震災を知らない世代が挑む“震災劇”…苦悩の日々に密着『6年3組の阪神大震災~30年「記憶の溝」~』1月25日(土)放送

【テレビ大阪】ドキュメンタリー7『6年3組の阪神大震災~30年「記憶の溝」~』1⽉25⽇(土)午前11時~11時30分放送

テレビ大阪株式会社のプレスリリース

「目立たずとも私たちの生活に多大な貢献をしている人たち」、「社会的に弱い立場の人に寄り添い、一緒に歩む人たち」。日頃のニュース取材の中で見つけたそんな人々にスポットライトをあてたドキュメンタリー番組です。第23回では、阪神・淡路大震災の記憶を伝える劇団に密着。発災から30年、当時を知る世代・知らない世代との間に生まれた記憶の溝と向き合い、舞台に臨む姿を追いました。

第23回『6年3組の阪神大震災~30年「記憶の溝」~』

©テレビ大阪

神戸を拠点に活動する「劇団自由人会」。彼らの代表作は、500回を超える公演を重ねてきた「6年3組の阪神大震災」。被災した小学生たちが綴った学級通信を舞台化したものです。

6434人が犠牲になった阪神・淡路大震災。作品の舞台となった樋ノ口小学校(西宮市)では、5人の子どもが尊い命を失いました。6年3組の上出真理子さんも自宅の下敷きとなり、亡くなりました。

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初演から30年となった今回、初めてとなる演出を任されたのは、杉野じんべえさん(50)。震災では友人を亡くしています。

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昨年10月に始まった作品作り。杉野さんは観客への親しみやすさを意識し、これまでの朗読劇から歌とダンスを交えた音楽劇への転換を決めました。

あの時の光景を思い浮かべながら、演技指導にあたります。

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しかし…児童が主役という設定上、演じるのは震災当時生まれていない、もしくは生まれていても記憶がない20代~30代前半の若者たち。

1995年12月の初公演は全員が同じ思いを共有した感動の舞台でしたが、それから30年を迎える今回は事情が違います。

震災を知る世代・知らない世代の間にある「記憶の溝」が浮き彫りとなったのです。

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当時の子どもたちは何を考え、学級通信に綴ったのか…。記憶を持たない役者たちは迷います。

その一人、猫柳ルカさん(30)は亡くなった上出さんを見送るシーンで、ソロ歌唱をすることになりました。しかし…

配役を決める稽古で、杉野さんは一曲全てを任せない判断を下します。その背景には、彼が猫柳さんの演技に見つけた、ある「引っ掛かり」が隠されていたのです。

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“あの日の6年3組”に近づきたい!

一行は原作の舞台となった樋ノ口小学校で、震災当時の6年3組の担任、松田満さんから貴重な体験談を聞く機会を得ました。

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“特別な授業”を経て、いよいよ迎えた本番。

2日間で400人を超えた観客の中には、松田先生の姿もありました。

果たして、若い役者たち演じる震災劇は「記憶の溝」を埋めることはできるのでしょうか…?

30年前を知る者、知らない者が共存する社会の在り方を問うドキュメントです。

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