大阪・関西万博へ向けて「水」への祈りを世界に発信　地球環境を脅かす現代文明への警鐘を託した　地球の叫び オペラ「みづち」が開催決定

■作・台本／丹治富美子

五感で読む『源氏物語』の古典研究をライフワークとし、軽井沢の森に暮らす。香道古心流師範。音と文学を融合した歌物語『髪の章』『露の章』は韓国の元建国大学教授・黄哲益氏、元淑明女子大学音楽大学学長・許芳子氏の作曲により、日本と韓国双方で公演された他、詩は国内外で作曲、演奏されている。群馬県立伊勢崎清明高等学校校歌、高崎市立桜山小学校校歌を作詞。東京農業大学にて民俗学講義「いにしへに学ぶ」を行う。森に暮らし、加速し続ける文明を危惧し、動物や花々を通して自然のあり方を問いかける作品は、歌物語り『風色の日々』､随筆『風の記憶』､『木精する森』､『森の採譜』（森林関係者の機関誌「山林」に12年半150回にわたり連載）他多数。

■作曲／富貴晴美

作曲家・ピアニスト。1985年生まれ､大阪府出身。国立音楽大学作曲専攻首席卒業。同大学院修了。映画では2013年『わが母の記』で第36回日本アカデミー賞優秀音楽賞を最年少で受賞。その後第39 回『日本のいちばん長い日』、第41回『関ヶ原』で3度目の同賞を受賞。テレビではNHK連続テレビ小説『マッサン』の音楽を担当後、大河ドラマ『西郷どん』、連続テレビ小説『舞いあがれ!』などを手掛ける。主な作品に、アニメ『ピアノの森』、映画『そして、バトンは渡された』『総理の夫』『鹿の王 ユナと約束の旅』『かがみの孤城』『九十歳。何がめでたい』『アイミタガイ』、劇団四季オリジナルミュージカル『バケモノの子』(青木豪演出)、『ゴースト&レディ』(スコット・ シュワルツ演出)など。CM音楽も多数。第26回現音作曲新人賞第1位。国立音楽大学准教授。

■指揮／下野竜也

NHK交響楽団正指揮者､札幌交響楽団首席客演指揮者､広島ウインドオーケストラ音楽監督､広島交響楽団桂冠指揮者。鹿児島生まれ。 2000年東京国際音楽コンクール､2001年ブザンソン国際指揮者コンクール優勝｡国内主要オーケストラに定期的に招かれる一方､チェコ・フィル、バルセロナ響をはじめとした国際舞台でも活躍。オペラにおいても新国立劇場、二期会、日生劇場をはじめ注目の公演に招かれている。これまでに読売日本交響楽団正指揮者、同首席客演指揮者､京都市交響楽団常任首席客演指揮者､広島交響楽団音楽総監督を歴任。東京藝術大学､東京音楽大学にて後進の指導にあたる。齋藤秀雄メモリアル基金賞、芸術選奨文部科学大臣賞、東燃ゼネラル音楽賞奨励賞、有馬賞、広島市民賞、中国文化賞など受賞多数。

■演出／岩田達宗

東京外国語大学フランス語学科卒業。栗山昌良氏に演出助手として師事。五島記念文化財団奨学生として欧州各地で研鑽を積む。帰国後､本格的に演出家として活動を始め､新古典主義の作品から現代の日本オペラまで数多くの公演で高い評価を得る。独創的で卓抜なアイデアによる舞台造りは聴衆を魅了し続けている。現代日本を代表するオペラ演出家の一人であり､リモートによる講義「岩田達宗道場」が開講されるなど多忙な演出活動を展開。2021年より「ひろしまオペラルネッサンス」の芸術監督を務めている。第７回五島記念文化賞オペラ新人賞受賞。2006年度音楽クリティック･クラブ賞受賞。大阪音楽大学客員教授。武蔵野音楽大学特任教授。兵庫県出身。

