「Take Action for Peace〜平和をつくる私のアクション〜」をテーマに、SDGsにつながる社会貢献活動に取り組んだU25だけが参加できるチェンジメーカー・フェス2024が開催されました
NPO法人フリー・ザ・チルドレン・ジャパンのプレスリリース
10月23日(水)、Zepp Haneda(TOKYO)にて、認定NPO法人フリー・ザ・チルドレン・ジャパン(所在地:東京都世⽥⾕区南烏⼭6-6-5-3F、代表:中島早苗)主催、土屋アンナ、わたなべちひろ、AI、ミチ・よしあき、RICE MEDIA のトム、コンゴ民主共和国の元子ども兵ミシェル・チクワニネなどをゲストに迎え「Change Makers Fes(チェンジメーカー・フェス)2024 ~世界を変えるキミに、この日を。~ 」が開催されました。
同フェスは、地域で行なうボランティアをはじめ、環境活動や国際協力など、SDGs達成につながる社会貢献活動をした25歳以下の子ども・若者だけが参加できる無料ライブイベントで、2021年、2022年のオンライン開催を経て、2023年には初めて会場(Tokyo Dome City Hall)で開催。4回目となる今年は「Take Action for Peace~平和をつくる私のアクション~」をテーマに、小学生から社会人まで25歳以下のチェンジメーカー約400人が一堂に集まり、ゲストらとともに多彩なステージプログラムを展開。メインプログラムであるAIの楽曲「Lasting Peace Song」を歌う特別企画では、AIのソウルフルな歌声に響く子どもたちの美しいハーモニーに、平和を願う気持ちとよりよい未来への熱い思いがあふれ、会場を包み込みました。
「Lasting Peace Song」は、AI自らが参加する平和教育活動「Lasting Peace for Every Child」のために書き下ろした楽曲で、U25の参加者は、会場やオンラインで開催された事前練習会で練習を重ねてきました。
社会課題に対し、自分たちが生きる未来の社会を少しでもよい方向へ進めるために、子どもだからとあきらめることなく行動する子どもたち。チェンジメーカー・フェスはそんな子ども・若者たちとともに声を上げ、そのアクションを全力で支えます。
Together, We can Change the World! さあ、一緒に世界を変えよう!
オープニングアクトは土屋アンナさん&盲目のシンガーわたなべちひろさん
「平和は私たちの行動によって始まります」フリー・ザ・チルドレン・ジャパン代表の中島早苗による平和へのオープニングメッセージで始まった今年のチェンジメーカー・フェス。続くオープニングパフォーマンスは、土屋アンナさんと盲目のシンガーわたなべちひろさんによる「ワンダフルワールド(ゆず)」のカバー。「機関銃を抱きしめて眠る子どもが」という印象的なフレーズで始まるこの曲は、世界で起こっている貧困や紛争など様々な問題を取材して出来上がったという作品。静まる会場に、ちひろさんが奏でるピアノの繊細なメロディーと二人の清らかなハーモニーが響きます。演奏を終えると、昨年に続きムーブメントサポーターを務めるミチさんとよしあきさんが登場! 参加者が取り組んださまざまなアクションが紹介されました。
会いたい人がいるなら会いに行ってみてください。
きっとその一歩は、社会を変える一歩になる。
トムさん(RICE MEDIA)
最初のスピーカーは「日本で一番おもしろく社会を知れるメディア」をコンセプトに活動するRICEメディアのトムさん!
トムさんの人生を変えたのは高校時代の講演会。バングラデシュで教育活動に取り組む社会起業家の大先輩、税所篤快さんとの出会いでした。会いたい人がいれば、国内はもちろん、南太平洋の孤島キリバスまで飛んで行ったトムさん。繰り返した一つ一つの出会いが、未来につながる道をつくり、今、社会を照らす力に。
平和とは、ただただ安全であることだけじゃない。
勇気づけられること、仲間がいること、世界は変えられると信じられること。
髙木萌伽さん(高校生)
続いては公募で選ばれたU25スピーカーの登場! 災害や戦争のニュースにいつの間にか心が慣れてしまったという髙木萌伽さん。そんな彼女をアクションへと駆り立てたのは、子どもの権利を知ったこと。沖縄のおとなたちが懸命に「子どもの権利」を守ろうとしている姿に心を打たれ、子どもである自分も行動しなければと、仲間を見つけ、子どもの権利に関するイベントを開催しました。1人が100人の人生に影響を与えるのではなく、多くの仲間の小さな一歩で、みんなで世界を変えていくことを目指しています
U25とアクションについて語る!よしミチの部屋
私も勇気をもらえました。一緒にアクションを起こしていきたいなと思いました!
