日本とブラジルの国際共同制作プロジェクト『Saudade Na MIRAGEM・蜃気楼のサウダージ』、11月30日ブラジル・サンパウロで世界初演

異文化共演が生み出す、音楽と演劇の壮大なステージ

株式会社サイのプレスリリース

日本を代表する演出家・小池博史をはじめ、能役者・小鼓奏者の今井尋也、日本舞踊家の西川壱弥、そしてブラジルの音楽家、俳優、舞踊家ら計11名が参加する国際共同制作プロジェクト『Saudade Na MIRAGEM・蜃気楼のサウダージ』が、2024年11月30日にブラジル・サンパウロで世界初演を迎える。

本作品では、日本語とポルトガル語による台詞や謡(うたい)、ラップ、歌を交え、ブラジル音楽の打楽器やチェロ、アコーディオンなど多彩な楽器による生演奏が展開されます。また、生映像や動画のプロジェクションといった最新の映像技術も駆使し、演劇の枠を超えた大規模な総合アート体験を届ける。

João Caldas Fº

本作は、ブラジルの史実と、ペルー人作家マリオ・バルガス・リョサの小説『世界終末戦争』を題材に、日本とブラジルそれぞれの文化と芸術の視点を通じて、人間の普遍的な感情や記憶を探求する新しい未来の物語。上演時間1時間45分のこのステージは、サンパウロのSesc Vila Marianaアンツネス・フィリョ劇場にて世界初披露される。

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プロジェクトの概要

『Saudade Na MIRAGEM・蜃気楼のサウダージ』は、2022年に始動した4ヵ年計画「火の鳥プロジェクト」の第3章として制作された。このプロジェクトでは、ポーランド、マレーシア、ブラジル、日本のアーティストが共同で未来の物語を描き出す試みを続けている。

世界情勢を鑑みつつ、マルチカルチュラル・多文化な背景を持つ国々のアーティストたちと「混沌」から「疑心暗鬼」「戦争」を経て、「再生」を描き出す新作舞台を各国で制作し、海外と日本で上演している。 異なる視点を持つアーティスト、スタッフ、主催者等が共同で舞台の新作を制作することで、新たな価値観と表現を探求している。

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日本を代表する演出家である小池博史がプロジェクトの指揮を執り、出演者たちが国境を越えた協働を通じて、新たな舞台表現に挑戦する。小池はこれまでに18カ国で創作と公演を手がけており、異文化間の対話を促進する作品づくりに定評がある。サンパウロで実施したオーディションには384名が応募した。ブラジルの共同主催者はブラジル全国で総合文化施設を運営する社団法人Sesc SP・サンパウロ(以下:セスキ)。セスキはサンパウロ州内で43施設を運営し、それらの施設では週30万人の使用者が様々な文化活動に参加している。

2023年、事業の第1章としてポーランドのグロトフスキ研究所と共同で制作と上演された「KOSMOS」は現地の批評家が選ぶ年間トップ10の作品に選ばれ、大きな反響を得た。事業の第2章としてマレーシアの劇団と共同で制作と上演された「Soul of ODYSSEY」では出演者の母語、日本語、英語、広東語、北京語、マレー語が使用された。多文化社会のマレーシアでは各文化圏内での芸術活動は活発だが、多言語や異なる舞踊などを融合させた舞台は稀であり、高い評価を得た。

2025年9月と10月に4年間の集大成となる舞台「HINOTORI 山の神編/海の神編」(以下HINOTORI)が京都と東京で上演される。事業の海外パートナーの3カ国とインドネシアから選りすぐりの音楽家、俳優、舞踊家が来日、約3ヶ月日本で滞在し、「HINOTORI」の稽古と上演を実施する。

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【公演概要】

公演名: Saudade Na MIRAGEM(蜃気楼のサウダージ)

演出・脚本・構成・振付:小池博史

演奏・作曲:グレゴリー・スリバー(Gregory Slivar)

出演:今井尋也、西川壱弥 、ダニロ・ダル・ファラ (Danilo Dal Farra)、エドゥアルド・オカモト (Eduardo Okamoto)、フェルナンド・ルファー (Fernando Lufer)、ジェシカ・バルボサ (Jéssica Barbosa)、ジョアオ・ギサンデ (João Guisande)、ジュリオ・ロロッシュ (Julio Lorosh)、パウロ・ソコバウノ (Paulo Sokobauno)、ヤナ・ピヴァ (Yana Piva)

美術:ヘナト・ボレリ―・ヘブサス(Renato Bolelli Rebouças)

衣装:ジュリアナ・ベルトリニ( Juliana Bertolini)

映像・プロジェクション:イバン・ソアレス( Ivan Soares)

照明:ギャブリエル・スウザ(Gabriele Souza)

音響:アレ・マルチンズ(Alê Martins)

メーク:アマンダ・マントヴァニ( Amanda Mantovani)

演出助手:黒田麻理恵、マリア・リヴィア・ゴエズ(Maria Lívia Goes)

翻訳:ヒタ・コール(Rita Kohl)

通訳:バーバラ・フレイタス( Bárbara Freitas)、ヴィニ―・スィルヴェイラ(Vini Silveira)

制作:黒田麻理恵、穂坂裕美、中谷萌、ペドロ・ド・フレイタス(Pedro de Freitas)、アドルフォ・バレット(Adolfo Barreto)、ライース・マチャード( Laís Machado)

企画制作: 小池博史ブリッジプロジェクト – Odyssey、Périplo

日時: 2024年11月30日 (土) ~ 12月15日(日)

水曜日~土曜日21:00(開演)、日曜日18:00(開演)

会場:Sesc Vila Mariana アンツネス・フィリョ劇場 (Sesc Vila Mariana Teatro Antunes Filho)

参加国:日本・ブラジル

協力:サンパウロ日本文化センター国際交流基金

助成:日本万国博覧会記念基金事業助成-複数年、文化庁文化芸術振興費補助金(舞台芸術等総合支援事業(国際芸術交流))|独立行政法人日本芸術文化振興会

主催:株式会社サイ、特定非営利活動法人ブリッジフォージアーツアンドエデュケーション、Sesc SP

お問い合わせ

本プロジェクトに関するお問い合わせは以下までお願いいたします。

株式会社サイ 空間芸術:小池博史ブリッジプロジェクト-Odyssey 制作部

TEL:03-3385-2066 MAIL:sai@kikh.com

公式ウェブサイト:https://kikh.org;  https://www.sescsp.org.br/programacao/saudade-na-miragem/

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