■［小太郎］小堀勇介／Yusuke KOBORI（テノール）

第16回東京音楽コンクール声楽部門第２位、第88回日本音楽コンクール声楽部門第１位など入賞多数。2016年、文化庁新進芸術家海外研修制度研修員として渡伊。チロル祝祭歌劇場『アルジェのイタリア女』リンドーロでヨーロッパ・デビュー。国内では､『連隊の娘』トニオ､『愛の妙薬』ネモリーノ､『セビリアの理髪師』アルマヴィーヴァ伯爵などベルカント・オペラ作品に出演。2024年は､藤原歌劇団創立90周年記念『ラ・チェネレントラ』ドン・ラミーロ、日生劇場『連隊の娘』トニオ、神戸文化ホール開館50周年記念事業『ファルスタッフ』フェントンなどで出演。2025年は、日越外交関係樹立50周年記念オペラ『アニオー姫』荒木宗太郎（ベトナム）、読売日本交響楽団『夕鶴』（演奏会形式）与ひょうなどのオペラ公演や演奏会などへ出演予定。日本ロッシーニ協会会員。

■［夕月姫］迫田美帆／Miho SAKODA (ソプラノ)

東京藝術大学卒業。卒業後、イタリア各地で研鑽を積む。2015年、サントリーホール オペラ・アカデミー プリマヴェーラ・コース第2期を最優秀の成績で修了。2017年､同アドバンスト・コース第2期修了。第50回日伊声楽コンコルソ入選。第13回東京音楽コンクール声楽部門第2位。藤原歌劇団には､2019年『蝶々夫人』のタイトルロールで鮮烈なデビューを飾って高評を博し､2021年『フィガロの結婚』伯爵夫人、2022年『イル・カンピエッロ』ルシエータ､『コジ・ファン・トゥッテ』フィオルディリージ､2024年『ファウスト』マルグリート､『ピーア・デ・トロメイ』ピーアで好評を得ている。2023年夏には､アメリカ･ジョージア州にて開催されたサバンナ・ボイス・フェスティバルにて『蝶々夫人』で海外デビューを果たした。アメリカ在住。藤原歌劇団団員。

■［吾嬬重藤］黒田 博／Hiroshi KURODA (バリトン)

京都市立芸術大学卒業。東京藝術大学大学院修了後、渡伊。時代を問わぬ幅広いレパートリーを持ち、新国立劇場、日生劇場、びわ湖ホール、二期会等でモーツァルト４大オペラの他、ワーグナー『ニュルンベルグのマイスタージンガー』『タンホイザー』『パルジファル』、ヴェルディ『椿姫』『オテロ』、プッチーニ『蝶々夫人』『トスカ』など数々のオペラに出演。新国立劇場では『フィデリオ』『ラインの黄金』などの他、邦人作品にも多数出演し、市川團十郎(十二代目)演出『俊寛』をはじめ『鹿鳴館』等に主演。最近では二期会『コジ・ファン・トゥッテ』アルフォンゾ、神戸文化ホール開館50周年記念事業『ファルスタッフ』題名役を演じるなど、的確な音楽作りと高い演技力で存在感を示している。2021年より2年間ＮＨＫ『プレミアムシアター』で〈ご案内〉役を務めた。平成30年度京都府文化賞功労賞受賞。国立音楽大学教授。二期会会員。

■［八重］澤畑恵美／Emi SAWAHATA (ソプラノ)

国立音楽大学卒業。同大学院を経て､文化庁オペラ研修所修了後､渡伊。早くからその才能は高く評価され､研修所修了後直ちに二期会『フィガロの結婚』スザンナでデビュー。以降『コシ･ファン･トゥッテ』フィオルディリージ､『椿姫』ヴィオレッタ､『ばらの騎士』ゾフィー等を好演。近年では『フィガロの結婚』伯爵夫人､『ラ･ボエーム』ミミ、『メリー･ウィドー』ハンナと声の成熟に伴い役柄を拡げ、新国立劇場『夕鶴』つうなど日本のオペラ界を牽引する存在として活躍。コンサートでも、小澤征爾、Ｋ.マズア、E.インバルなどの著名指揮者や主要オーケストラと数多く共演。また､NHK FM『おしゃべりクラシック』のパーソナリティ等も務めている。第58回日本音楽コンクール第１位。同時に福沢賞、木下賞、松下賞を受賞。第21回ジロー・オペラ賞受賞。国立音楽大学教授。二期会会員。

