作曲者でアレンジャーでもあるミュージシャン二人が書き下ろした新曲を含む楽曲をセアラ州沿岸の町でレコーディング
BACELAR PARTICIPACOES E PRODUCOES ARTISTICAS LTDAのプレスリリース
作曲家でアレンジャーのチェリスト、ジャキス・モレレンバウム( Jaques Morelenbaum )とマルチプレイヤーで作曲家、プロデューサーのヒカルド・バセラール(Ricardo Bacelar)の共作アルバム「アラカチ(Aracati)」が、11月29日に配信スタートとなる。
今回の作品制作の舞台となったセアラ州沿岸部にある美しい町アラカチは、構想から収録まで15日間かけて作られたアルバムのインスピレーションの源にもなった。レコーディングは、絶え間なく吹く風が砂丘に風紋を描き、波の音がリズムを刻むアラカチの海辺の景色に没入する体験となった。その間モレレンバウムのホスト役を務めたバセラールは、「滞在した家の一室にミニスタジオを設け、私は電子ピアノを、ジャキスはチェロを持ち込んで、あの環境の中に没入した。砂丘や海、アラカチの美しい自然と触れ合いながら1週間過ごした。その間我々はよく語り合い、演奏し、すべてがアルバム制作のインスピレーションとなった」と振り返る。翌週二人は活動の場をフォルタレーザのジャスミン・スタジオに移し、レコーディングに入った。
本アルバムは、Spotify、Apple Music、Tidal、Deezer、Amazon Music、SoundCloud 等のプラットフォームで(https://ffm.to/jasmin_aracati)配信されるほか、日本国内の一部店舗でもCDフォーマットで販売されます。
ジャキス・モレレンバウムにとって、セアラ州の海辺での滞在は魅惑的な時間だったという。「アラカチ滞在中に生まれた楽曲は全て、そこで起きたことと結びついている。例えば『フォゲイラ(Fogueira)』に関して言えば、この曲がバイアオンだということもあり、曲の着想にエグベルト・ジスモンチの存在を感じた。ビーチで行われたイベントで大きな火が灯された時、ヒカルドと私の頭の中にはこの曲が聞こえていた」。同曲はミュージックビデオも制作され、アルバムが配信開始となる11月29日にリリースされる予定。
かつてセアラ州の首都が置かれていたアラカチは、同州の経済の中心地でもあった。海辺に堂々とそびえ立つ赤い断崖の美しさは今も保たれており、海藻から魚、砂も含め環境の全てがこのアルバムを構成する音楽の質感を構成する重要な要素となっている。
アラカチで生まれた二人の共作に加え、アルバムには唯一のボーカル入りの曲「クアンド・ア・ノイチ・ヴェン(Quando a Noite Vem)」(ヒカルド・バセラール/ジュリアーノ・エリストン作)や、「ファレジアス(Falésias)」(ヒカルド・バセラール/ルシアーノ・ハウリーノ)などの新曲のほか、バセラールとモレレンバウムがそれぞれが過去に作曲した未発表曲も収録された。それについてバセラールは、「重要なのは、既存の曲も含めて今回アルバムに収録された曲は、すべてアラカチの町を背景としていることだ」と指摘している。
モレレンバウムによると、二人の書下ろしの共作「ミラグリス(Milagres)」もアラカチと直接的に結びついているという。「海辺に夕日を見に行った時に、高い石の上に自分の物を置いたまま海に入ったことがあった。ふと後ろを振り返ると潮が満ちて、携帯電話も含め全部流されてしまっていた。落ち込んでいたら、現地在住であの辺りの土地に詳しいセウ・ルシーニョが海の中から携帯を見つけて拾ってくれた。『ミラグリス』はこの出来事に結びついている」。
ヒカルド・バセラール作の「カミーニョス・ジ・アレイア(Caminhos de Areia)」もアルバムを代表する曲としてリリース後にミュージックビデオが制作される予定となっている。
モレレンバウムとバセラールは、2022年にバセラールのアルバム「アンダール・コン・ジル」のレコーディングで知り合った。モレレンバウムはジルベルト・ジルとともに「プレセ(Prece)」の収録に参加。昨年11月には、バセラールのシングル「オ・メイオ・ド・ムンド(O meio do mundo)」のレコーディングに参加した。最近ではレイラ・ピニェイロとバセラールのアルバム「ドナート」の収録にもゲストとして招かれている。