ー ミチさん
「よしミチの部屋」のコーナーでは、ミチさん・よしあきさんのお二人と、チェンジメーカーたちがトーク。まず、チェンジメーカーのみなさんに、アクションを起こす上で壁にぶつかった経験について聞くと、「アクションを始めた頃、文化祭でフェアトレード商品を販売した際、売ることだけが目的になってしまった」と話した大学生の下平心那さん。しかし、その壁を乗り越える方法として、フェアトレードに関するワークショップとカフェという対面イベントを仲間と一緒に考え、実現することができたと言います。よしあきさんは「わからないことがあったら、立ち止まってしまうのではなく、アクションを続けることが大切ですね」とコメント。昨年のチェンジメーカー・フェスをきっかけにアクションを始めた高校生の鈴木まゆさんは、「私たちも、ステージを見ているみなさんと何も変わらない。一緒に巻き込んでいけたら」と会場の参加者へエールを送り、最後にミチさんは「みんなのお話を聞いて、勇気をもらえたので、一緒にアクションを起こしていきたいです!」と締めくくりました。
平和とは、当たり前に過ごしている日々。
途上国でそれを実現するため、下水処理の普及を目指して活動しています。
― 鷲足祐香さん(高校生)
日常の平和と水の問題は切り離せないと鷲足さん。水道の普及のほか、人々の健康や安全な生活に直結するのが下水の問題。世界中の人々の平和な日常のため、学校の先生や仲間に支えられながら下水処理の研究に取り組み、最近、磁石で染料排水を浄化することに成功。
世界を変える第一歩は、まずは自分のやりたいことを広めて仲間を作ること、そして、周囲の人と協力し合ってさまざまなアクションが広がる世界を目指しています。
ここにいるみんなが、誰かの最初の仲間になって動き出したら、
きっと世界は大きく平和に向かって歩みを進める!
― 長沼ななみ(フリー・ザ・チルドレン・ジャパン)
11歳のころに起きたニューヨークのテロ。大変なことが起こっているにも関わらず何もできない子どもの自分にもどかしさを感じたという長沼。高校時代、教科書に載っていたフリー・ザ・チルドレンを立ち上げたカナダのクレイグ少年の物語を読んで、子どもも声を上げていいことに気づき世界の見え方が変わったと言います。世界の問題を人に伝えようと1人で奮闘するも、友だちは見向きしてくれず、人に何かを訴えたいときは、モヤモヤとワクワクの両方を伝えないと人を動かせないことに気づきます。いまではスタッフとして、子どもたちに、みんなにも力があることを伝えています。
あなたたちは「チェンジメーカー」です。
あなたたちの世代には、私と同じような経験をする子どもが一人もいない世界、
資源が紛争ではなく繁栄をもたらす世界、人権が尊重される世界を創り出す力があります。
― ミシェル・チクワニネさん(元子ども兵士)
1990年に始まったコンゴ民主共和国の内戦で5歳のときに武装集団に捉えられ、子ども兵士として戦闘に送られたミシェルさん。暴力と麻薬により人を殺すことを教えられたこと、父親を毒殺されたこと・・・過酷な物語に戦争の恐ろしさが迫ります。
資源の奪い合いという戦争の本質と、資源を持つのに豊かになれないコンゴの人々の苦しみ。そんな大きすぎる問題に小さな自分に何ができるのかを考え続けたといいます。
「今日ここにいることだけで、社会を変える一歩につながる」と語るミシェルさん。一人一人に大きな力が秘められていることを繰り返す強いメッセージに子どもたちの瞳が輝きました。
ライブパフォーマンスで土屋アンナさんがチェンジメーカーたちにエール!
どんなことがあっても諦めないでという力強いメッセージを込めて
チェンジメーカー・フェスがスタートした2021年から、4年連続でスペシャルアンバサダーを務めてくれている土屋アンナさんがオープニングに続き再び登場。毎年、みんなに会えるのを楽しみにしていたと、パワフルなライブパフォーマンスでチェンジメーカーたちを応援してくれているアンナさん。キーボードの伴奏とともに始まったのは、今年の歌唱曲、アンドラ・デイの「Rise Up」。「私は立ち上がる。1000回だって立ち上がる!」という歌詞とともに、それぞれのアクションに取り組むチェンジメーカーたちへ、どんな困難なことがあっても、壁にぶつかっても、諦めないで一緒に何度だって立ち上がろうという力強いメッセージを届けてくれました。
世界はみんなの手の中。手を取り合って平和をつなごう。
Lasting Peace Song でひとつになった会場。平和への想い、世界に届け!
