「千原英喜個展」を紀尾井ホールにて開催

2024年11月4日(月・祝)委嘱初演・超大作のミサを含む3作品の合唱コンサート

一般社団法人東京国際合唱機構のプレスリリース

作曲家・千原英喜の合唱作品を集めたコンサートを開催。作曲者本人もゲストとして登壇。

一般社団法人 東京国際合唱機構(以下、ICOT)は、2024年11月4日(月・祝)に、東京・紀尾井ホールにて「千原英喜個展」を開催する。ICOTの代表理事であり合唱指揮者・作曲家の「松下耕」の指揮により、児童から大人まで約120名の合唱団が、日本を代表する作曲家「千原英喜」の作品を演奏する。また、今回のコンサートの為に委嘱された新作「ミサ “クアトロ・ラガッツィ”−旅の日の天正遣欧少年使節」Missa “Quattro Ragazzi” −Journey of faith, hope and love. が当日に初演される。

1.概要

 ICOTは、2017年の設立以来、我が国の芸術文化の発展および国際平和的活動の推進に資する取り組みとして、合唱音楽を通した国際的事業を行うことにより、合唱音楽の普及・発展および世界の多様な文化との交流を推進している。これまで、「東京国際合唱コンクール」や「うたフェスJAPAN」などを開催し、国内外から合唱団やヴォーカルアンサンブルグループを招聘することで、多様な合唱音楽の交流および異文化に対する理解の促進に貢献をしている。

2.当コンサートについて

 当コンサートは日本を代表する作曲家・千原英喜氏の作品に注目し、氏の作品による個展とした。千原作品には文化・歴史や宗教的な要素が多々盛り込まれ、人々の本質的な想い・願い・そして愛と夢がたくさんの音に重ね紡がれている。今回は3つの楽曲を演奏する。

委嘱初演作品

ミサ “クアトロ・ラガッツィ”−旅の日の天正遣欧少年使節

Missa “Quattro Ragazzi” −Journey of faith, hope and love.

Ⅰ. Kyrie  Ⅱ. Gloria  Ⅲ. Credo  Ⅳ. Sanctus  Ⅴ. Agnus Dei

2022年にICOTがタケミツメモリアルホールで開催した「松下 耕と世界-今を生きる作曲家の群像-」にて千原英喜に委嘱した“ Kyrie ”に、新たに4つの曲が追加された新作組曲である。いまから440年ほど前の1582年に渡欧した天正遣欧少年使節をテーマにした作品で、希望に満ち溢れ渡欧し、ローマ教皇に謁見するなど大歓迎を受けたものの、帰国した彼らを待っていたのは、キリシタン迫害の現実だったという哀しい運命の物語が、ミサ形式の楽曲の中にドラマチックに描かれた超大作だ。東京メトロポリタン合唱団、総勢約70名のメンバーにて演奏される、壮大な無伴奏のア・カペラ作品となっている。またコンサートの開催地である紀尾井ホールは四谷の上智大学の横にあるため、都内でもキリスト教にとても縁の深いエリアであり、信仰に満ちた穏やかな空気の流れる場所でもある。

児童合唱(女声合唱)とピアノのための組曲「銀河鉄道の夜」

2017年に「京都市少年合唱団創立60周年記念演奏会」において委嘱初演された楽曲。朗読を交えた千原英喜の音楽が織りなす幻想的な宮沢賢治氏の世界「銀河鉄道の夜」を音楽劇のように楽しむことができる。

混声合唱のための「あかあかや」

第1回東京国際合唱コンクール[カテゴリーF:混声合唱部門]課題曲。鎌倉時代の僧侶明恵(みょうえ)の和歌と、その英訳の語彙をテキストとする千原英喜の作品。手・足拍子や掛声がオプションで演奏され、幻想的な「千原ワールド」が展開されている。作品の中には神事が取り入れられており、コンサートの演奏者ならびに来場客のお祓いの意味も込めて演奏する。

今回のコンサートでは、作曲者である千原英喜氏本人を招き、楽曲紹介を交えながら、作品の魅力を存分にお楽しみ頂けるコンサートになっている。

【千原英喜個展 開催概要】

1.日程・会場

2024年11月4日(月・祝) 於:紀尾井ホール

13時15分 開場 14時 開演 (16時 終演予定) 

チケット:前売り 一般¥4,000- 学生¥3,000- 高校生以下¥2,000- 当日券(一律)¥4,500-

https://t.livepocket.jp/e/kc2024

オンライン配信チケット:¥3,000-

https://icot-tickets.zaiko.io/item/366746

2.実施体制

主催 一般社団法人 東京国際合唱機構

主管 耕友会 / 耕友会コンサートVol.9 実行委員会

後援 一般社団法人日本合唱指揮者協会 / 東京都合唱連盟

3.主な出演者

千原英喜(作曲家)

作曲家 千原英喜

”音楽は愛と祈りの曼陀羅宇宙” ”音楽は時空を超えて”

-このふたつを座右の銘に、日々音楽に精進しながら楽しんでいる。

YouTube 耕友会コンサートVOL.9 千原英喜個展 開催記念 千原英喜 インタビュー

YouTube 千原英喜作品 参考動画集

松下耕(指揮者)

