日本のピアニストに深い敬意を寄せる著者、ジェイムズ・ローズ氏から日本の読者に特別なメッセージが到着
株式会社マガジンハウスのプレスリリース
このたび、株式会社マガジンハウス(本社:東京都中央区、代表取締役社長:鉄尾周一)は、『ピアノが弾けるようになる本』(ジェイムズ・ローズ 著/稲垣えみ子 訳)の5刷重版を決定いたしました。
本書は2025年7月の発売以降、口コミやSNSを中心に読者層が広がり、9月には稲垣えみ子さんがNHK「あさイチ」(9月19日放送)に出演したことをきっかけに、Amazon ランキング[学習]ジャンルで1位※を獲得するなど、大きな反響を呼び、”大人のピアノ再挑戦”のムーブメントを広げています。
※2025年9月19日~20日
今回の5刷決定にあたり、著者のジェイムズ・ローズ氏から日本の読者へ特別なメッセージが届きました。ローズ氏は、一度音楽活動から離れつつも、大人になって独学で学び直してステージへの復活を果たした異色のコンサート・ピアニストです。
■ジェイムズ・ローズ氏から寄せられたメッセージ
多くの点で、日本は私にとって常にクラシック・ピアニストたちの精神的ふるさとのような存在でした。内田光子さんから辻井伸行さん、海老彰子さん、そしてアリス=紗良・オットさんに至るまで、彼らへの憧れを抱きながら、数えきれない時間をその演奏を聴くことに費やしてきました。
バッハのシンプルな前奏曲の演奏なら、多くの人の手に届くところにあるのではないかという考えは、私がずっと信じてきたことであり、私たち音楽家が奨励し祝福すべきことだと感じています。
この小さな本が新たな読者の手に渡ったことに、心から感激しています。そしていつか、この素晴らしい国を訪れる幸運に恵まれ、私自身が演奏するだけでなく、この本を使ってバッハを弾く人々の演奏を聴けることを願っています。
In many ways, Japan has, for me, always been the spiritual home of classical pianists. From Uchida to Tsujii, Akiko Ebi to Alice Sara Ott, I have spent countless hours listening in awe to these heroes of mine. The idea that performing a simple prelude of Bach is within the grasp of the vast majority is something that I have always believed and it is something that I feel we musicians should be encouraging and celebrating. I am absolutely thrilled that this little book has found its way into the hands of a new audience and, perhaps one day I will be lucky enough to visit this magnificent country; not only to perform in person but also to hear performances of some of those who have used this book to play Bach.
■「#稲垣さん弾いてみたよ」キャンペーンをInstagramにて開催中
『ピアノが弾けるようになる本』の5刷決定を記念し、Instagramにて「#稲垣さん弾いてみたよ」を開催中です。
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本書でバッハ作曲《平均律第1番 前奏曲 ハ長調》を練習してください。
※楽譜は本書カバー裏、またはp.5掲載のQRコードからダウンロードできます。
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ご自身の演奏動画(一部だけでもOK)を、ハッシュタグ #稲垣さん弾いてみたよ を付けて投稿してください。
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ご参加いただいた方の中から抽選で3名様に、「稲垣賞」(稲垣えみ子さん直筆イラスト入りポストカード3枚セット)を贈呈いたします。
※応募締切:2026年1月末日
■本書の内容
1日2小節ずつ6週間。バッハを弾いて人生を変えよう!
著者のローズは大人になってから独学でピアノを学び直した異色のピアニスト。
『老後とピアノ』の著者である稲垣えみ子による日本語訳でお届けします。
楽譜の読み方の基礎から始まり、1日2小節ずつの練習で6週間後にはバッハの前奏曲が弾けるようになる大人のピアノ入門決定版です。
すべての起点となるのが「まんなかのド」です。
その名前の通り、これはまさにキーボードのまんなかにあって、あなたが初めてピアノの前に座った時、自分の位置を確認するのに最適な場所にあります。
試しにこんなことをやってみましょう。
ミの鍵盤を3回弾きます。
それから、同じミをもう一度3回弾きましょう。
そうしたら、今度は同じミを1回、次にその少し右にあるソを1回、それからまんなかのド、その隣のレ、さらに最初に弾いたミをそれぞれ1回ずつ弾きます。
はい、おめでとうございます!
あなたは「ジングル・ベル」の出だしのフレーズを弾くことができました。
「正しい指遣い」を見つけること
それぞれの手の指は、親指から順番に1から5までの番号で示されます。親指が1、小指が5。
楽譜に書き込まれた指遣いに沿って弾いてみましょう。
正しい指遣いを学ぶことで、より簡単に、そして
驚くほど美しい音で弾くことができるようになるのです。
著者プロフィール
ジェイムズ・ローズ(James Rhodes)
1975年、英国ロンドン生まれ。ピアニスト。作家。10代で才能を発揮するも音楽活動から離れ、大人になってふたたび独学で学び直してステージへの復活を果たした異色のコンサート・ピアニスト。ロックスター・ピアニストの異名も持つ。自伝『Instrumental』は話題を呼び、世界的なベストセラーになる。
訳者プロフィール
稲垣えみ子
1965年、愛知県生まれ。朝日新聞社で大阪本社社会部、週刊朝日編集部などを経て論説委員、編集委員を務め、2016年に50歳で退社。以来、都内で夫なし、子なし、冷蔵庫なし、ガス契約なしのフリーランス生活を送る。『魂の退社』『もうレシピ本はいらない』(第五回料理レシピ本大賞料理部門エッセイ賞受賞)、『一人飲みで生きていく』『老後とピアノ』『家事か地獄か』など著書多数。
書誌情報
書名 :ピアノが弾けるようになる本
著者 :ジェイムズ・ローズ 著 稲垣えみ子 訳
発売日 :2025年7月3日
価格 :1,430円(税込)
仕様 :四六並製・80ページ
ISBN:978-4-8387-3329-3
発行 :株式会社マガジンハウス