「愛という存在がまぶしくて、切なくて、涙があふれた」——感動の声、続々
株式会社文藝春秋のプレスリリース
一穂ミチさんの最新小説『アフター・ユー』を本日11月21日、文藝春秋より刊行します。
『光のとこにいてね』(島清恋愛文学賞受賞)、『ツミデミック』(直木賞受賞)、『恋とか愛とかやさしさなら』(本屋大賞ノミネート)と、次々と話題作を発表する一穂ミチさん。3年ぶりの長編となる今作は、一穂さんが「いつか書きたかった」という、「不在」と「喪失」の物語となりました。
互いに秘密を抱えながら暮らす男女に訪れた突然の別れ――。
喪失を通して愛を問う、大人の恋愛小説です。
◼︎あらすじ
タクシー運転手の青吾(せいご)が仕事を終えて家に帰ると、帰宅しているはずの恋人・多実(たみ)がいない。翌日以降も戻る気配がなく焦りを募らせる青吾のもとに〈多実が見知らぬ男性と五島列島の遠鹿島(おじかじま)で海難事故に遭い、行方不明になった〉というしらせが届く。
謎の多い事故の真実を求めて、男の妻だという沙都子(さとこ)と遠鹿島へ向かう青吾。
多実の人生のかけらを拾い集める旅は、青吾自身の過去をも照らしながら、思いも寄らぬ場所へとふたりを導く――。
◼︎推薦コメントが到着!
「どうか、少しでも希望がありますように」
ページをめくりながら、いつしかそう祈るように読んでいました。
不安定なハシゴを、息を潜めて上り続けているような——そんな物語です。
ぜひ、上りきったその先にひらける景色を確かめてください。
僕は一度に、最後の五十ページを三度読みました。
――けんご@小説紹介
人間には誰しも過去があり、他者との関わりがあることも、自身の中で清算したと思っていた感情がふいに蘇って暴れ、手が付けられなくなることも、この本を読んでそうだったと思い出した。
不在と喪失について真摯に描かれた物語が、本を閉じた後もひたひたと胸に迫る。
――高瀬隼子(作家)
だからねぇ、たとえ恋人でも、何考えてるかわかんないんですよ。それが人間なんですよ!
――東村アキコ(漫画家)
◼︎書店員さんから感動の声、続々
人はなぜ失ってからでしか大切なものに気づかないんだろう。
失う前に大切なものを大切にできる人でありたいと思った。
(九大伊都蔦屋書店 峰惠香さん)
どんなにつらくても、悲しくても、あなたがいてよかった。
あなたと一緒にいることができてよかったと、
登場人物たちの声が聞こえた気がします。
今はただ、この感情と静かに向き合いたい。そんな心に残る物語。
(TSUTAYAサンリブ宗像店 渡部知華さん)
すべての真実が明らかになったとき、胸が張り裂けそうになった。
私なら許すことができただろうか。
一穂さんの作品は、考えても答えが出ないようなことを問いかけてくる。
(くまざわ書店守口店 山中津加紗さん)
喪失を覚えるたびに大切な人への愛しさがいや増す、哀しくも愛おしい小説。
(三省堂書店アトレ秋葉原1 竹村真志さん)
片時も目が離せず、あっという間にのめり込んだ。
張り詰めた緊張感と、哀しみが混じり合う展開を、誰が予測出来ただろう?
愛という存在がまぶしくて、切なくて、涙があふれた。
心揺さぶられる、深い読書体験。
(紀伊國屋書店久留米店 池尻真由美さん)
◼︎一部書店にて購入特典
一部の書店にて、購入特典として「一穂ミチさん特製クリアしおり」が配布されます。小説のキーアイテムであるテレホンカードがモチーフになっており、使用を表す小さな穴も開いています。
配布店については書誌ページでお知らせします。
※数に限りがありますので、品切れの場合はご容赦ください。
■著者紹介:一穂 ミチ(いちほ・みち)
大阪府生まれ。2007年に『雪よ林檎の香のごとく』でデビュー。22年『スモールワールズ』で吉川英治文学新人賞、24年『光のとこにいてね』で島清恋愛文学賞、『ツミデミック』で直木賞を受賞。また22年には咲くやこの花賞〔文芸その他部門〕も受賞している。他の著書に「イエスかノーか半分か」シリーズ、『パラソルでパラシュート』、『砂嵐に星屑』、『うたかたモザイク』、『恋とか愛とかやさしさなら』など。
■書誌情報
書 名:『アフター・ユー』
著 者:一穂ミチ
定 価:1980円(税込)
出版社:株式会社文藝春秋
判 型:四六判 上製カバー装 352ページ
発売日:2025年11月21日
ISBN:978-4-16-392042-9