圏の解釈史を踏まえたスピノザ哲学の研究と並行して、2019年~2022年にかけて株式会社メタの企業内哲学者(監査役)を務める(現リサーチャー)。2024年3月に論文「企業内哲学者はいかなる意味で哲学者であるのか? 企業哲学実践の動向とその批判」を発表。
■本展出演者(順不同、敬称略)
東谷としや/平尾修悟/原田和馬/楠見清/DJ KOO/佐々木晃也/宮森みどり/関口太樹/平野智紀/菅野裕介/落合陽一/岡原正幸/毛利嘉孝/石井恒男/萬代基介/古後友梨/吉田山…and more!
【今後の主な催し】
2024年10月11日(金)18:00−19:30
形式:公開講評会
出演:平野智紀、関口太樹
対話や詩作を対象に実践的研究活動を行なう者が、会期中に当人特有の対話型鑑賞の場をつくり、その場で起きたことをふりかえりながら対話型鑑賞を専門とする研究者が公開型の講評を行なう。
2024年10月12日(土)19:00−19:30
形式:オーディオ・ヴィジュアル・パフォーマンス
出演:原田和馬
写真の重ね合わせによって構築された風景が、複数のレイヤーに分解され、それぞれがパラレルに緩慢に変化していく様相を「観測」する本展出展作家によるパフォーマンス。
2024年10月14日(月)18:00−20:00
形式:パフォーマンス
出演:宮森みどり、佐々木晃也
自分以外の何かを演じる作品を制作するパフォーマンスアーティストが、本展に際して実施したインタビューから台本を制作し、インタビューを共に実施した哲学研究者とともに、それを上演する。
2024年10月15日(火)18:00-24:00
形式:DJ/VJ
出演:落合陽一、菅野裕介など ※タイムテーブル後日公開予定
メディアアーティスト、サウンドアーティスト、情報工学研究者によるDJ/VJ。本展で扱う主題に応答するかたちでそれぞれがそれぞれのかたちでプレイし祝祭する。
2024年10月16日(水)18:00-19:30
形式:公開インタビュー
出演:石井恒男、萬代基介、古後友梨
WALL_alternativeがあるビルのオーナーとWALL_alternativeの空間設計を手掛けた建築家に対して、MEET YOUR ART共同代表が公開インタビューを行なう。
2024年10月18日(金)18:00−20:00
形式:パフォーマンス+公開インタビュー
出演:岡原正幸、毛利嘉孝、宮森みどり
社会学者でありパフォーマンスアーティストである者がWALL_alternativeの空間に応答してパフォーマンスを行なう。後半、鑑賞者である社会学者やアーティストとのトークとパフォーマンスが融解していく。
2024年10月19日(土)18:30−20:00
形式:公開インタビュー
出演:吉田山、楠見清 ※吉田山氏はオンラインで出演
MYAF2024エキシビションエリアのメインキュレーターと、本展出展作家である評論家とともにMYAF2024とFAYM2024をふりかえる。
いずれの催しにも島影が参加します。上記に加えて、会期中、公開インタビュー等を本展出展作家によるライブドローイングによって記述・記録するパフォーマンスや、対話型鑑賞等を随時行ないます。催しに関する詳細は以下をご覧ください。
https://note.com/keisukeshimakage/m/mc258dc5b690d
【主な出展作家】
東谷としや
1990年大阪生まれ。京都市立芸術大学油画専攻卒業。情報科学芸術大学院大学[IAMAS]修了。五感や表現を介して、人がどのように知覚し、私的な世界を構築するか。漫画、絵画、パフォーマンス、メディアアート、工業デザインなど、多岐にわたる方法論を横断しながら探求する。そして、今最も注目しているのが、”文字”である。コロナ禍で、日記を書き始める。日記で日々を綴りながら、書かれた内容と書かれた文字の造形的な関係性についても研究する。書かれる内容は、展覧会や書籍の感想であったり、designの備忘録であったり、日々の悩みを乗り越える方法であったり、至らない自らの躾の方法であったりする。作品は、そうしたかけがえのない日々を、一望できる地図として展開する。
平尾修悟
1991年生まれ。広告制作会社にてコンピュータを用いた表現やインスタレーションの開発を行う傍ら、独自のソフトウェアやアルゴリズムを開発し、それを自らの絵筆とすることで、アナログな質感を伴った新しい表現を模索する。 近年では、なんでもない日常を切り取って印象的な絵画としてアーカイブする〈unbirthdays〉、絵画が描かれていく様子に着目しながら、刻々と変化する風景をひたすらに上書きしつづける絵画〈絵に描いたような幸せ – PicturePerfectBless〉といった作品群を制作。
原田和馬
1990年愛知県生まれ。情報科学芸術大学院大学[IAMAS]修了。複数枚の写真を重ね合わせるという一つの系を通すことで生まれる写真や映像を作品としている。写真作品を主軸としてミュージック・ビデオの制作や「daahara」の名義でVJなども行う。また、近年はオーディオ/ヴィジュアル・パフォーマンスを展開している。主な展覧会にJapan-ness. Architecture et urbanisme au Japon depuis 1945」(ポンピドゥー・センター・メッス、2017)、「新しい洞窟 PARALLAX CAVE」(コ本や honkbooks、2017)、「IAMAS: Triptyque 01」(IAMAS Library、2018)など。2023年12月に第一写真集『underscore』を上梓。
楠見清
1963年生まれ。評論家ときどき表現者。まち歩き愛好家として散歩の達人ウェブで連載も。文字の消えた看板を「Say Nothing Board 無言板」と名付けることで無意味(ナンセンス)や禅を見出し、写真やエッセイの発表を続けている。著書に『無言板アート入門』『ロックの美術館』、共著に『もにゅキャラ巡礼──銅像になったマンガ&アニメキャラたち』『20世紀末・日本の美術──それぞれの作家の視点から』、分担著に『シティ・ポップ文化論』『現代アート事典』ほか。地域や社会の文化創造に関するアートプロジェクトも多数手がけ現在はMETAZINEを主宰。オルタナティヴな手法と思想でメディアコンテンツ編集に携わる。
■展示概要
「FAYM2024」
会期:2024年10月7日(月) – 10月19日(土)
時間:18:00-24:00
入場:無料・予約不要
会場:WALL_alternative(東京都港区西麻布4-2-4 1F)
HP URL:https://avex.jp/wall/exhibition/248/
詳細:https://note.com/keisukeshimakage/m/mc258dc5b690d
主催:WALL_alternative
企画運営:島影圭佑 他/WALL_alternative
関連URL:https://avex.jp/meetyourart/festival/
【島影圭佑について】
デザインアクティビスト。主なプロジェクトに文字を読み上げるメガネ〈OTON GLASS〉、当事者兼つくり手による小さな生態系〈FabBiotope〉、多様な当事者兼つくり手の生きるための技法をワークショップ、公開インタビュー、上映会などを通じて社会にひらく展覧会「“現実”の自給自足展」がある。