ビットコインでこんなモノまで?仮想通貨による最もユニークな購入事例とは

近年、仮想通貨は単なる投資手段や投機対象としてだけでなく、実際の経済活動でも活発に利用されるようになってきました。特に新たなプロジェクトが登場する際には「おすすめの仮想通貨プレセール」として注目される機会も増え、それを通じて資金調達を行ったプロジェクトが驚きのユニークな消費活動を創出。高額な不動産取引や高級車購入から、日常生活で手に入るピザやファストフードまで、これまでにない新しい消費スタイルが誕生しています。

こうしたユニークな購入事例は、仮想通貨が実生活に浸透しつつあることを示すだけでなく、ゲーム業界やエンターテインメント分野にも新たな可能性をもたらしています。本記事では、仮想通貨の活用法がどれほど広がりを見せているのかを、特に話題性の高いユニークな購入事例を通じて詳しく見ていきます。

ドージコインで月面衛星を購入

仮想通貨の中でも、ドージコイン(DOGE)はネットミームから生まれた異色の存在。そのドージコインが、なんと月へ向かう衛星の打ち上げ費用として使われるという前代未聞のプロジェクトが実行されました。イーロン・マスク氏率いるスペースX社は、2021年に「DOGE-1」月面ミッションの打ち上げを計画し、その費用を全額ドージコインで受け取る契約を交わしたのです​。

マスク氏自身も「ミッションはドージコインで支払われ、史上初の宇宙に行く仮想通貨になる」とX(旧Twitter)に投稿し、「to the moon」とミームを現実にしてみせました​。スペースX幹部はこのミッションについて「地球軌道を超えた仮想通貨の応用を実証し、惑星間商業の基礎を築くものだ」と述べて​、宇宙開発の分野でも仮想通貨が新たな可能性を切り拓く象徴的なケースとなりました。

暗号資産長者、宇宙由来の黒ダイヤを落札

仮想通貨長者の豪快な買い物として話題になったのが、世界最大級の黒色ダイヤモンド「エニグマ」の落札です。555.55カラットもある伝説的なこの宝石は、その起源が隕石などの宇宙からの飛来したものとも噂される神秘のダイヤ

老舗オークションハウスのサザビーズが2022年2月にこのエニグマを出品した際、支払い手段にビットコインやイーサリアムなど仮想通貨を受け付けると発表し​、世界中の注目を集めました。そして実際の競売では、暗号資産業界の起業家が約430万ドル相当を仮想通貨で支払い、落札に成功​。伝統あるオークションの世界にクリプトマネーが進出した象徴的な出来事となりました。

デジタルアートに数十億円で落札

NFTブームも、仮想通貨ならではのユニークな購買現象です。中でも象徴的なのが、デジタルアーティストであるBeeple(ビープル)の作品「Everydays – The First 5000 Days」が記録的高値で落札された事例でしょう。

2021年3月、クリスティーズのオークションに出品されたこのデジタルアートは、開始価格100ドルから競り上がり、最終的に約6,935万ドルもの落札額に。NFTファンドである「Metapurse」の創設者、Metakovan(メタコバン)が落札し、支払いにはイーサリアムが利用可能で​あったことから、その大部分を仮想通貨で支払ったとされています。そしてこの件は、一気にNFTが世間の注目を浴びるきっかけとなりました。

また、現存するアーティストの作品オークション落札額で歴代3位という快挙でもあり​、デジタルアートが現実の美術品に匹敵する価値を持ちうることを証明しました。以降、有名ミーム画像やツイート、ゲーム内アイテムまであらゆるデジタルコンテンツがNFTとして売買される潮流が生まれ、アート業界と仮想通貨の世界が融合する象徴的なムーブメントとなっています。

まとめ

本記事で紹介してきたように、仮想通貨は月旅行の夢から億級アート、希少宝石に至るまで現実のあらゆるモノ・コトの購入手段として活用され始めています。そして、これらユニークな事例は、仮想通貨が単なるデジタル資産にとどまらずエンタメ的な話題を振りまく存在となっていることを物語っています。

投資家以外の一般の人々も気軽に仮想通貨を手にできるようになった今、驚きの購入事例は今後さらに増えていくでしょう。仮想通貨の世界からますます目が離せませんね。

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