フェスも終盤を迎え、いよいよAIさんのステージ! 子どもたちとAIさんによる特別企画を前に、「リスペクト」「Story」「ハピネス」の3曲をU25が囲む円形ステージで披露してくれたAIさん。「自分が変われば世界が変わる(リスペクト)」「君が笑えばこの世界中にもっともっと幸せが広がる(ハピネス)」という、世界を変えようとがんばるチェンジメーカーへのメッセージに、会場の子どもたちは胸を熱くして大感激! ハピネスでは両手をゆらし笑顔いっぱいになるU25たち。AIさんと声合わせ、会場が一体になりました。「みんなが元気を出せば、私も元気になるから。そういう気持ちで世界中の人にも気持ちを伝えよう」とAIさん。
そしていよいよU25とAIさんのコラボレーション。全国から集まった参加者は9月からリアルやオンラインで練習を重ね、AIさんとハーモニーを奏でるこの日を待ち焦がれていました。ゲスト全員がステージに上がり、声を合わせます。練習を通して平和や自分のアクションを語り合い、仲間になった参加者。リズムに体を揺らしながらAIさんの歌声を追いかけ、会場に響き渡るコーラスが強い絆を感じさせるパフォーマンス。「難しいことじゃない、手を取り合って平和をつなごう!」というAIさんが紡ぐ平和へのメッセージが胸に迫ります。今日ここに集まった400人が平和を求めてもう一歩踏み出すだけで、世界はきっと変わる、そう信じられた瞬間でした。
Change Makers Fes 2024 ~世界を変えるキミに、この日を。~
Take Action for Peace ー平和をつくる私のアクションー
2024年10月23日㈬ 18:00-20:00(開場17:30)
会場:Zepp Haneda(TOKYO) 東京都大田区
交通:京急空港線、及び東京モノレール「天空橋」駅に隣接
特設サイト https://changemakersfes.ftcj.org/
主催 認定NPO法人フリー・ザ・チルドレン・ジャパン
協賛 C-United株式会社(珈琲館/カフェ・ド・クリエ/カフェ・ベローチェ)
株式会社パワープロジェクト
助成 大東建託グループみらい基金、子どもゆめ基金
後援 大田区教育委員会・特定非営利活動法人国際協力NGOセンター(JANIC)・国際協力機構(JICA)・東京ボランティア・市民活動センター(TVAC)・特定非営利活動法人日本NPOセンター(JNPOC)
協力 LASTING PEACE PROJECT、株式会社フロンティアインターナショナル、テアトルアカデミー、TOMOSUBA TOKYO、広げよう!子どもの権利条約キャンペーン、おおたっ子条例を考える会、一般社団法人ガールスカウト東京都連盟
歌唱指導:磯野 万里衣、蔵本 順
主催者情報
認定NPO法⼈フリー・ザ・チルドレン・ジャパン (中島・長沼)
〒157-0062 東京都世⽥⾕区南烏⼭6-6-5-3F
E-Mail:changemakersfes@ftcj.org
TEL:03-6321-8948 (⽉・⽔・⾦11:00〜16:00)
080-3218-5693(⽕・⽊11:00〜16:00)
▼Change Makers Fes
公式サイト :https://changemakersfes.ftcj.org/
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認定NPO法人フリー・ザ・チルドレン・ジャパン
1995年、貧困や搾取から子どもを解放することを目的に、カナダのクレイグ・キールバーガー(当時12歳)によって設立された、「Free The Children」のパートナー団体として1999年に日本で活動を始めました。開発途上国での国際協力活動と並行し、日本の子どもや若者が国内外の問題に取り組み、変化を起こす「チェンジメーカー」になれるよう援助しています。現在、学校への出前授業・教材販売、貸出・フェアトレード商品販売・書き損じ葉書の回収・支援先の子ども達との文通プログラム・国内外でのワークキャンプなどを主な事業としており、活動内容は公民・英語教科書などの学校教材に掲載されています。