87 Degrees Theatreのプレスリリース
イギリスで活動する日本人の演出家、ムーブメントディレクター/振付家、俳優によりプロデュースされている劇団 87 Degrees Theatre が最新作『織 – Ori -』を2025年1月に東京にて公演をお届けします。
本作は、日本を代表する古典文学 『源氏物語』――葵上と六条御息所の愛憎の物語に着想を得たフィジカルシアターです。
ダンス、マイム、パントマイム、サーカス技術などを融合したフィジカルシアターは、身体表現だけで物語を紡ぎ出す舞台芸術で、本作では、セリフを一切使用せず、俳優の動きや音楽のみで愛憎のストーリーが描かれます。
さらに本公演の舞台となるのは、伝統的な和室です。
イギリスでは近年、教会や美術館、駅舎など劇場以外の空間を使った公演がトレンドとなっており、87Degrees Theatreは今回、日本の和室を選び、ヨーロッパスタイルの現代的な表現が和の空間と見事に融合し、そこに生まれる緻密な動き、音楽、光と影、そして香りまでもが共鳴し合い、作品のメッセージに深みと奥行きをもたらすでしょう。
現代の欧州スタイルと日本の文化が交差する、驚きと感動の舞台。この機会にぜひご堪能ください。
『織 – Ori -』 公演概要
【キャスト&クリエイティブチーム】
演出家:白浜美夏
ムーブメントディレクター:Midori Ogawa
振付:Midori Ogawa, Ching Chen
出演:助廣花志子, Midori Ogawa
プロデューサー:白浜美夏, Midori Ogawa(87degrees Theatre)
【公演概要】
日時: 2025年1月18日(土)19:30~20:30
2025年1月19日(日)14:00~15:00 / 17:00~18:00
会場: 東京都目黒区勤労会館 和室(目黒区民センター内)
チケット: 500円(要事前予約)
予約はこちら ▶ Peatixチケット予約リンク
【あらすじ】
暗闇の中で蝋燭の光が揺れ動くとともに、
二人の運命は静かに動き始めた。
責任を全うしながらも、光源氏との愛に隔たりを感じていた正妻・葵上と、
彼に深く愛されながらも曖昧な立場に苦しんだ愛人・六条御息所。
交わるはずのなかった二人の糸は
一針一針丁寧に織り込まれるたびに張り詰め、
やがてほつれ、そして新たな模様を紡ぎ出す。
愛、階級、立場、そして孤独
絡まりそうな想いが糸車にかけられ、見えない手によって紡がれるのは、
消えゆくものへの追憶と、解き放たれた魂の織物。
———織り込んでいた運命が今、ほつれて絡まる
87 Degrees Theatre
87 Degrees Theatreは、イギリス・ロンドンを拠点とした、日本の「侘び寂び」など古き良き伝統文化から現代の日本文化までを世界に発信することを目的とし、設立された劇団です。設立間もないながらも、海外の観客の需要を熟知する彼らの活動には期待が寄せられています。
今回の日本公演では、日本独自の文化や空間に根ざした表現を磨くことを目指し、実験公演となります。和室という日本特有の空間でのパフォーマンスを通じて、日本の観客のリアルな反応を得ることで、作品にさらなる深みを加え、異文化との融合をより洗練されたものに仕上げることを目指しています。