舞台芸術を未来に繋ぐ基金:第1回助成報告会見実施(6/29)

conSept合同会社のプレスリリース

コロナ禍で困窮している舞台芸術関係者を支援するために設立された「舞台芸術を未来に繋ぐ基金(以下みらい基金)」は、基金発足から僅か一ヶ月という異例のスピードでこの6月に実施した第1回目となる助成金交付について、その採択と分析結果を発表する生会見を6月29日(火)21:00から行う事となりました。
放送はみらい基金のYouTubeチャンネルであるMirai CHANNELで実施されます。
また会見の2日前となる6月27日(土)13:00からは、同チャンネルの6月特番として俳優の井上芳雄氏がナビゲーターを務める「日本版トニー賞への道」と題した舞台芸術にまつわる賞に関する検証・討論番組を放映する予定となっています。

 

2020年6月29日(火)21:00より生会見実施

6月29日の生会見では、前述の統計データについてグラフを交えて詳細にお伝えすると同時に、基金のこれまでの活動経過と今後の目標についてお話しする予定です。
またYouTubeのチャット機能を使ってリアルタイムで質問にもお答えしていく予定です。
これまでご支援いただいた方、現在ご支援をご検討中の方、また今後の基金の動向に注目されている方は是非ご視聴ください(アーカイブ有り)。

https://www.youtube.com/c/butainomirai 

●助成報告生会見登壇者:宋元燮、杉本宏(以上発起人)、板垣恭一、伊礼彼方(以上賛同人代表)
 

以下は会見に先立っての簡単な助成結果に関するご報告となります。
 

 

応募総数は9日間で、個人、団体・企業あわせて1370件

「舞台芸術を未来に繋ぐ基金(以下みらい基金)」は新型コロナウィルスにより活動停止を余儀なくされた舞台芸術関係者=主に個人(出演者・クリエイター・スタッフ)を対象に金銭的な支援を行うために去る4月28日に発足されました。
発足と同時にクラウドファンディングサイトMotionGallery上で寄付金を募り始め、6月1日からそれまでに積み上がった寄付金3,150万円を原資に助成申請受付を開始し、6月21日に審査会が開催され採択者が決定するに至りました。
申請者には採択・不採択に関わらず、6月26日より順次ご連絡さしあげる運びとなっています。
応募数の内訳は以下の通りです。

  • 応募総数:個人1177件、団体・企業193件
  • 採択数:個人75件、団体・企業9件

採択率6%も、応募状況から見えてきたもの

予想を遥かに上回る応募数により、原資不足から採択率は僅か6%に留まりましが、応募者の申請内容から一般的なコロナ関連アンケートとはまた少し違った現状を垣間見る事が出来ました。

●個人申請者の主な年齢層:20-30代が半数を占める
基金の名称通り、舞台芸術界の未来を支える多くの若手の方達から応募がありました。
引き続き逼迫する若手層を支援していけたらと考えています。
●無収入の率:個人64% / 団体51%
緊急事態宣言期間を含むおよそ3ヶ月の間、半数を超える方々が本業である舞台芸術から収入を得られない状況が続いていた事が分かります。現在は劇場の段階的再開、配信等で一部では活動復帰の動きも見られるようになっています。
●給付金・助成金・貸付金の利用率:個人84%/団体74%
ほとんどの方が行政機関による制度を利用して自助努力されている事が伺えます。
●個人申請者の現在の収入源(複数回答):
 *舞台芸術関連の仕事から現状収入を得ているのは回答者の33%
 *オンライン配信やレッスン開催から収入を得ているのは、それぞれ回答者の38%と29%
 *一方で、回答者の27%は舞台と関わりのないアルバイトから収入を得ていました。
  中には私財を売却しているという回答もありました(7%)。
それぞれにご自身の置かれている状況から現状の打破に努めている事が伺えます。
●当助成金の利用用途:
 *オンライン配信を可能にするための機材購入等が目立っていました(47%)
 *続いて人件費(24%)や固定費補填(13%)などが多かったです。
いずれも活動を継続し、次へ繋げるトライのための助成金利用である事が伺えます。
●今後の地域・社会貢献について(記述式)
特に多かったのは、芸術鑑賞機会の少ない層・難しい層を対象にしたオンライン配信の実施、演劇を用いたコミュニケーション能力の向上を目指した児童や生徒向けプログラムの開催、地域との交流の場の創造、創作活動を通じた地域の魅力の掘り起こしやマイノリティ層の活躍の後押しなどでした。
社会とのリンクを一つのテーマとしている当基金としては、申請者の方々の今後の活動に注目していきたいです。