モレレンバウムとバセラールが共同プロデュースした「アラカチ」は、インストゥルメンタル曲が中心のアルバムで、二人のDNAを受け継いでいる。モレレンバウムはトム・ジョビン、カエタノ・ヴェローゾ、マリーザ・モンチ、坂本龍一、スティングなど錚々たるアーティストらのアレンジャーであり、チェリストとしても世界的な知名度を誇る。マルチプレイヤー、シンガー、アレンジャーとして活動するバセラールは、ジャスミン・ミュージックとジャスミン・スタジオの代表として、フラヴィオ・ヴェントゥリーニやレイラ・ピニェイロ、トニーニョ・オルタ、ホベルト・メネスカル、ファギネル、フローラ・プリン、アイルト・モレイラ、デリア・フィッシャー、ジルベルト・ジル、エドナルド&アメリーニャのシングルやアルバムをプロデュースし、質の高いブラジル音楽を提供している。バセラールは新譜について、「『アラカチ』の仕上がりには満足している。二人の書下ろしの共作と、二人で選んだそれぞれの作品を集めた美しいアルバムだ」と語っている。
「コヘイオス(Correios)」と「フィ・ル・ハイ・カイ(Fi Ru Hay Kay)」の2曲以外はすべて未発表曲。
<アルバム『Aracati(アラカチ)』収録曲>
Correios
Ricardo Bacelar – Keyboards, accordion and percussion
Jaques Morelenbaum – Cello and acoustic piano
Hoto Júnior – Percussion
Fogueira
To Egberto Gismonti
Ricardo Bacelar – Acoustic piano and keyboards
Jaques Morelenbaum – Cello
Hoto Júnior – Percussion
Quando a Noite Vem
Quando a noite vem
Lembro de nós
Os abraços, a luz, meia-luz
Nossos pés, cruzados feito trama
Se você também
Quer relembrar
Pode vir, ou dizer onde está
Que eu vou, minha vontade é tanta
Um desejo tão real, uma chama
Que nem finjo que é banal, desanda
Ele aflora, tão contido
Mas explode, quando estamos sós
Ricardo Bacelar – Voice and acoustic piano
Jaques Morelenbaum – Cello
Hoto Júnior – Percussion
FI_RU_HAY_KAY
Ricardo Bacelar – Keyboards and percussion
Jaques Morelenbaum – Cello, keyboards and acoustic piano
Hoto Júnior – Percussion
Caminhos de Areia
Ricardo Bacelar – Acoustic piano and keyboards
Jaques Morelenbaum – Cello
Hoto Júnior – Percussion
Milagres
Ricardo Bacelar – Acoustic piano, claps
Jaques Morelenbaum – Cello, claps and percussion
Hoto Júnior – Percussion and claps
Sargaço
Ricardo Bacelar – Acoustic piano, keyboards, Hammond organ,
Jaques Morelenbaum – Cello
Hoto Júnior – Percussion
Voo da Graúna
Ricardo Bacelar – Acoustic piano and keyboards
Jaques Morelenbaum – Cello
Hoto Júnior – Percussion
Falésias
Ricardo Bacelar – Acoustic piano and keyboards
Jaques Morelenbaum – Cello
Hoto Júnior – Percussion
Ar Livre
Ricardo Bacelar – Acoustic piano
Jaques Morelenbaum – Cello
Luiz Orssano – Drums
Photos by Celso Oliveira
Youtube: https://www.youtube.com/@ricardo_bacelar