“美談報道”、“物語を求める報道”は何のために?安藤美姫「亡き父と五輪を関連付けて、『どういうストーリーにしたいの?』と」『ABEMA Prime』「ABEMA」で無料見逃し配信中

株式会社AbemaTVのプレスリリース

新しい未来のテレビ「ABEMA(アベマ)」は、「ABEMA NEWSチャンネル」にて、ニュース番組『ABEMA Prime』を1月6日(月)夜9時より生放送し、番組放送後より無料見逃し配信が開始いたしました。ぜひ、ご覧ください。https://abema.tv/video/episode/89-66_s99_p6172

2025年1月6日(月)の放送では、事件や事故、災害における犠牲者の人となりが“美談”として伝えられることに違和感を抱く遺族と、メディアの報じ方について考えました。

番組で取り上げたのは、2012年に大阪で起きた水難事故のケース。川で溺れていた3人の中学生を、通りがかりの男性が発見、救助しようと川に飛び込みました。中学生のうち2人は助かりましたが、中学生1人と助けに川に入った男性の2人が死亡しました。

この事故は、各メディアで扱われましたが、再発防止策や救助のあり方などの報道は少なく、多くは「責任感の強い人」「勇敢」などと、救助するために命を失った男性の行動を讃えるニュースとして取り上げられました。

番組では亡くなった男性の妻を取材。「再発防止に報道をつなげて欲しかったが、人となりばかりがフューチャーされ、夫の死は美談として消費されたと感じた」と当時を振り返りました。

番組MCを務めるプロスケーターの安藤美姫さんは「起きたことの事実を伝え、2度と同じことが起こらないように伝える報道だけでいいと思う」とコメント。

また、安藤さんは報道に対して疑問を抱いた出来事を振り返り、「私は小学生の頃に父を事故で亡くしているが、18歳で五輪に出場することが決まると、『お父様が亡くなられていると聞きました。お父様のために滑られるんですよね?』『どういう気持ちを捧げますか?』と記者会見で質問を受けた。父のことは五輪の舞台とは無関係なのに、このことをどういうストーリーにしたいの?と心に引っかかった。そして、父のためにスケートをやっていたわけではないので、『事故を蒸し返された』と感じた」と打ち明けました。

その上で、「遺族の気持ちを考えると、人の死を美談にして欲しくないと思う」と語りました。

本放送の様子は、現在も「ABEMA」にて見逃し配信中です。ぜひご覧ください。

https://abema.tv/video/title/89-66

■『ABEMA Prime』 放送概要

キャッチコピーは「みんなでしゃべるとニュースはおもしろい」。これまでの当たり前や価値観が変わる中、今の時代らしいネット言論に挑戦します。レギュラーメンバーは総勢70人。色んなバックグラウンドをもつ論客たちと多様で新しい議論をお届けします。

放送日時 :毎週月~金曜 夜9時~夜11時  ※生放送

放送チャンネル:ABEMA NEWSチャンネル

出演:

安藤美姫

小原ブラス

柴田阿弥

茂木健一郎

穂川果音

仁科健吾

※画像をご使用の際は、【(C)AbemaTV,Inc.】のクレジット表記をお願いいたします。

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