3冠を獲得した『死はすぐそばに』をはじめ、今年も多くの作品が入賞を果たしました。
株式会社 東京創元社のプレスリリース
ミステリファンを中心に愛書家の注目を集めている毎年恒例のミステリ・ランキングが、2024年もすべて出揃いました。
今年も圧巻の評価を獲得したホロヴィッツ最新作や四季四部作の完結で話題を呼んだ〈小市民シリーズ〉待望の冬の巻ほか、今年も東京創元社の作品が多数ランクインしています!
作家や書評家をはじめ、書店員や大学のミステリ研究会など“読書のプロ”による投票で決定するミステリ・ランキング。毎年年末に発表され、その年のミステリ小説を代表する作品が決まるということで、ミステリ・ファンを中心に愛書家から大きな注目を集めています。
そして2024年も四つの主要ミステリ・ランキングがすべて発表されました。
今年も東京創元社刊行の作品が多数ランクインしましたので紹介いたします。
『死はすぐそばに』アンソニー・ホロヴィッツ/山田蘭 訳(創元推理文庫)
・第1位 週刊文春2024ミステリーベスト10
・第1位 ミステリが読みたい!2025年版
・第1位 2025 本格ミステリ・ベスト10
・第3位 このミステリーがすごい!2025年版
毎年ランキング上位を席捲するミステリ界のトップランナー、アンソニー・ホロヴィッツが、今年は3冠獲得です。
高級住宅地で起きた殺人事件。容疑者全員が同じ動機を持つ難事件を前に、警察は探偵ホーソーンを招聘する──。
年末ミステリランキングを完全制覇した『メインテーマは殺人』『その裁きは死』をはじめ、シリーズ全5作が、すべてのミステリランキングで3位以内に入賞という圧倒的評価の〈ホーソーン&ホロヴィッツ〉シリーズ最新刊!
『冬期限定ボンボンショコラ事件』米澤穂信(創元推理文庫)
・第2位 このミステリーがすごい!2025年版
・第2位 週刊文春2024ミステリーベスト10
・第2位 ミステリが読みたい!2025年版
・第9位 2025 本格ミステリ・ベスト10
累計110万部突破を誇る、米澤穂信の大人気学園ミステリ〈小市民〉シリーズ最新刊。
小鳩君は車に撥ねられ、病院に搬送された。眠っているあいだに「ゆるさない」とメッセージを残して去った小佐内さんは、どうやら犯人探しをしているらしい。
今作はシリーズ最大の事件を描いた、四部作の掉尾を飾る作品です。
2024年7月にはTVアニメ『小市民シリーズ』としてシリーズのアニメ化がスタート。2025年4月には本作も原作に含めた第2期の放送が決定しています。
まだまだ目が離せないシリーズです。
『六色の蛹』櫻田智也(四六判仮フランス装)
・第3位 2025 本格ミステリ・ベスト10
・第8位 ミステリが読みたい!2025年版
・第10位 このミステリーがすごい!2025年版
・第13位 週刊文春2024ミステリーベスト10
日本推理作家協会賞&本格ミステリ大賞受賞の『蝉かえる』に続く、〈魞沢泉(えりさわ・せん)〉シリーズ最新作。
今作も主人公の魞沢が行く先々で出会う謎の数々を描いた、切なくも心温まるミステリ短編集です。
多くの作家・書店員から惜しみない称賛が贈られ、ファンを獲得し続けている大人気シリーズです。
『禁忌の子』山口未桜(四六判上製)
・第3位 週刊文春2024ミステリーベスト10
・第16位 2025 本格ミステリ・ベスト10
第34回鮎川哲也賞受賞作。
現役医師が描く医療×本格ミステリとして刊行前から大きな注目を集めました。
搬送されてきた自分と瓜二つの溺死体。自身との関係を探る先で辿り着いた、鍵を握る人物も命を落とす。自らのルーツを辿った先にある、思いもよらぬ真相とは――。
各種メディアでも紹介され、多くの絶賛が寄せられている話題作です。
『白薔薇殺人事件』クリスティン・ペリン/上條ひろみ 訳(創元推理文庫)
・第6位 2025 本格ミステリ・ベスト10
・第10位 ミステリが読みたい!2025年版
・第12位 週刊文春2024ミステリーベスト10
・第13位 このミステリーがすごい!2025年版
今年の翻訳ミステリ作品の中でも大きな注目を集めた一冊。
16歳のときに「殺される」と予言された通り、約60年後に殺害されてしまった大叔母。ミステリ作家の卵アニーが犯人探しに挑む。
アンソニー・ホロヴィッツと並ぶアガサ・クリスティの後継者による犯人当てミステリの大傑作です。
『明智恭介の奔走』今村昌弘(四六判上製)
・第7位 週刊文春2024ミステリーベスト10
・第13位 このミステリーがすごい!2025年版
・第16位 ミステリが読みたい!2025年版
累計130万部を突破する今村昌弘の大人気シリーズ最新作。
随一の人気キャラクター〈明智恭介〉を主人公に据えた、シリーズ初の短編集です。
著者らしい緻密かつ大胆なトリックと人間ドラマの両方を楽しめる五編を収録した贅沢な一冊になっています。
各話で出てくる古典ミステリへの言及も読者がニヤリとするポイントでしょう。
『極夜の灰』サイモン・モックラー/冨田ひろみ 訳(創元推理文庫)
・第9位 2025 本格ミステリ・ベスト10
・第14位 このミステリーがすごい!2025年版
・第14位 週刊文春2024ミステリーベスト10
・第19位 ミステリが読みたい!2025年版
今話題沸騰中。意外性抜群の極上ミステリがここにランクインです。
北極圏の米軍極秘基地で発生した火災。現場で発見された遺体には不可解な点が。CIAの依頼で調査を進めるジャックが辿りついた恐るべき真相とは。
ゲームデザイナー・小島秀夫さんの紹介で大反響を呼んでいる注目作です。
『孔雀屋敷 フィルポッツ傑作短編集』イーデン・フィルポッツ/武藤崇恵 訳(創元推理文庫)
・第10位 2025 本格ミステリ・ベスト10
『赤毛のレドメイン家』で名高い巨匠・フィルポッツの作品集が入賞です。
〈クイーンの定員〉に選ばれた「フライング・スコッツマン号での冒険」など、『赤毛のレドメイン家』で名高い巨匠の傑作全6編。いずれも初訳・新訳で贈る短編集。
『案山子の村の殺人』楠谷佑(四六判仮フランス装)
・第10位 2025 本格ミステリ・ベスト10
謎解きの愉しみを満喫させる正統的本格推理として各方面から絶賛を博した傑作です。
案山子だらけの宵待村で、案山子に毒の矢が射込まれ、別の案山子が消失し、殺人事件が勃発する。現場はいわゆる雪の密室の様相を呈していた。
合作推理作家の大学生コンビが謎に挑むシリーズ第一弾です。
その他のランクイン作品も含めた全作品の紹介はWEB東京創元社マガジンをご覧ください。
「東京創元社/創元推理文庫の2024年ミステリランキング入賞作品を一挙紹介!」
https://note.com/tokyosogensha/n/nf96f7038e280
2024年のミステリ小説界を彩った傑作の数々。
ぜひご注目ください!