英国の名匠、ケン・ローチの幻の最高傑作『石炭の値打ち』が日本最終上映!

日本では未ソフト化・未配信の幻の大作を観る最後のチャンスが児童支援の為に実現!

故人 岡俊彦のプレスリリース

イベントフライヤー(表)
イベントフライヤー(裏)

公式サイト:https://pikao.hatenablog.com/entry/20241020/1729350000

これまでに『ブレッド&ローズ』『ブラック・アジェンダ/隠された真相』『石炭の値打ち』とケン・ローチの傑作を上映してきた「はみ出し者映画」の特集イベントであるサム・フリークスが、満を持して彼の最高傑作の一つである大作『石炭の値打ち』の前後編を再上映いたします。

故人たっての希望により実現

『石炭の値打ち』はケン・ローチの集大成的な内容の二部作でありながら、日本では長らく未ソフト化・未配信の幻の作品でしたが、2024年4月に開催された「サム・フリークス Vol.27」で待望の日本初上映を果たしました。今回の再上映はサム・フリークスの主催者である岡俊彦(故人)の希望により実現したものであり、これが日本最終上映となる予定です。また、これまでのサム・フリークスと同じく、すべての子供達が社会から孤立することなく暮らしていけるようになることを目的とした学習支援や自立支援の為に、有料入場者1名につき250円を「認定NPO法人 3keys」へ寄付いたします。

なお、サム・フリークスは3月8日(土)にはリクエスト企画の、7月19日(土)には第31弾の開催も予定しています。
https://pikao.hatenablog.com/entry/20240922/1726930800
https://pikao.hatenablog.com/entry/20250116/1736953200

イベントの詳細について

イベント名:サム・フリークス

会場:ユーロライブ(渋谷)

開催日時:2025年4月19日(土)14時〜(予告編の上映などはありませんので、時間に余裕を持ってお越しください)

タイムテーブル

13:45~ 開場

14:00~『石炭の値打ち 第一部:炭鉱の人々』上映

15:17~ 休憩

15:30~『石炭の値打ち 第二部:現実との直面』上映(17:01上映終了予定)

前売り券は特別価格1977円でPeatixにて販売中。
URL:https://peatix.com/event/4117920

当日券料金:2000円
当日券は当日の13:30~13:43、13:59~14:00、15:17~15:30の時間限定で会場受付にて販売いたします。

※前売り券について※

開場は13時45分です。整理券等への引き換えの必要はございませんので、劇場への入場時にPeatixのチケット画面、もしくは予め印刷したものをご提示お願いします。入場順序に関しては、前売り券→当日券の整理番号順となります。場内は全席自由席となっております。入金後のキャンセルは承りかねますのでご了承ください。

作品詳細

『石炭の値打ち 第一部:炭鉱の人々(原題:The Price Of Coal: Part 1 – Meet The People)』(1977年、監督:ケン・ローチ)

DVD上映(日本語字幕付き)

出演:ボビー・ナット、リタ・メイ、ポール・チャペル、ジェイン・ワディントン、ハイドン・コンウェイ

『石炭の値打ち 第二部:現実との直面(原題:The Price Of Coal: Part 2 – Back To Reality)』(1977年、監督:ケン・ローチ)

DVD上映(日本語字幕付き)

出演:ボビー・ナット、リタ・メイ、ポール・チャペル、ジェイン・ワディントン、ハイドン・コンウェイ

たとえば『わたしは、ダニエル・ブレイク』や『家族を想うとき』だけを観てもケン・ローチという映画作家の全貌は全く把握できないが、「ケン・ローチ全部乗せ」状態な『石炭の値打ち』を観れば彼の全貌はほぼ把握できるといっても過言ではない。

『石炭の値打ち』は『ケス』に続く監督:ケン・ローチ×脚本:バリー・ハインズのタッグ作品であり、間違いなく彼等のコラボレーションにおける最高傑作。BBCのドラマ枠『Play For Today』で2週に渡って放送されたTV映画で、『ケス』でも重要なモチーフになっている「炭鉱」をメインテーマとして突き詰めた集大成的な内容の二部作だ。コメディ調の第一部とハードでシリアスな第二部で合計約3時間を掛けて南ヨークシャーの炭鉱の人々の暮らしと人生をじっくりと描き出している。ちなみに、この時期(70年代半ば)のケン・ローチは交通事故で息子を亡くした直後ということもあってか、『Days Of Hope(希望の日々)』〜本作と鬼気迫る大作を連続で発表しているのだった。ケン・ローチ曰く、「私の父親の家族の多くは鉱山労働者だったし、私の出身地域は炭鉱地帯だった。そのため、私はいつも炭鉱地帯とのつながりを感じていた」(『ケン・ローチ (映画作家が自身を語る)』より)とのことで、彼にとってはある種のルーツ回帰的な意味合いもあったのかもしれない。

ケン・ローチとバリー・ハインズとの共作は以降も『狩場の管理人』『まなざしと微笑み』と続いていき、2001年の『ナビゲーター ある鉄道員の物語』でバリーがスクリプト・エディターとして関わったのが最後のコラボレーションとなった。その後、バリー・ハインズは2016年3月18日に亡くなっている。享年76歳。

岡俊彦(東京都北区上十条5-28-16在住)

主催:岡俊彦

お問い合わせ先:岡俊彦(電話:080-4065-3412 メール:hardway@ba.mbn.or.jp)

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