※グラフ資料を以下よりダウンロードしていただけます。
https://prtimes.jp/a/?f=c-24375-2020062418-cf959b97ccd577ec9d10b27817eb3157.pdf

 

 

6月特番:井上芳雄の「日本版トニー賞への道」

すべての舞台芸術を愛する方々に向けた情報発信と共有の場とするために、5月20日よりスタートした賛同人とつくるYouTube配信プログラム「Mirai CHANNEL」。
通常は「舞台の教育バラエティ」をテーマに毎週水曜から金曜にかけて3プログラムを配信していますが、この6月27日(土)は初となる月1特別番組を放送する事になりました。

ナビゲーターには本プロジェクトの賛同人の一人でもある俳優の井上芳雄氏が登場。
テーマは氏が長年追い続けた「日本版トニー賞への道」。
トニー賞とは何か?何故日本版のトニー賞を目指したいのか?
ゲストにWOWOWのプロデューサー金山麻衣子氏、映画・演劇評論家の萩尾瞳氏、俳優で演出家の今井朋彦氏を迎えて、トニー賞と日本の演劇賞を解体しつつ、今欲しい新たな演劇賞の模索をお届けするという舞台芸術を愛する心に満ち溢れる愉快で真面目な企画です。
そして番組では6月22日に〆切になったばかりの「勝手に演劇賞」の結果も発表いたします。
投票総数3600件超によって選ばれた日本を代表する作品やアーティスト、スタッフは誰なのか!?
 

〔内 容〕
■番組名:MiraiCHANNEL 6月特番「日本版トニー賞への道」
■放送予定日: 2020年6月27日(土) 13時 ※初回放送後はMirai CHANNELにてアーカイブ配信

〔ご出演〕
■ナビゲーター:井上 芳雄氏(俳優・歌手・賛同人)
■ゲスト:金山 麻衣子さん(株式会社WOWOWプロデューサー)、萩尾 瞳さん(映画・演劇評論家・賛同人)、今井 朋彦さん(俳優・演出家・賛同人)

 〔トークテーマとみどころ〕
〇トニー賞について
毎年、WOWOWで放送される「トニー賞授賞式中継」番組でのナビゲーターも務めている井上芳雄氏が番組プロデューサーの金山麻衣子氏と共に、トニー賞とは何か、その魅力や歴史と背景を紹介。トニー賞に足りないものはなにか?にも迫ります。
〇日本の演劇賞について
映画・演劇評論家の萩尾 瞳氏、俳優の今井 朋彦氏をゲストに迎えて、日本の演劇賞をズバリ解説。選定方法や対象部門など、知っているようで知らない日本の演劇賞の仕組みに切り込みます。
〇「勝手に演劇賞」発表
事前投票による結果を踏まえ、この番組独自の「勝手に演劇賞」をナビゲーターの井上芳雄氏が発表。忘れられない思い出の一作、大好きな俳優のあの名演など、舞台芸術を愛する方々の思いのこもった一票が実を結ぶかも!?(表彰は予定しておりません)

詳細:https://note.com/butainomirai/n/n74f0a1ba1e44

Mirai CHANNELとは?
 毎週、水曜・木曜・金曜にそれぞれのテーマに沿って舞台芸術業界を様々な角度からご紹介していく番組です。 ◆水曜コーナー=未来に繋ぐトーク:舞台業界の過去と現在についてゲストを招いてい深く掘り下げてみるトーク番組
◆木曜コーナー=未来に繋ぐレッスン:プロとして活躍する舞台芸術家の様々なテクニックをちょっと教えて貰う番組
◆金曜コーナー=未来に繋ぐギルド:舞台芸術業界を支える裏方の方々に登場していただき、知られざるその職業について学ぶ番組

いずれも初回放送は20:00より。
初回放送以降はアーカイブでお楽しみいただけます。

みらい基金とは?
舞台芸術を未来に繋ぐ基金では、寄付による原資を使い、新型コロナウイルス感染症の拡大防止によって活動停止を余儀なくされた舞台芸術に携わる出演者・クリエーター・スタッフ(個人、団体問わず)に対して今後の活動に必要な資金を助成します。
 
●公式サイト https://www.butainomirai.org/
●寄付受付(プロジェクトサイト) https://motion-gallery.net/projects/butainomirai
●Mirai CHANNEL(公式YouTube) https://www.youtube.com/c/butainomirai
●公式Twitter https://twitter.com/butainomirai
●公式note https://note.com/butainomirai
●公式Facebookページ https://www.facebook.com/butainomirai
 

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