■［志斐］中島郁子／Ikuko NAKAJIMA (メゾ・ソプラノ)

東京藝術大学卒業､安宅賞､松田トシ賞受賞。同大学院独唱科修了。イタリア･キジアーナ音楽院マスタークラス修了｡文化庁海外派遣研修員としてミラノ市立音楽院等で研鑽を積む。帰国後､二期会『イル・トロヴァトーレ』アズチェーナ､『蝶々夫人』スズキ､日生劇場『セビリアの理髪師』ロジーナ､びわ湖ホール『ワルキューレ』フリッカ等で好評を博し､近年ではバッティストーニ指揮『カヴァレリア･ルスティカーナ』サントゥッツァで存在感を示す他､大阪国際フェスティバルでのデュトワ指揮『サロメ』等いずれも絶賛されている｡コンサートでも､モーツァルト､ヴェルディ､デュリュフレ「レクイエム」､マーラー「交響曲第3番」等で高い評価を得ている。第14回ロッカ･デッレ･マチエ国際声楽コンクール(伊)第2位、第72回日本音楽コンクール・オペラ部門第２位等多数入賞。二期会会員。

■［黒姫］向野由美子／Yumiko KONO (メゾ・ソプラノ)

東京藝術大学卒業、同大学大学院修了。1998年東京オペラ・プロデュース公演『ベアトリースとベネディクト』のユルジュールでデビュー。同公演『無口な女』『当惑した家庭教師』に出演。新国立劇場には､2000年小劇場オペラ『オペラの稽古』の伯爵夫人でデビュー。藤原歌劇団には、2005年『ラ・チェネレントラ』のティーズベでデビュー以降､『ランスへの旅』メリベーア侯爵夫人､『愛の妙薬』ジャンネッタ､『フィガロの結婚』ケルビーノ､『オリィ伯爵』イゾリエ､『ファルスタッフ』メグ･ページ､『カプレーティ家とモンテッキ家』ロメオ､『ラ・チェネレントラ』アンジェリーナ､『コジ･ファン･トゥッテ』デスピーナ､『ファウスト』シーベルなど多数出演し、いずれも好評を得ている。日本オペラ協会には、2019年『静と義経』の磯の禅師で初登場し、2023年『源氏物語』に藤壺で出演。日本オペラ協会会員。藤原歌劇団団員。都留文科大学非常勤講師。共立女子中学高等学校非常勤講師。

■［村長］久保田真澄／Masumi KUBOTA (バス)

国立音楽大学卒業、同大学大学院修了。1993年第62回日本音楽コンクール声楽部門第3位。1994年五島記念文化賞オペラ新人賞受賞。1996年リニャーノ国際コンクール及び第2回フェルッチョ・タリアヴィーニ国際コンクールに入選。ミラノで『蝶々夫人』『椿姫』『アイーダ』『ラ・ボエーム』などに出演。藤原歌劇団では､『愛の妙薬』『椿姫』『マクベス』などで活躍。日本オペラ協会公演には『ニングル』民吉で出演。新国立劇場では『アイーダ』『ドン･ジョバンニ』『ウェルテル』『カルメン』『ルチア』『ラ･ボエーム』『オテロ』『フィガロの結婚』『トスカ』『椿姫』など数多く出演。国立音楽大学・大学院教授。日本オペラ協会会員。藤原歌劇団団員。

■［みづち］伊藤貴之／Takayuki ITO (バス)

名古屋芸術大学卒業、同大学大学院修了後、渡伊。第48回日伊声楽コンコルソ第2位、第6回Gゼッカ国際コンクール第２位。愛知県芸術劇場『椿姫』グランヴィルでデビュー。藤原歌劇団には『カルメン』ズニガ、『ノルマ』オロヴェーゾ、『ファウスト』メフィストフェレス、などバスの主要な役で活躍。新国立劇場『アイーダ』エジプト国王、日生劇場『メデア』クレオンテ、兵庫県立芸術劇場『蝶々夫人』ボンゾ等で出演。平成24年度愛知県芸術文化選奨文化新人賞受賞。平成29年度豊田市文化振興財団豊田文化奨励賞受賞。藤原歌劇団団員。