作曲家/合唱指揮者 松下耕

1962年東京生まれ。作曲家、合唱指揮者。国立音楽大学作曲学科首席卒業。卒業後、ハンガリーに渡り、合唱指揮法及び作曲法を学ぶ。レメーニ・ヤーノシュ、モハイ・ミクローシュ他に師事。作曲家として生み出している作品は、合唱曲を中心として多岐にわたり、それらの作品は世界各国で広く演奏されており、同じく楽譜も、国内外で出版が相次いでいる。これまでに、国内およびポーランド、中国、台湾、香港において個展が開催された。2005 年、合唱音楽における国際的かつ優れた活動が認められ、「ロバート・エドラー合唱音楽賞」をアジア人で初めて受賞した。2019 年、国際コダーイ協会のシンポジウムで基調講演を行った。また2023 年に同協会より選出され、名誉賛同者(Distinguished P

atron)に就任。同年、ポーランド宗教音楽研究所より、最優秀宗教音楽家として認定され、ワルシャワにて表彰された。第91回(2024年度)NHK全国学校音楽コンクール高等学校の部課題曲「明日のノート」作曲家。一般社団法人東京国際合唱機構代表理事。

前田勝則(ピアニスト)

ピアニスト 前田勝則

山口県に生まれる。東京学芸大学教育学部芸術課程音楽専攻卒業。東京藝術大学大学院音楽研究科首席修了、修了時にNTTドコモ奨学金を授与される。ピティナ・ピアノコンペティションデュオ部門特級最優秀賞受賞をはじめとして、多摩フレッシュ音楽コンクール、日本室内楽コンクール、吹田音楽コンクール、大曲新人音楽祭コンクール、かずさアカデミア音楽コンクールなどに上位入賞。また、NHK-FM「土曜リサイタル」、東京文化会館新進音楽家デビューコンサート、ABC新人コンサート、日演連推薦/新人演奏会などのオーディションに合格、演奏会に出演。これまでに、大阪フィルハーモニー交響楽団、広島交響楽団、ニューフィルハーモニーオーケストラ千葉と共演。現在、ソロ、室内楽、及び声楽・合唱のピアニストとして活発な演奏活動を繰り広げている。

唱都八王子児童合唱団 はちおうじキッズシンガーズ

唱都八王子児童合唱団はちおうじキッズシンガーズ

2015年に設立された児童合唱団「みなみ野キッズシンガーズ」が、「唱都八王子児童合唱団はちおうじキッズシンガーズ」として、2024年4月より大きく生まれ変わった。全国大会複数出演、コンクールの模範演奏等、数々の実績が評価され、八王子市教育委員会からもバックアップを受け、後援会も発足する運びとなった。本合唱団の活動は、文部科学省が提唱する「部活動の地域移行推進」を具現化するべく地域にも大きく貢献している。現在、第1期団員として約100名が在籍し、3歳児〜小学校3年生の「こるりクラス」、小学校4年生〜高校3年生の「おおるりクラス」に分かれて毎週土曜日に活動している。指導には、日本を代表する作曲家・合唱指揮者の松下耕があたり、ハンガリーの優れた音楽教育法であるコダーイシステムを導入し、音感教育、音楽教育とともに豊かな人間形成を目指した総合的な教育がなされている。

聖セシリア女声合唱団

聖セシリア女声合唱団

2013年結成。松下耕が音楽監督・常任指揮者を務める合唱団で構成される「耕友会」の女声合同合唱団。「聖セシリア」はキリスト教において音楽と音楽家の守護聖人とされており、その人柄のように清らかで調和のとれた音楽を奏でたいという思いから名付けられた。新作の初演などで国内外の優れた作品を世に広め、女声合唱の発展に貢献することを目的として活動している。2020年2月、東京芸術劇場主催の「ナイトタイムコンサート」に出演。

東京メトロポリタン合唱団

東京メトロポリタン合唱団

松下耕が音楽監督・常任指揮者を務めている合唱団により構成される、「東京合唱アライアンス 耕友会」のメンバーによる合同混声合唱団。これまでに、合唱祭やイベントへの参加、学校や福祉施設への訪問演奏、CD録音、海外における公演や交流活動などを行い、合唱文化の継承と保存、発展に貢献している。

近年は2015年、アメリカ・ソルトレイクシティで行われたアメリカ合唱指揮者協会の全米カンファレンスでの招待演奏、2016年、韓国・釜山国際合唱コンクールでの招待演奏、2017年、第50回記念和歌山県合唱祭での招待演奏、2023年、台湾にてTaipei Male Foundation choirと共に、松下耕を含む5名の作曲家による国際共同作品 Ora Pro Paceの世界初演、など精力的な活動を続けている。

2015年より、新たな合唱音楽のレパートリーの発信と合唱音楽の更なる普及を目的として始まった 「日本国際合唱作曲コンクール」の受賞作品の世界初演を担当している。また、2022年6月には「JCDA合唱の祭典2022」にて、千原英喜氏の指揮で、混声合唱のための『おらしょ』より 「第2楽章」を演奏し好評を博す。

4.本リリースに関するお問い合わせ

一般社団法人 東京国際合唱機構(ICOT)

TEL:050-3126-2690(平日 10:00-16:00)

E-MAIL:office@icot.or.jp

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