【東京芸術劇場】バーチャルオーケストラ「みんなでハモろう!」映像公開

公益財団法人東京都歴史文化財団のプレスリリース

公益財団法人東京都歴史文化財団 東京芸術劇場(東京都豊島区)は、新型コロナウイルス感染症の影響で中止となった「TACT FESTIVAL 2020 東京芸術劇場presents鈴木優人&読響 ファミリーコンサート」(公演日:2020年5月5日)の代替企画として、当該公演に出演予定だった鈴木優人(指揮)石丸幹二(歌)読売日本交響楽団(管弦楽)と、東京芸術劇場公式WEBサイトで募集した一般参加者が、オンライン上で音楽を共に奏でる映像企画「芸劇&読響 みんなでハモろう!」を製作いたしました。
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URL:https://www.youtube.com/channel/UCGxQAmHjbB6RBBbKfD6GEbQ/featured
公開時期:2020年7月4日(土)10時~2020年11月30日(月)12時

 

 

休館中も心の拠り所となる劇場に
新型コロナウイルス感染症の影響により、当該公演だけでなく、世界中で多くの演奏会が中止となりました。公演を楽しみにされていたお客様はもとより、外出自粛を余儀なくされた方たちの心の拠り所となる場の必要性を感じ、プロ・アマを問わず、参加される皆様が、前向きに歩みを進められる企画を目指しました。

一般参加映像は約200件に!
演奏曲目は、ミュージカル映画「サウンド・オブ・ミュージック」より『エーデルワイス』。劇中で、「思い出」と「誇り」の象徴として用いられ、厳格な父親であるトラップ大佐が、子どもたちと家族の絆を結び直すきっかけとなる曲です。ゴールデンウィークにステイホームしたくなる一助となればと考え、映像募集期間を5月2日から5月11日に設定し、メールでお申し込みいただいた後、楽譜とピアノを演奏する鈴木優人氏と石丸幹二氏が歌う映像をお送りし、自身が演奏する映像を、劇場に送付いただきました。二人の映像に合わせて参加者が演奏することで「共演」している雰囲気を感じてもらえたことが、実施後のアンケートからわかりました。最終的に約200件の演奏映像が劇場に寄せられました。

40%以上が「家族単位」で参加!海外からの応募も!!
ご協力いただいた参加者アンケートで、「家族で一緒に演奏するのが楽しかった」「子どもに音楽を通じて様々なことを伝えられた」と、40パーセント以上の方が家族単位で参加してくださったことがわかりました。また、国内だけでなくタイやイギリスなど海外からの応募もあり、バーチャルオーケストラならではの、世界中どこの誰とでも繋がることができる、新たな可能性を生み出しました。映像は、7月4日から、弊館公式WEBサイト、またはYoutubeチャンネル「芸劇 Channel」からご覧いただけます。プロ・アマチュアの垣根なく、音楽を愛する全ての方々によって奏でられる『エーデルワイス』を是非ご覧ください。

鈴木優人(読売日本交響楽団 指揮者/クリエイティヴ・パートナー)

 

鈴木優人(読売日本交響楽団指揮者/クリエイティヴ・パートナー)(c)Marco Borggreve

今年のTACT FESTIVALでみなさんと会えないのは残念ですが、
このような形での共同制作を世に残すことができるのは幸せなことに思います。
是非みなさんの熱い思いを音に載せて送ってください!
後から振り返ったとき、この苦しい記憶の中に咲く花のように明るい思い出になることでしょう。
今はとにかく健康にご留意いただき、また来年のゴールデンウィークに
元気にお目にかかれるのを楽しみにしています!

1981年オランダ生まれ。東京藝術大学及び同大学院修了。オランダ・ハーグ王立音楽院修了。第18回齋藤秀雄メモリアル基金賞、第18回ホテルオークラ音楽賞受賞。2018年9月よりバッハ・コレギウム・ジャパン首席指揮者に就任。2020年4月1日からは、読売日本交響楽団の指揮者/クリエイティヴ・パートナーに就任予定。音楽監督を務めるアンサンブル・ジェネシスでは、オリジナル楽器でバロックから現代音楽まで意欲的なプログラムを展開する。指揮者としてアンサンブル金沢、NHK交響楽団、九州交響楽団、仙台フィルハーモニー管弦楽団、東京交響楽団、東京フィルハーモニー管弦楽団、広島交響楽団、読売日本交響楽団等と共演。2017年11月には、モンテヴェルディ生誕450周年を記念し、歌劇「ポッペアの戴冠」を国際的で魅力に富む歌手陣で上演。高い芸術性と優れたキャスティングを生かした躍動感を伴った上演はバロック・オペラの新機軸として高い評価を得た。作曲家としても数々の委嘱を受けると同時に、J.S.バッハBWV190喪失楽章の復元や(Carus)、モーツァルト『レクイエム』の補筆・校訂が(Schott Music)、高い評価を得ている。調布国際音楽祭エグゼクティブ・プロデューサー、舞台演出、企画プロデュース、作曲とその活動に垣根はなく各方面から大きな期待が寄せられている。

石丸幹二(俳優・歌手)

石丸幹二(俳優・歌手)(c)山中健治

「エーデルワイス」は、祖国を想い、家族を想う歌。

映画「サウンド・オブ・ミュージック」では、
トラップ大佐の家族とザルツブルクの聴衆がひとつになって歌います。
そっと心に寄り添ってくれる、この歌を、今、皆さんと一緒に奏で、
絆を確かめ合いたいと願っています。

東京音楽大学でサックス、東京藝術大学で声楽を学ぶ。1990年、ミュージカル『オペラ座の怪人』(劇団四季)でデビュー、現在に至るまでミュージカル界をけん引する俳優として活躍。音楽活動は、ソロアルバム「My Favorite Songs」「My Musical Life」等のほか、オーケストラコンサートのライブ盤「An EVENING with KANJI ISHIMARU」、リュート奏者つのだたかしとの「武満徹のうた」等を発表する一方、コンサートも多彩に展開する。クラシック音楽とは「朗読」で関わることが多く、ストラヴィンスキー「兵士の物語」など声の表現の多様性を探っている。現在、テレビ朝日「題名のない音楽会」司会を務める。

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