【本日開幕!】清流劇場『ヘカベ、海を渡る』 ギリシア悲劇を大阪弁で上演

紀元前1200年の戦争を題材にしたギリシア悲劇を通して 「復讐の連鎖を止める手立て」を考える

ロングランプランニング株式会社のプレスリリース

カンフェティにてチケット発売中

http://confetti-web.com/@/seiryutheater_hekabe

公式ホームページ

https://seiryu-theater.jp/

公式X

https://x.com/seiryutheater_2

 ギリシア三大悲劇詩人の一人、エウリピデスのギリシア悲劇『ヘカベ』を原作にしています。

 原作では、紀元前1200年頃に起きたトロイア戦争を元に、被害者へカベが加害者へカベに変化していく様子が描かれました。簡単には統一できない二面性を敢えて提示し、「人間の本質」を抉(えぐ)り出したのだと考えます。

 へカベに見られるような変容は、現代社会に於いても存在します。戦火は途絶えず、新たな人間が変容し、復讐へと走ります。この作品を通じて、戦争によって虐げられた者の怒りと変容を描くことにより、「復讐の連鎖を止める手立て」を考えたいと思います。

 オリジナルソングの入った大阪弁での上演ですので、これまでのギリシア悲劇作品とは、異なる面白さをご堪能いただけるものと思います。

  • 上演に向けての演出家/田中孝弥の言葉

 今回の舞台となるトロイア戦争直後の世界を想像してみる。

 倒壊した家屋、くすぶる煙、ふさがった道、親を探して泣く子ども、家族や友人を救おうと瓦礫を取り除く大人たち。食べ物を探して彷徨う人、呆然としゃがみ込んでいる人。そして、おびただしい数のけが人と亡くなった人びと。紀元前1200年頃に起きたとされる戦争だが、惨状という意味では今も昔も似たようなものだろう。少なくとも愛しい人を失った悲しみや怒りは3200年前であろうが今であろうが同じだ。そして、復讐の連鎖が続く。

 ──ギリシア悲劇という簡素で骨太に描かれた「人間」にふれるたび、私はひるんでしまう。

 人間の持つ強さと弱さ、善意と悪意、葛藤、私の胸の内まで見透かされているような感覚になるからだ。それでもなぜか、この「人間の光と闇の世界」を見つめ続けていると、生きるヒントを与えられるような、明日への支えになるような気がするのだ。

  • 公演概要

清流劇場2024年10月公演『へカベ、海を渡る』

原作:エウリピデス

上演台本・演出:田中孝弥

原作翻訳・ドラマトゥルク:丹下和彦

■出演者

髙口真吾 日永貴子 峯素子 泉希衣子 八田麻住 趙清香 辻登志夫 森島隆博

■音楽・演奏

仙波宏文

【大阪公演】

会場:一心寺シアター倶楽 https://isshinji.net/

10月3日(木) 19時

10月4日(金) 14時・19時

10月5日(土) 14時◎

10月6日(日) 14時

※開演45分前より受付開始、開場は開演の30分前です。

※各回、開演5分前から田中孝弥によります《ビフォアトーク》を行います。

◎終演後、アフタートークがあります。

パネラー:西田悠哉氏(劇作家・演出家/劇団不労社)・丹下和彦氏(大阪市立大学名誉教授)

司会:田中孝弥(清流劇場)

【東京公演】

会場:上野ストアハウス https://www.storehouse.ne.jp

10月11日(金) 19時

10月12日(土) 13時・18時◎

10月13日(日) 13時・18時◎

10月14日(月) 13時

※開演45分前より受付開始、開場は開演の30分前です。

※各回、開演5分前から田中孝弥によります《ビフォアトーク》を行います。

◎終演後、アフタートークがあります。

12日/パネラー:小林七緒氏(演出家/流山児★事務所)・丹下和彦氏(大阪市立大学名誉教授)

司会:田中孝弥(清流劇場)

13日/パネラー:濱田元子氏(毎日新聞論説委員兼学芸部編集委員)・日澤雄介氏(演出家/劇団チョコレートケーキ)

司会:田中孝弥(清流劇場)

■チケット料金

前売券:4,500円

当日券:4,800円

各種割引券

ペアチケット:8,400円

U-22券:2,500円(22歳以下の方)

シニア券:4,200円(65歳以上の方)

ハンディキャップ券:3,500円

(全席指定・税込)

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